コージ

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愛媛の山の中で火を燃やしています。ギターがともだちです。 よろしく http://saigama.web.fc2.com/new/index.html

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  • 深呼吸する言葉(2020-2023深呼吸学部)

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    2020-2023深呼吸学部の塾生の深呼吸する言葉の部屋です。

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    深呼吸旅行社は、「旅する深呼吸学部」です。 人に会い風土を巡る。

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玉章

イトトンボ ひとすじの細きはらなかに いつわりも後悔もなく イトトンボ 今 とまり 希望 展望がなくとも 希望はある 計画が立てられなくとも からだを起こすことはできる やりたいことがわからなくとも できることはある 白雲 あおそらは山々に割られて余りの雲 白くみゆ 役牛 アラビア産の草くう牛をおしており 従順ならず 咳 ゴっゴっと海鎮まらずしぶき肺を越えゆき 正午 風にゆれる木かげの真中に幹あれば 背をあずけて目を閉じ正午に 鍬 どううごかすかは刃

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      レッドツェッペリンの胸いっぱいの愛はミとシの5度離れた二つの音の重音ではじまる 5度はなれた重音は固有の響きをする たとえて言えば異なるものをコップにいれてかきまぜると 不思議なことに透明な液体になる(なるように調律して行く)というような音の経験 その液状の音はこの肉体をも溶かしていく実体をもつ ピアノというメディアをその5度の 透明な響きで調律してゆくと 転調できなくなるという 転調可能というのは取り替え可能ということ それぞれの人のもつ気持ち良さは そもそも取り替え可能

      • スピリチュアル

        私と神のあいだに 私と人のあいだに 私とモノのあいだに 教団も司祭も 組織も知識も 商人も貨幣も 代理するもののない 直接的で媒介されない関係は 零的関係である しかし そこに人をおくのは 愛です

        • 6月3日 月曜 10時

          いまのところ天気 良好 田植えを早朝すませる 杉の葉で火をおこす いまのところ助っ人の気配なし 40年間ささえてくれた 今はもういない人々と 好きだった人好きではなくなった人と みおくったたくさんの動物たちと いつしょに焼きます

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        記事

          子音でわらって 母音で泣く あらしのような母音の海のうえで ことばは揺れ続けて イミはしがみつく 深い海に投げだされないように

          深く呼び求める言葉 年齢

          あしたの朝をまつことができた時間

          深く呼び求める言葉 年齢

          なの花

          群れる菜の早めに咲いた花をみつけるのはやさしい 咲く丘に群れる色とは異なる花をみつけるのもやさしい しかし 咲く花それぞれに素の花というものをみいだすのは難しい 花は素人で不器用だから

          深く呼び求める言葉を

          よくわすれる それはそこに見えるものなのに名前をわすれている それは形も名前もわかるのに場所をわすれている その道端にあるネギやニラに似た草の名が思い出せない 浮かんでくるひとつの音(おん)にとらわれる 根元から摘んだ草のその強い香りは教えてくれない 脳の中を探っているのだろうけど何もみつからない その草の名は その名が呼ばれ交換された庭に埋まっている だからその土を踏めば思い出すことができる ならば  探しているあのモノはどこにあるのか とらわれているひとつの場所の あらゆ

          深く呼び求める言葉を

          数のこ

          暦上の算術ではなく 耐えた冬の夜を 待った花の春を 眼をとじた夜を かぞえて 人は歴史になる かぞえることは叩くこと 夜のようなバスドラを 春のようなタムを 朝のようなスネアを 叩いて ライブは人になる

          ただの人

          天才は希少なるもので そして 凡人は唯一なるもの ただのひと

          ただの人

          こいぬ座

          それらの星と星とは おやこでもなく こいびとでも 友人でも 他人でもない はるかはなれた未来の住人にとって 存在している関係 星座として

          こいぬ座

          ぼくは龍を見ることができません 内在しているとは思うARの発動の方法も知りません でも川をみていると渦がつらなって流れていて それがどうしても龍に見えてしまいます 渦だけでおそらく龍を描くことができるとおもいます 実家のうらに龍神の祠があります 龍は川や水の流れ水田、稲作とずっとかかわりがあったのだと思います というところから龍をつくります 手に取ると表面に金の粒のようなものが光っているのがみえますが それは金ではなく雲母状の鉄だと思います。土器くらいの低温で焼くと金色風にな

          廃材が燃えた灰中に 釘をひろう 熱が昇天した空に 鉄槌はない 黒く曲がった釘に 埋まる穴を掘る

          死に至る病

           キルケゴールの死にいたる病の出だしを階段状に下から書く 上から読んでも下から読んでもいい 一段ずつ踏みあがる感じで                                である                関係              関係する           その関係それ自身に       ひとつの関係     自己とは   何であるか 自己とは             その  ことである    その関係がそれ自身に関係するということ その関係にお

          死に至る病

          あなたとわたしをむすんでいるのは 青い糸です 離れれば離れるほど 強くはられる

          てんぷら

          天ぷらをフライと呼んでいた土色の家で てんぷらと呼ばれていたのはじゃこ天だった くずしとも呼ばれていたその練り物から流出した 美味という普遍性は ナポリタンの緋色に憧れていた 土色の壁にかこまれた網膜には映らなかった じゃこ天を美味しいとおもえたのは 本物の天ぷらをてんぷらと呼んだときからだった しかし祖母も叔母も天ぷらを知らなかったはずはない 彼らは子どもにたいして じゃこの天ぷらと長く発音するのが面倒だったのだろうし 調理にさく時間をすり潰すその時間が無かったのだろう だ