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僕の役割 | 詩


屋根裏の片隅で

ひっそりと命を与えられた

誰かがふと遊びに来ては

にっこり笑顔で帰っていった

一人の時間は退屈だ

誰かに忘れられた時は

とっても切なくなる

必要とされる時があっても

人間は自分が一番大事だから

結局はまた

頭の片隅の

スポットライトが当たらないところに

僕は存在することになる

でもいいよ

それでもいいよ

忘れた頃にまた戻っておいで

辛くなった時

寂しくなった時

怒りたい時

またここで照らしてみせよう

そうして巡り巡ったちっちゃな優しさが

またいつか

他の誰かに届くことを信じて

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