Saito Lab. :齋藤長行研究室

仙台大学体育学部スポーツ情報マスメディア学科 教授、お茶の水女子大学 客員教授:デジタ…

Saito Lab. :齋藤長行研究室

仙台大学体育学部スポーツ情報マスメディア学科 教授、お茶の水女子大学 客員教授:デジタル環境が人々の生活に与える影響、つながり、社会、政策について研究中(https://researchmap.jp/read0144607)問:saito.nagayuki.lab(あ)gメール

記事一覧

ダークパターンに翻弄されてしまう私たち

オンラインショッピングにおける意図しない商品購入 皆さんは、オンラインで商品やサービスを購入しようとした際に、タイムセールのカウントダウンタイマーが表示され、購…

「子どもの最善の利益」とデジタル・リスク

子どものデジタルリスクとは? 子どもたちのインターネット利用の光と影  インターネットにつながるデジタル機器は、子どもたちに「光」と「影」の影響をもたらしていま…

子どもの未来のためのAI倫理を考える②

AIガイドラインに求められる子どもへの配慮AIの開発・運用ガイドラインに関する動向  近年、AIの開発・運用に関するガイドラインの動向が注目を集めています。さまざまな…

子どもの未来のためのAI倫理を考える①

AIの「光と影」と子ども 人工知能(AI)は、私たちの経済社会に大きな変革をもたらしており、その影響は子どもたちにも及んでいます。子どもたちは既にスマート玩具、ビデ…

子どもの最善の利益の観点から彼らのデジタル環境を考える

日本と欧米社会における子どものデジタル環境に対する考え方の違いとは 子どもとデジタル環境への取組:国際機関と日本 インターネットの利用が子どもたちに広がり始めた…

大手のソーシャルメディアのアーキテクチャに「ナッジ」のアプローチが取り入れられ始めている。プラットフォームがアクションを起こしたということは、一歩前進かと思う。#ナッジ #Nudge #デジタル環境の子ども #Children
https://www.pcmag.com/news/facebook-to-nudge-teens-away-from-harmful-online-content

8月5日のG20デジタル大臣会合会合の「G20デジタル大臣宣言」では、「デジタル環境の中の子どもに関するOECD勧告」踏まえた「G20ハイレベル原則」が策定されました。
OECD勧告の策定には、私も微力ながら貢献させて頂きました。
https://assets.innovazione.gov.it/1628084642-declaration-of-g20-digital-ministers-2021final.pdf

私が策定に関わった「OECDデジタル環境の中の子どもに関する勧告」に関する解説動画を作成しました。
こちらのYouTube動画を観ていただくことで、改定されたOECD勧告の概要を掴むことができます。
https://www.youtube.com/results?search_query=%E9%BD%8B%E8%97%A4%E9%95%B7%E8%A1%8C

ダークパターンに翻弄されてしまう私たち

ダークパターンに翻弄されてしまう私たち

オンラインショッピングにおける意図しない商品購入 皆さんは、オンラインで商品やサービスを購入しようとした際に、タイムセールのカウントダウンタイマーが表示され、購入を急かされた経験はありませんでしょうか?
 それとも、「1か月のお試しセット」を申し込もうとした際に、そのサイトの下の方をよく見るととても小さい文字で注意書きが書いてあり、お試しセットを申し込むことにより定期購入を契約させられてしまうこと

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「子どもの最善の利益」とデジタル・リスク

「子どもの最善の利益」とデジタル・リスク

子どものデジタルリスクとは?

子どもたちのインターネット利用の光と影

 インターネットにつながるデジタル機器は、子どもたちに「光」と「影」の影響をもたらしています。
 「光」の側面は、YouTubeなどの動画を観たり、ゲームなどがあげられるでしょう。
 「影」の側面も指摘されています。スマートフォンなどの使い過ぎが、やがてネット依存症を引き起こしてしまうのではないかという心配をされている方も多

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子どもの未来のためのAI倫理を考える②

子どもの未来のためのAI倫理を考える②

AIガイドラインに求められる子どもへの配慮AIの開発・運用ガイドラインに関する動向

 近年、AIの開発・運用に関するガイドラインの動向が注目を集めています。さまざまな組織や政府・国際機関が、倫理的なAI設計原則や社会的な利益を重視した研究に取り組んでいます。

 例えば、IEE(IEEE)は2016年にGlobal Initiative on Ethics of Autonomous and I

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子どもの未来のためのAI倫理を考える①

子どもの未来のためのAI倫理を考える①

AIの「光と影」と子ども 人工知能(AI)は、私たちの経済社会に大きな変革をもたらしており、その影響は子どもたちにも及んでいます。子どもたちは既にスマート玩具、ビデオゲーム、チャットボットなどに搭載されたAI技術を介してさまざまな場面でコミュニケーションを行っています。
 しかし、同時にAIは子どもたちのプライバシーや安全・安心に与えるリスクも内包しています。たとえば、AIが使用するアルゴリズムの

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子どもの最善の利益の観点から彼らのデジタル環境を考える

子どもの最善の利益の観点から彼らのデジタル環境を考える

日本と欧米社会における子どものデジタル環境に対する考え方の違いとは

子どもとデジタル環境への取組:国際機関と日本 インターネットの利用が子どもたちに広がり始めたのは、1990年代後半から2000年初頭の頃でした。インターネットは、子どもたちに「光」と「影」の影響をもたらしました。その当時、違法・有害情報、交流サイトにおけるミスコミュニケーション、ネットいじめ、性犯罪者との遭遇など、インターネット

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大手のソーシャルメディアのアーキテクチャに「ナッジ」のアプローチが取り入れられ始めている。プラットフォームがアクションを起こしたということは、一歩前進かと思う。#ナッジ #Nudge #デジタル環境の子ども #Children
https://www.pcmag.com/news/facebook-to-nudge-teens-away-from-harmful-online-content

8月5日のG20デジタル大臣会合会合の「G20デジタル大臣宣言」では、「デジタル環境の中の子どもに関するOECD勧告」踏まえた「G20ハイレベル原則」が策定されました。
OECD勧告の策定には、私も微力ながら貢献させて頂きました。
https://assets.innovazione.gov.it/1628084642-declaration-of-g20-digital-ministers-2021final.pdf

私が策定に関わった「OECDデジタル環境の中の子どもに関する勧告」に関する解説動画を作成しました。
こちらのYouTube動画を観ていただくことで、改定されたOECD勧告の概要を掴むことができます。
https://www.youtube.com/results?search_query=%E9%BD%8B%E8%97%A4%E9%95%B7%E8%A1%8C