Chiαsma

創作活動全般が好き。考えすぎとよく言われるので、いっそ考え抜いて書き残しておこうと思っ…

Chiαsma

創作活動全般が好き。考えすぎとよく言われるので、いっそ考え抜いて書き残しておこうと思っています。

マガジン

  • 日記

    自分用の日記まとめです。

  • 顎変形症の治療・矯正記録

    顎変形症の治療、ひいては矯正について、費用や経過、所感を書いた自分の投稿をまとめています。

記事一覧

部屋掃除は生活のデフラグ

やや汚い話。 少し前まで私の家は空き巣が入ってもわからないほどの汚部屋だった。 インドア派かつ呆れるほどのめんどくさがりなので、ベッドの上ですべてが完結するよう…

Chiαsma
12日前
21

金木犀は病院の匂い

小さい頃、大病院に兄弟が入院し続けていた。 たまの退院時以外そいつとは会えず、親が病室にいる間は決まって病棟すぐ下の公園で祖母もしくは父親と遊んでいた。 その公…

Chiαsma
2週間前

劇的な別れは劇中だけのものか

別れたい人とか離れたい場所にコストを支払うのはしんどいものだ。 それを押してでも受けた辛さを味わわせてやりたい、痛くても今後のために離れなければならないとかなら…

Chiαsma
2か月前
1

インスタントに結果が出なくても続けたい

技量は一旦横に置いておくとして、趣味はほどほどに多いほうだと思う。 こうやって気分転換に文章を書くこともそうだし、歌ったり朗読したり絵を描いたりとか、管楽器やボ…

Chiαsma
2か月前
2

倉庫でのバイトで小学生の休み時間を感じた

情けないことに、驚くほどに日銭がない。ので、アルバイトをいくつか探している。 当面の分がすぐに欲しかったため日払い可能なものをすでに見つけて週に何度か入っている…

Chiαsma
2か月前
3

あの教室の残滓を

昔々、「児童」だったときは「集団の中のワンオブゼムである自分」っていう意識が薄く、振り返ると、液体の中の分子というよりは鈴生りの果実のうちの一つくらいに自分のこ…

Chiαsma
2か月前
3

【感想】村田沙耶香『コンビニ人間』

村田沙耶香さんの『コンビニ人間』、ネタバレありの感想です。 黒い羊読んでいてずっと息苦しい話だった。 魚が肺呼吸をしようともがいているような……そこまでではなく…

Chiαsma
7か月前
5

すべてのものは存在するだけで善である

「これを本当に理解してくれた学生は今まで片手くらいしかいません」と、どんな感情の笑みなのか、ともかく笑いながら、教授が大教室を見回していた記憶がある。 私は理解…

Chiαsma
7か月前
3

顎変形症の治療・矯正記録01

数年前から上下の嚙み合わせがよろしくなく、滑舌にも影響が出ており、色々と調べた末に「顎変形症」の診断が下りたのが確か一昨年の秋。 生活の都合があって治療の開始が…

Chiαsma
7か月前
1

自己紹介って何

キャッチーなフレーズも肩書きもない! 長い前段自分がどんな人間か、切り口を定めずだらだらと語っていいならそこそこ語れるけど、たぶん外に向けて書くならそういうこと…

Chiαsma
7か月前
9

2024/03/01

仏教と資本主義の相性は悪そうだなって初期仏教かじり始めた時期からずっと思ってる。 投稿するつもりではなかったのでめちゃめちゃ散文で、論の筋が混線してる。 当時は…

Chiαsma
7か月前
2

尾道一泊二日(1日目)

前置き友達と話すみたいに書いた。 前々からしまなみ海道をのんびりサイクリングしたかった。 そのため早朝に出発するつもりだったが、それでもってこの季節に朝からチャ…

Chiαsma
1年前
3
部屋掃除は生活のデフラグ

部屋掃除は生活のデフラグ

やや汚い話。

少し前まで私の家は空き巣が入ってもわからないほどの汚部屋だった。
インドア派かつ呆れるほどのめんどくさがりなので、ベッドの上ですべてが完結するようにパソコンだの教本だの常備薬だの筆記用具までもベッドに置いてあり、その周辺には別の教本や読みかけの小説、スキンケア用品、コーディネートを考える過程で脱ぎ散らかした服が散乱している始末であった。

床も時折ちりとりで掃除してはいたが、それで

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金木犀は病院の匂い

金木犀は病院の匂い

小さい頃、大病院に兄弟が入院し続けていた。

たまの退院時以外そいつとは会えず、親が病室にいる間は決まって病棟すぐ下の公園で祖母もしくは父親と遊んでいた。

その公園は秋の中ごろになると毎年ふんわり甘い、果物のような匂いが強く香る。
いつの年だったか、なんの匂いやろ? と母親に質問したら金木犀だと。
もしかすると病室にいる子も窓を開けると秋がわかったのだろうか。

そんなわけで、毎年この時期に流行

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劇的な別れは劇中だけのものか

劇的な別れは劇中だけのものか

別れたい人とか離れたい場所にコストを支払うのはしんどいものだ。
それを押してでも受けた辛さを味わわせてやりたい、痛くても今後のために離れなければならないとかなら話は別だが、楽しさや新鮮さがなくなってきて義務感が湧いて、あるいは嫌気が差してみたいな流れなら、意識的かどうかはともかくフェードアウトしていくこともあろう。

