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「人」を”動かす人”、”利用する人”
残念です・・・
「人を動かす力」があるのに「人を利用する力」に変えてしまっている人は多くみます。
わたしの本職は”探偵”です。
さて、前者と後者の違いは何かわかりますか?
超重要なポイントなので、最初に載せておきますね。
前者:「人を動かす力」
自分と自分以外の人間との間に深い繋がりが生まれ、必要なときには手を差し伸べ、ツラい時には応援し、倒れそうな時にはお互いにしがみつく関係性を築けます。
後者:「人を利用する力」
自分と自分以外の人間との間に相互利用という浅い裏切り関係が生まれます。必要なときに利用し、ツラい時には奪い、倒れそうなときには捨てるような関係性。
前者は”誠実”な人間のまま、自分以外の人間と接することで”信頼関係”を築きます。
一方で、後者は”誠実”な人間を偽った人間のまま、自分以外の人と接することで”使い捨ての関係”を築きます。
あなた自身が自分以外の誰かと”信頼関係”を築けているのであれば、とても嬉しいことなのですが、わたしが見ている世界は違います。
他人から利用される”使い捨ての関係”を、あなた自身が築かされている可能性はありませんか?
「あの人を信じたい・・・」
仕事、恋愛、仲間・・・
信じたいのに信じ切ることができない・・・
自分自身の”誠実さ”を見て見ぬフリして”使い捨ての関係”になることで、
すべてを失うことだってあるんです。
ここでは、”誠実さ”を利用する人:RISK(リスク)4原則 をお話します。
1.「自分だけ良ければいい」という利己主義者
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「自分だけ良ければいい」
この視点だけにフォーカスすれば、自分の幸せに特化した人生を送ることはできます。
しかし、あくまでも数日~数年です。
昨今の話題では、大谷翔平選手の通訳であった水原氏が大谷選手の資産を利用して違法賭博をしていたニュースが取り上げられました。
自分の欲求を満たすために「自分のお金」を運用していたとしたら、個人の責任下であり、誰にも迷惑をかけることではありません。
しかし、自分の欲求を満たすために「自分以外のお金」を利用することで、他人に迷惑をかける結果になりましたよね?
信頼もお金も、すべて失ってしまいました・・・
「自分だけ良ければ良い」
という利己主義で他人や他人の所有物を利用して、目先の幸福に手を付け、酔いしれることができても、結果的には、自分自身が不幸になるということです。
もちろん、利己主義的な人間に誰も救いの手を伸ばしたり、擁護したりはしません。
他人を利用することで築き上げた”嘘”の人徳は、意外と脆いものなんです。
2.騙す行為は”違法”です
![](https://assets.st-note.com/img/1716125517595-WcYmaYBLFd.png?width=800)
「バレなければいい」という思考が生まれるのは、あくまでも「バレたところで大した罪にはならない」という安心感からです。
他人に気づかれなかったり、気づかれたところで
「なんのことですか?」
「知らないです」
「いつの話ですか?」
「証拠はあるんですか?」
「ひどいな~」
と相手の疑問に対して疑問を投げ返せば、「なんとでもなる」という安易な安心感です。
しかし、ここでも確実に失われているのですよね。
あなたに対する信用や信頼です。
あなた自身は”小さなこと(事実)”と思っていることでも、”小さなこと(事実)”が積み重なることで、関わりのある他人には大きな損失となります。
大きな損失の責任は誰がとるのでしょうか?
もちろん、あなた自身です。
「バレなければいい」
最終的には自分の身を亡ぼす結果に繋がっていくのです。
ひとつ、例をあげましょう!
鍵がかかっていない自転車を見つけました。
この自転車を遊び半分で使ったとしますよね?
「鍵がついてないし、バレなければいいや」という目先の利益を優先してしまいました。
ですが、鍵がかかっていない自転車は、あなたの所有物ではなく、他人の所有物です。
もちろん、、、あなたが盗んだわけでではありません。
しかし、他人の所有物を使用している以上、○○罪は適用される可能性は十分にあります。
「バレなければいい」
繰り返していた行動が信用や信頼を失う大きな問題になることはあります。
実際、わたしが警察官だった頃、鍵のかかっていない他人の自転車(窃盗されたもの)を使用しまった結果、占有離脱物横領で学校を自主退学した学生を知っています。
「バレなければいい」
という安易な”誠実さ”に欠ける思考が、自分自身の人徳を失わせてしまうんです・・・
3.築くのは一生、壊れるのは一瞬
![](https://assets.st-note.com/img/1716125525241-yu8AdOvkNR.png?width=800)
どれだけの信用と信頼を築き上げてきたでしょうか?
