見出し画像

グリーフケアの効果〜大切な人を失った悲しみからの立ち直り〜

お読みいただいています方の中には、大切な方を
既に亡くされている方もいらっしゃると思います。

私自身、両親は健在ですが、祖父や叔母、昨年は
親しくしていた先輩を亡くしました。

大切な方を亡くすということは本当に悲しい
出来事であり、簡単に気持ちの整理がつくこと
ではありません。


しかし、残された私たちはその後の人生が続いて
いきます。

すぐに立ち直ることは難しいですが、いつまでも
悔やんでいることは、先立たれた方たちも望んで
いないでしょう。

そのため、私たちは気持ちを強く持ち、明日を
生きていかねばなりません。


この亡くなった方に対する「喪失感」と、
明日を生きていこうと「立ち直る」ことへの
2つの気持ちが共存する不安定な状態のことを
「グリーフ(Grief)」と呼びます。

英語で直訳すると「深い悲しみや悲痛」という
意味です。

そして、このグリーフ状態にある遺族の方々に
寄り添い、喪失感と立ち直りに対する感情の
コントロールを援助することを「グリーフケア」
とされています。


これまで「当たり前」に存在していたご家族が、
ある日突然目の前からいなくなると考えると、
とても悲しいですよね。

人は想像を絶するほどの悲しみに触れると、
下図のとおり様々な不調をきたします。

出典:一般社団法人日本グリーフケア協会 グリーフケアとは


孤独や悲しみ、無気力感など心の不調。

睡眠障害や食欲障害、動悸、自律神経失調症など
身体的な不調。

引きこもる、落ち着きがなくなるなど行動の変化。


人のキャパシティーを超える悲しみがストレス
として体が反応し、このような不調を起こして
しまう方も少なくありません。


また、こういった不調を伴いながら悲しみを
受け入れる期間も長期に渡ります。


配偶者の場合:1〜2年
子供の場合:2〜5年

平均でこれくらい、またはそれ以上の期間
辛い思いをされています。


しかし、大切な人を亡くした場合、
死亡届から始まり、各種保険の手続きや相続など
やらなければいけないこともたくさんあります。


慣れないことに追われる中、深い悲しみにも
苛まれます。

このようなご負担の大きい期間に少しでも
ご遺族の気持ちを和らげることがグリーフケア
の目的の1つです。


一般社団法人日本グリーフケア協会会員である
グリーフケアアドバイザーの方々は皆さまの
悲しみに寄り添うことを専門としてサポート
されています。

私も一度セミナーを聞いたことがありますが、
その方自身も大切なお子様を亡くされた方で、
同じく辛い思いをされている方に寄り添いたい
ということを語られていました。

ぜひお近くにいるアドバイザーの方にも頼って
お一人で抱え込まないようにしてくださいね。



また、我々保険屋さんはお客さまの大切な方の
「死」という悲しい局面に関わる職業です。


グリーフケアアドバイザーの方々と同様、
ご遺族の悲しみに寄り添い「保険金」という
「故人のラストラブレター」をお届けします。

保険屋さんでは根本的にご遺族の方の精神的な
悲しみを解決することはできません。

しかし、「経済的な悲しみ」だけはせめても
解決して、その後の生活にご不安がないよう
前を向いて人生を歩んでいただけるよう
サポートすることができると考えています。

自分の大切なご家族が自分がいない世界でも、
金銭面でやりたいことを諦めることがないよう、
前向きに生きていけるよう、保険は存在します。


明日自分がこの世を去るとしたら、大切なご家族
へどれくらいのお金を残しておいてあげないと
いけないでしょう。


誰も「明日」死ぬとは思っていません。
しかし、当たり前の日常はある日突然失われます。


必要な備えをを考えることを「今日」真剣に
向き合っていただきたいです。

それでは。

この記事が参加している募集

#お金について考える

37,530件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?