コージ

愛媛の山の中で火を燃やしています。ギターがともだちです。 よろしく http://sa…

コージ

愛媛の山の中で火を燃やしています。ギターがともだちです。 よろしく http://saigama.web.fc2.com/new/index.html

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    2020-2023深呼吸学部の塾生の深呼吸する言葉の部屋です。

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玉章

みみず 道端のミミズ雫のごとくすすめり 蛇行せず イトトンボ ひとすじの細きはらなかに いつわりも後悔もなく イトトンボ 今 とまり 希望 展望がなくとも 希望は…

コージ
5か月前
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純正調ロック

レッドツェッペリンの胸いっぱいの愛はミとシの5度離れた二つの音の重音ではじまる 5度はなれた重音は固有の響きをする たとえて言えば異なるものをコップにいれてかきまぜ…

コージ
8日前
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スピリチュアル

私と神のあいだに 私と人のあいだに 私とモノのあいだに 教団も司祭も 組織も知識も 商人も貨幣も 代理するもののない 直接的で媒介されない関係は 零的関係である しかし …

コージ
9日前
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6月3日 月曜 10時

いまのところ天気 良好 田植えを早朝すませる 杉の葉で火をおこす いまのところ助っ人の気配なし 40年間ささえてくれた 今はもういない人々と 好きだった人好きでは…

コージ
2週間前
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子音でわらって 母音で泣く あらしのような母音の海のうえで ことばは揺れ続けて イミはしがみつく 深い海に投げだされないように

コージ
1か月前
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深く呼び求める言葉 年齢

あしたの朝をまつことができた時間

コージ
2か月前
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なの花

群れる菜の早めに咲いた花をみつけるのはやさしい 咲く丘に群れる色とは異なる花をみつけるのもやさしい しかし 咲く花それぞれに素の花というものをみいだすのは難しい 花…

コージ
3か月前
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深く呼び求める言葉を

よくわすれる それはそこに見えるものなのに名前をわすれている それは形も名前もわかるのに場所をわすれている その道端にあるネギやニラに似た草の名が思い出せない 浮か…

コージ
3か月前
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数のこ

暦上の算術ではなく 耐えた冬の夜を 待った花の春を 眼をとじた夜を かぞえて 人は歴史になる かぞえることは叩くこと 夜のようなバスドラを 春のようなタムを 朝のような…

コージ
5か月前
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ただの人

天才は希少なるもので そして 凡人は唯一なるもの ただのひと

コージ
5か月前
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こいぬ座

それらの星と星とは おやこでもなく こいびとでも 友人でも 他人でもない はるかはなれた未来の住人にとって 存在している関係 星座として

コージ
5か月前
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ぼくは龍を見ることができません 内在しているとは思うARの発動の方法も知りません でも川をみていると渦がつらなって流れていて それがどうしても龍に見えてしまいます 渦…

コージ
6か月前
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廃材が燃えた灰中に 釘をひろう 熱が昇天した空に 鉄槌はない 黒く曲がった釘に 埋まる穴を掘る

コージ
6か月前
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死に至る病

 キルケゴールの死にいたる病の出だしを階段状に下から書く 上から読んでも下から読んでもいい 一段ずつ踏みあがる感じで                     …

コージ
6か月前
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あなたとわたしをむすんでいるのは 青い糸です 離れれば離れるほど 強くはられる

コージ
6か月前
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てんぷら

天ぷらをフライと呼んでいた土色の家で てんぷらと呼ばれていたのはじゃこ天だった くずしとも呼ばれていたその練り物から流出した 美味という普遍性は ナポリタンの緋色に…

コージ
6か月前
玉章

玉章

みみず

道端のミミズ雫のごとくすすめり
蛇行せず

イトトンボ

ひとすじの細きはらなかに
いつわりも後悔もなく
イトトンボ 今 とまり

希望

展望がなくとも 希望はある
計画が立てられなくとも からだを起こすことはできる
やりたいことがわからなくとも
できることはある

白雲

あおそらは山々に割られて余りの雲
白くみゆ

役牛

アラビア産の草くう牛をおしており
従順ならず



ゴっ

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純正調ロック

純正調ロック

レッドツェッペリンの胸いっぱいの愛はミとシの5度離れた二つの音の重音ではじまる
5度はなれた重音は固有の響きをする
たとえて言えば異なるものをコップにいれてかきまぜると
不思議なことに透明な液体になる(なるように調律して行く)というような音の経験
その液状の音はこの肉体をも溶かしていく実体をもつ
ピアノというメディアをその5度の 透明な響きで調律してゆくと 転調できなくなるという
転調可能という

