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わたしのなかの”あふれ”が言葉になり、その言葉たちが繋がって、詩になりました。
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#物語

跳ねて、遊んで

跳ねて、遊んで

跳ねて、遊んで

私は飛んで

あの花畑の中

緑と群青

青空に向かって

サンダル飛ばして

跳ねて、遊んで

私は振り向く

貴方の呼ぶ声に

はたと耳を傾ける

白いワンピース

からっからの麦わら帽子

夏だね

まだ新緑の

まだまだまだ先に

入道雲が

顔を出すのね

桜のチーズケーキ

桜のチーズケーキ

桜のチーズケーキ

ちょっと季節外れの

カフェラテとご一緒に

舞台は川沿い

木の温もりを感じて

ピアノの音を

ゆったりと楽しみながら

私はあなたと時間を共にし

そしてまた恋をして

好きなところを

また一つ

また一つと見つけては

ここから

春が過ぎていくのを感じました

光の戯れ | 詩

光の戯れ | 詩

戯れた

いつかの記憶

けんけんぱで辿ってった

弾けて消えた

パチパチと

ホッピングシャワーのように

線香花火のように

儚く映った

遠い夏の日

ゆっくりゆっくり

歩いてゆこう

ゆっくりゆっくり

波打ち際で踊るように

わんころぼーや

わんころぼーや

わんころぼーや

寝ぼけた顔で

心を癒す

みんなの笑顔

紡いでく

わんころぼーや

もふもふしてる

触り心地は

いかが?と笑う

いつも海の傍

波打ち際

跳ねて遊んで

貝殻蹴って

走ってくから

わたしも続く

あとを追いかけて

裸足で砂の

熱さを感じながら

君の横顔を見ながら | 詩

君の横顔を見ながら | 詩

大丈夫って言ったら

大丈夫って笑って

僕らはきっと

あの日の時間に恋をした

シュワシュワはじけるサイダーに

金木犀の香りに

陶器でできたピアスに

君の横顔を見ながら

幸せな時を過ごした

森の中へ入って

好きなだけ唄おう

いつかいつか

気持ちを伝えられたらいいから

銀色のオオカミ | 詩

銀色のオオカミ | 詩

ベレー帽が良く似合う
その季節の端っこで
プレゼント開けて
ベルを鳴らそう

手帳からチケットが
こぼれ落ちては
落ち葉に紛れて
かくれんぼしてる

もういいやって
かき集めた雑貨たち
森の中に還したら
銀色のオオカミ

目が離せない毛色の奥で
うごめくのは灰色の牙
星屑が散りばめられたような爪が
私の首元をそっと撫でた

キミに食べられて
今日は美味しいコーヒーが飲める
口角が上がった瞬間に

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まどろみの中で | 詩

まどろみの中で | 詩

ねても、ねても

ねてもねむい

まどろみのなかで

何を思えば

目が覚めるのだろう

夢から覚めても

また夢だったのに

夜市へ | 詩

夜市へ | 詩

ゆらゆら、揺れる

灯りが、ともる

息を止めて

橋を渡れば

そこは夜市だ

金魚がざわめく

人間共はいない

賭け事は当たり前

りんご飴はないけれど

ここには人々の欲が詰まっている

僕の役割 | 詩

僕の役割 | 詩

屋根裏の片隅で

ひっそりと命を与えられた

誰かがふと遊びに来ては

にっこり笑顔で帰っていった

一人の時間は退屈だ

誰かに忘れられた時は

とっても切なくなる

必要とされる時があっても

人間は自分が一番大事だから

結局はまた

頭の片隅の

スポットライトが当たらないところに

僕は存在することになる

でもいいよ

それでもいいよ

忘れた頃にまた戻っておいで

辛くなった時

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絵画の窓 | 詩

絵画の窓 | 詩

大好きなカフェの

奥にあるソファー席に座って

ふと見上げたら

絵画の窓

その緑に

その世界観に

そっと溶け込んでみよう

味わってみよう

カフェラテの匂いと共に

レアチーズケーキの甘さと共に

ただ好きな時間を

隣にいるあなたと

青に染まれよ | 詩

青に染まれよ | 詩

青に染まれよ
心の底から
誰にも邪魔されないスピードで
裸足で溶け込んで

青に染まれよ
それは海の色
誰にも秘密の
内側から溢れたメロディー

青に染まれよ
何も責めないから
納得いくまで
この空を羽ばたいて

君が願えば
欲しいものはたぶん
ほんのすぐそばに

青色の中で
みる景色は
多分他の誰も
想像ができない

青、蒼、碧、あお。

いつまでも
その時掴んだ景色に

胸をときめかせて

羅針盤 | 写真・詩

羅針盤 | 写真・詩

ひたむきなその瞳は
どんな未来をつくるの

物語のはじまりはいつも

不完全な地図を片手に始まって

足音は近づいては離れて

重なってはバラバラになる

不安が完璧に消えることは
ないかもしれないけれど

心の羅針盤

目指すべき場所は
ちゃんとわかっている

シャンピニオンの指輪 | 写真・詩

シャンピニオンの指輪 | 写真・詩

シャンピニオンの指輪つけて

なんとも想像し難い

不恰好なリング

ただ美しい緑に包まれた森の中で

キンモクセイの香りに誘われて

小走りで向かった

妖精たちは人間の愚かさを嘲笑い

森の主は私の味方ではないと言った

如何にもこうにも

ここで暮らしていくには難しそうだ

餌に寄って来た猫を

なんとか味方につけて

薄っぺらい毛布で今日も眠る

「それでも、もう現代社会には
戻りたく無い

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雨宿り | 写真・詩

雨宿り | 写真・詩

水玉のレインコートに

お気に入りのカーキのレインブーツ

心を空っぽにして

雨が止むのを待っていた

紫陽花の上で

ダンスをするカタツムリ

のろのろのろのろ

見てた私が眠たくなった

うとうとうとうと

気づいた時には

夢の世界へ

水たまりの向こう側には

なにがあるの?

そこからぴょこんと

魔女が飛び出して来て

知らない世界に連れていってくれたりするの??

「そうだよ」

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