汗水たらして、時には涙を流すことがあったかもしれません。それでも、真摯に行動する”誠実さ”を認められて、信用と信頼を得ることができた。これから先もずっと”誠実さ”を持っていて欲しい・・・
しかし、あなたは出会います。
あなたよりも、
✓仕事ができない
✓知識や能力がない
✓経験がない
✓人脈がない
✓お金がない
✓優れているところがない
と感じるような人に・・・
ムズカシイ問題かもしれません。
完璧な人はいませんし、誰にでも承認欲求はあります。もちろん、ツラい時には自己否定する時もありますし、他責思考に陥ってしまう時もあります。
少し、魔が差したのかもしれません・・・
マウントの取れそうな人間(攻撃しても反撃してくることがなさそうな相手)に対して、故意に貶めるような言葉を吐き、雑な扱い、対応をとってしまったとします。
相手からの苦情やクレーム、所属先に対する教育への不満等が広がり、身に覚えのない噂まで広まってしまいました・・・
※集団心理ではよくある連想による被害の拡大
あなたの信用と信頼は一気に崩れました・・・
”誠実さ”に欠ける対応をとった相手だけであったら、これまで積み上げてきたものが崩れることはなかったかもしれません。
しかし、人間は大好きなんです。
他人の不幸
他人の噂
他人の愚痴や文句
他人の人間性を想像すること
等々
事実と異なる部分が多々あるかもしれませんが、あなたの言動ひとつでズレてしまった関係性が、あなたの信用や信頼を一気に崩壊させてしまう結果に繋がることもあります。
人間というのは、本当に怖い生き物です・・・
”人徳者”と言われる人は、言動ひとつとっても時々の感情や状況で左右されることのない自己制御能力(セルフコントロール)ができる人であるとも言えます。
4.”誠実さ”を演じなくていいオフモード
![](https://assets.st-note.com/img/1716125534382-8b9ouuc69f.png?width=800)
他人の行動を観察する警察、探偵という仕事を経験して感じるのは、多くの人が”誠実さ”を演じているということ。
当然ですが、ほとんどの人が”誠実さ”を持っていないと否定しているわけではありません。
むしろ、”誠実さ”のない人はごく一部。
あくまでも、仕事の特性上”誠実さ”に欠ける人間を観る機会が圧倒的に多いという意味です。
あるテレビ番組での一部なのですが、
「ロケが始まると○○さんは、常にしゃべっていて、明るいんです。でも、楽屋に入るとまったく口を利かないし、笑わないんですよ」
これは、特別な話ではありません。
わたし達の日常にごく自然にありふれている光景でもあります。
一部紹介しますね。
「すごいですね部長」と居酒屋で上司をほめたたえる部下。トイレに席を外せば「はぁ~だるい」とため息。
「ありがとう」と新品のビニール傘を受け取ったはずなのに、相手の姿が見えなくなった瞬間投げ捨てるキャバ嬢
「めちゃくちゃ美味い」と店前で唐揚げを頬張り、裏路地で吐き捨てるヤンキー集団の新人
人間には裏表(表:偽りの自分、裏:本当の自分)というものが存在します。もちろん、裏表のない人間という方もいるので絶対とは言えません。
わたしが仕事上よく見るのは、裏:本当の自分が利己主義的で、都合の悪い存在に対して冷淡、かつ無関心という人間です。
一部紹介します。
表向きは仲の良い夫婦なのに、
家庭内では妻を家政婦のように扱う夫
「子供好き」で婚活アプリに登録している、
既婚者で子供を虐待している母親
「部下想いの優しい上司」と思われている、
デキない部下には辛辣な管理職者
※誤解のないように言っておきますが、あくまでも仕事上、見ることの多い光景の話です
彼らの末路は?
「日頃の行いが良い(悪い)から!」
という言葉を知っていますよね?
この言葉の通りです。
表:偽りの自分というものは、裏:本当の自分よりも<人間性の薄い存在>です。
✅感情
✅意志
✅意思
✅自信
等々
裏:本当の自分に勝てるものはありません。
表:偽りの自分では、他人をうまくコントロールしようと”誠実さ”をアピールしていたとしても、裏:本当の自分に”誠実さ”が伴っていなければ、必ず、人間性にボロが出てくるものです。
自分が他人に対して行動してきたように、裏切られたり、ウソをつかれたり、雑な扱いを受けたり、否定される・・・
返報性の原理を証明するように、必ず自分自身に返ってきます。
自分自身が一番よく分かっている”自分自身”という存在。
”自分自身”を偽って”誠実さ”を築き上げたとしても、”人徳”のない本当の”自分自身”が”誠実さ”を裏切り、1度きりの人生を壊してしまいます。
あなたは”人徳”のない”誠実さ”の欠けた”自分自身”が理想の姿ですか?
気づかないところで、RISK(リスク)4原則にはまってしまわないように、”人徳”(徳の力)を磨いていきましょう。
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