バイト先、なんとなく合わなかったサークル、昔の仲間うち程度の人と離れるときは実際

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インスタントに結果が出なくても続けたい

インスタントに結果が出なくても続けたい

技量は一旦横に置いておくとして、趣味はほどほどに多いほうだと思う。
こうやって気分転換に文章を書くこともそうだし、歌ったり朗読したり絵を描いたりとか、管楽器やボーカロイドをいじったりとか。漫画も本もまあまあ読む。
一人旅もそのひとつだったが最近は金銭的な問題があって行けていない。

類は友を呼ぶとはよく言ったもので周りにもそういう趣味を持った人が多いのだが、ちゃんと上手だったり実績があったり、趣味

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倉庫でのバイトで小学生の休み時間を感じた

倉庫でのバイトで小学生の休み時間を感じた

情けないことに、驚くほどに日銭がない。ので、アルバイトをいくつか探している。
当面の分がすぐに欲しかったため日払い可能なものをすでに見つけて週に何度か入っている。それが倉庫でのバイトである。

具体的な仕事内容はというと、とにかく荷物の数字を見て仕分ける。
それだけ。
「あなたは○番台担当ね」とコンベアの横に立つよう指示を受け、運ばれてくるモノの伝票を見て○番台であれば横のレーンに引っ張っていく。

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あの教室の残滓を

あの教室の残滓を

昔々、「児童」だったときは「集団の中のワンオブゼムである自分」っていう意識が薄く、振り返ると、液体の中の分子というよりは鈴生りの果実のうちの一つくらいに自分のことを捉えていた。

我が強いわけじゃないにしろクラスっていう共同体の中に溶け込むとか、馴染んで同化するみたいな意識がなかった。
お楽しみ会の○×クイズで39人が○と言っていようが臆面なく×と言う、程度の感じ。

平たく言えばマイペース、であ

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【感想】村田沙耶香『コンビニ人間』

【感想】村田沙耶香『コンビニ人間』

村田沙耶香さんの『コンビニ人間』、ネタバレありの感想です。

黒い羊読んでいてずっと息苦しい話だった。
魚が肺呼吸をしようともがいているような……そこまでではなくても、ウクレレがバイオリンの真似をしているような。イルカやクジラが陸の哺乳類と同じに振る舞おうとしているような。

というのは、数ページですでに主人公・古倉にはASD傾向があると感じたからだ。
公園で、亡くなった小鳥が可哀想だと泣きながら

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すべてのものは存在するだけで善である

すべてのものは存在するだけで善である

「これを本当に理解してくれた学生は今まで片手くらいしかいません」と、どんな感情の笑みなのか、ともかく笑いながら、教授が大教室を見回していた記憶がある。

私は理解できなかった側の人間で、そのうえ自意識の強い俗物だ。
一丁前に悔しがりレジュメにメモして、その後一週間くらいは風呂やトイレや、布団の中や、別の講義の間、ずっと考えていた。

有名な一節なのかと調べるとおそらくキリスト教の神学由来の考えだろ

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顎変形症の治療・矯正記録01

顎変形症の治療・矯正記録01

数年前から上下の嚙み合わせがよろしくなく、滑舌にも影響が出ており、色々と調べた末に「顎変形症」の診断が下りたのが確か一昨年の秋。
生活の都合があって治療の開始が今年頭になったため、記録をつけ始めるのには今が丁度良い時期だと思う。

「主治医がこう言っていた」というのも含めて医療の知識がろくにない素人の記録なので、治療中もしくは治療を検討している方はご注意ください。

ほか、病院が運営しているもので

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自己紹介って何

自己紹介って何

キャッチーなフレーズも肩書きもない!

長い前段自分がどんな人間か、切り口を定めずだらだらと語っていいならそこそこ語れるけど、たぶん外に向けて書くならそういうことじゃないんだろう。

リアルでの自己紹介は自分のラベルや属性を適当に並べればなんとなくそれっぽいものが出来上がる。
でも匿名だから、ここで何を名乗るかって、自分のことをどう捉えているのか、どう捉えてほしいのかの芯が問われる気がして、考えあ

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2024/03/01

2024/03/01

仏教と資本主義の相性は悪そうだなって初期仏教かじり始めた時期からずっと思ってる。

投稿するつもりではなかったのでめちゃめちゃ散文で、論の筋が混線してる。

当時はガツガツしたオタクでグッズやら何やら買い集めたり旅行行ったりの消費活動は今より激しかったんだけども、初期仏教は「この世に生まれてくることはそれそのものが苦しみであって、再び生まれないよう輪廻の輪を脱するためには煩悩をなくし阿羅漢に至る必

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尾道一泊二日(1日目)

尾道一泊二日(1日目)

前置き友達と話すみたいに書いた。

前々からしまなみ海道をのんびりサイクリングしたかった。
そのため早朝に出発するつもりだったが、それでもってこの季節に朝からチャリ漕ぐのは体力的に無理があると思い計画を変更。

ゆっくり出発し、X時間かけて尾道へ。

若干のトラブルもあって現地に着いたのが15時半頃。
宿のことを考えると遠出はできなさそうなので、海と島方面を翌日に回し、山方面をサクッと攻めることに

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