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〜砂漠〜 伊坂幸太郎が綴る青春

こんにちは。こうのさきです🌼

先日初めて伊坂幸太郎さんの本を読みました。ミステリー作家だと思っていたものの、今回読んだ「砂漠」はどこか身近で、どこか非現実的で引き込まれる青春小説でした。

それでは今日はそんな本を紹介したいと思います。


砂漠 / 伊坂幸太郎

これは大学生5人組を中心としたお話です。

大学1年生の春、彼らは飲み会で出会います。

周りを俯瞰する鳥瞰型の北村に、行動力のあるムードメーカーの鳥井。絶世の美女東堂に、物を動かせる超能力を持つ南。そして独特の価値観をもち、その考えを貫く西嶋。

彼らの大学生活には、麻雀も犯罪者との絡みも、超能力対決も、友情も、恋もありの、大学生の”今”しかない無駄な時間を過ごしたものでした。彼らは期間限定の”オアシス”におり、やがて社会という”砂漠”に出ていかなければなりません。

その気になればね、砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ。

西嶋は自分がオアシスにいることを自覚し、その中で何ができるのかを考え、そしてその瞬間を味わっていたように感じます。


そして最後、卒業式のときの学長の言葉が胸に響きました。

学生時代を思い出して、懐かしがるのは構わないが、あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対に考えるな。そういう人生を送るなよ
人間に取って最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである

学長の言葉は、これから”砂漠”に出ていく彼らに向けたメッセージでした。学長も彼ら5人のような学生生活を送っていたのかもしれません。


今回初めて伊坂さんの作品を読んだ私でしたが、その言葉の選び方や物語のテンポの良さに、彼の世界観という沼に引き込まれていきました。この作品を教えてくれた友達に感謝です😌 

ぜひまた別の作品も読んでみようと思います。オススメをコメントして頂けると嬉しいです。

それではまた。


#伊坂幸太郎 #砂漠 #青春小説 #大学生 #読書の秋2020 #推薦図書


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