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投資家が受け取る利益の違い〜利益増加を表す2つのゲイン〜

2022年も引き続き新型コロナウイルスの影響が
続きそうですね。

このコロナ禍において投資を始めた方も
いらっしゃるかと思いますが、投資で得る利益
には大きく2つの種類に分けられます。

①キャピタルゲイン

キャピタルゲイン(capital gain)とは、
自身が保有する資産を売却することによって
得られる利益を指します。

capitalとは資産を表す言葉ですので、
保有している資産を売却して、その資産の
価値増加により総資産が増加することが
目的です。

例えば、1株1万円の株が1株2万円になったと
して売却をすると1万円の利益です。
これがキャピタルゲインの考え方です。

価格の上昇などが一般的にわかりやすいですが、
不動産や土地、貴金属、ゴルフ会員権など、
モノとしての価値の増加による利益増加も
キャピタルゲインに含められます。

なお、キャピタルについては反対を表す
「キャピタルロス」もあります。
値下がりなどによって発生した損失です。

②インカムゲイン

インカムゲイン(income gain)とは、
自身が保有する資産から継続的に発生して
受け取ることができる利益のことを指します。

incomeとは収入を表す言葉ですので、
保有する資産からお給料のように得られる収入
のような利益をイメージしてください。

例えば、○○会社の株を保有することで、
毎年○万円の配当金が得られるといった、
安定的かつ継続性のある利益です。
これがインカムゲインの考え方です。

その他にも、不動産の家賃収入や銀行預金
などによる利息、投資信託の収益分配金など
が挙げられます。


これら2つが投資で得られる2つの利益の
違いです。

皆さんの投資スタイルやリスク許容度、
資産形成目的などによってもどちらの利益を
狙うかは考えものかと思います。

基本的には「資産の最大化」を目的としたい
方については「キャピタルゲイン」を狙うべき
です。

ハイリスクハイリターンではありますが、
収益率はインカムゲインを狙うより高いです。

例えば、これから成長するであろう企業を
研究し、10倍や100倍の値上がりを狙うなど。

GAFAM筆頭であるAppleに2007年時点で
株を100万円購入していたとすると、
ピーク時点で約4,500万円ほどになっていた
とも言われています。

キャピタルゲインを狙う方は、今後の時代を
読み、継続的に右肩上がりとなるモノを目利き
していく必要があります。

一方で、「手堅く安定的な利益」を目的とする方
については「インカムゲイン」を狙いましょう。

保有をしているだけで、安定的な収入源を確保
できる可能性があるのはとても魅力的です。

しかし、株式等の保有による配当で数十万円の
収入を得るには、株式の保有資産として数千万円
の単位で投資が必要と言われています。

そのため、どちらの利益を狙いに行くかは
バランスが重要です。

それは、キャピタルゲインで投資を行った人は、
FIRE後や老後に資産の取り崩しで生活をしてい
かなければなりません。
資産を取り崩すことは、資産の枯渇というリスク
や不安が存在します。

一方で、インカムゲインは資産の取り崩しはなく、
資産の保有が出来ている限りは安定的な収入が
見込めます。

私は上記を考え、インカムとキャピタルの両方
を育てられるよう投資の目的を分けて、投資資金
を割り振っています。

ぜひ、ご自身が投資する際は、目的や投資した
お金でどのように利益が得られるのかを意識し
て行ってください。

それでは。

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