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スピリチュアル

スピリチュアル

私と神のあいだに
私と人のあいだに
私とモノのあいだに
教団も司祭も
組織も知識も
商人も貨幣も
代理するもののない
直接的で媒介されない関係は
零的関係である
しかし
そこに人をおくのは
愛です

6月3日 月曜 10時

6月3日 月曜 10時

いまのところ天気 良好 田植えを早朝すませる 杉の葉で火をおこす いまのところ助っ人の気配なし

40年間ささえてくれた
今はもういない人々と
好きだった人好きではなくなった人と
みおくったたくさんの動物たちと
いつしょに焼きます

声

子音でわらって
母音で泣く
あらしのような母音の海のうえで
ことばは揺れ続けて
イミはしがみつく
深い海に投げだされないように

なの花

なの花

群れる菜の早めに咲いた花をみつけるのはやさしい
咲く丘に群れる色とは異なる花をみつけるのもやさしい
しかし
咲く花それぞれに素の花というものをみいだすのは難しい
花は素人で不器用だから

深く呼び求める言葉を

深く呼び求める言葉を

よくわすれる
それはそこに見えるものなのに名前をわすれている
それは形も名前もわかるのに場所をわすれている
その道端にあるネギやニラに似た草の名が思い出せない
浮かんでくるひとつの音(おん)にとらわれる
根元から摘んだ草のその強い香りは教えてくれない
脳の中を探っているのだろうけど何もみつからない
その草の名は
その名が呼ばれ交換された庭に埋まっている
だからその土を踏めば思い出すことができる

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数のこ

数のこ

暦上の算術ではなく
耐えた冬の夜を
待った花の春を
眼をとじた夜を
かぞえて
人は歴史になる
かぞえることは叩くこと
夜のようなバスドラを
春のようなタムを
朝のようなスネアを
叩いて
ライブは人になる

ただの人

ただの人

天才は希少なるもので
そして
凡人は唯一なるもの
ただのひと

こいぬ座

こいぬ座

それらの星と星とは
おやこでもなく
こいびとでも
友人でも
他人でもない
はるかはなれた未来の住人にとって
存在している関係
星座として

龍

ぼくは龍を見ることができません
内在しているとは思うARの発動の方法も知りません
でも川をみていると渦がつらなって流れていて
それがどうしても龍に見えてしまいます
渦だけでおそらく龍を描くことができるとおもいます
実家のうらに龍神の祠があります
龍は川や水の流れ水田、稲作とずっとかかわりがあったのだと思います
というところから龍をつくります
手に取ると表面に金の粒のようなものが光っているのがみえま

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釘

廃材が燃えた灰中に
釘をひろう
熱が昇天した空に
鉄槌はない
黒く曲がった釘に
埋まる穴を掘る

死に至る病

死に至る病

 キルケゴールの死にいたる病の出だしを階段状に下から書く
上から読んでも下から読んでもいい 一段ずつ踏みあがる感じで               
                である
               関係
             関係する
          その関係それ自身に
      ひとつの関係
    自己とは
  何であるか
自己とは

           

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糸

あなたとわたしをむすんでいるのは
青い糸です
離れれば離れるほど
強くはられる

てんぷら

天ぷらをフライと呼んでいた土色の家で
てんぷらと呼ばれていたのはじゃこ天だった
くずしとも呼ばれていたその練り物から流出した
美味という普遍性は
ナポリタンの緋色に憧れていた
土色の壁にかこまれた網膜には映らなかった
じゃこ天を美味しいとおもえたのは
本物の天ぷらをてんぷらと呼んだときからだった
しかし祖母も叔母も天ぷらを知らなかったはずはない
彼らは子どもにたいして
じゃこの天ぷらと長く発音する

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