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天才肌のサッカー少年ボリスと、彼の活躍を見守り、インスピレーションの源であり続けるアレクセイとの、十数年間にわたる独特の友情関係を、社会主義体制崩壊後の激動する社会情勢とシンクロ…
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#絶版本
📖【小説】 『クルイロ~翼~』 ④ (2007年刊行の絶版本をnote限定公開!!)
【内容紹介】
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📖① 📖② 📖③
-----④▽-----◆第二章「二人の空」中盤 P.45~
ボリスの創造力の出しどころであり、かつ右に出る者のいない事柄として、サッカーのほかにもう一つ、芸術という分野があった。
一度、芸術の授業で『将来の我が家』をテーマに作品を制作するという課題が出された。日頃から造形物を作ったり、仕掛けの凝ったビックリ箱を作ったり
📖【小説】『クルイロ~翼~』 ⑤ (2007年刊行の絶版本をnote限定公開!!)
【内容紹介】
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◆第二章「二人の空」後半(P. 60~)
まだ色々な面で目覚めきっていなかったこの頃のボリスは、どちらかと言うと良くない意味で人目を引き、悪評を広めていた。家庭における過剰な抑圧の反動か、彼は家庭の外ではせいぜい奔放に振る舞い、いたずら事に耽り、喧嘩を売られれば喜んで買った。自分からむやみに攻撃したりは
📖【小説】『クルイロ~翼~』 ⑩ (2007年刊行の絶版本をnote限定公開!!)
【内容紹介】
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◆ 第三章 「双頭の鷲」 後半 (本文 P. 119 ~)
身近な圧力に抗いながら自身の道を切り開き、ロシア代表メンバーに名を挙げられるまでになったボリスは、予定通りワールドカップ初出場を果たしたのだが、そこでちょっとしたトラブルを起こしてしまった。原因は、サッカーに対する考え方が、代表監督のそれとは逆行していたことにあった。
昔ながらの