廃墟・他

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マガジン

  • 秘密の徘徊#23 全7話

    1話・きんきら寺:写真枚数52枚「廃寺」2話・森の闇:写真枚数156枚「廃集落」3話・老癈旅館:写真枚数72枚「廃旅館」4話・無常の刻:写真枚数67枚「廃寺」

  • 秘密の徘徊#22 全7話

    1話・幼童寺小屋:写真枚数50枚「廃寺」2話・知られざる森:写真枚数69枚「廃集落」3話・起立着席:写真枚数49枚「廃校」4話・漂流病院:写真枚数206枚「廃病院」5話・崩壊音頭:写真枚数77枚「廃寺」6話・隔絶修行:写真枚数65枚「廃寺」7話・眠れる森:写真枚数84枚「廃集落」

  • 秘密の徘徊#21 全7話

    1話・入口は樹林:写真枚数40枚「廃寺」 2話・不動の病:写真枚数36枚「廃寺」 3話・道路の女神:写真枚数8枚「人形」 4話・失踪寺院:写真枚数58枚「廃寺」5話・廃観案内:写真枚数56枚「廃寺」6話・残骸寺家:写真枚数105枚「廃寺」7話・坐禅体験:写真枚数41枚「廃寺」

  • 秘密の徘徊#1 全7話

    1話・徒然の記:写真枚数21枚「廃屋」 2話・時の漂白:写真枚数49枚「廃ホテル」 3話・魔の繁殖力:写真枚数42枚「廃屋」 4話・世の果て:写真枚数31枚「廃村」 5話・動物アピール:写真枚数18枚「廃園」 6話・華を添える:写真枚数33枚「廃屋」 7話・森の遊園地:写真枚数116枚「廃施設」

  • 秘密の徘徊#20 全7話

    1話・在郷軍人の家:写真枚数45枚「廃屋」 2話・故人の黒髪:写真枚数78枚「廃村」 3話・涅槃寂静:写真枚数36枚「廃堂」 4話・茅葺屋根の下:写真枚数47枚「廃屋」 5話・酸欠聚落:写真枚数72枚「集落」 6話・易者の屋敷:写真枚数71枚「廃屋」 7話・僻地教室:写真枚数65枚「廃校」

記事一覧

田神の呪い

壊れかけた吊り橋の向こうに広がるのは朽ち果てた過ぎた廃屋。この廃屋の室内はもうめちゃくちゃになり、かつての面影はほとんど残っていません。しかしその廃屋には、忘れ…

沁
10か月前
11

ひとりぼっちのいのちはとおとし

山奥にひっそりと佇むこじんまりした廃屋。その廃屋の一室には、壁に「いのちはとおとし」と書かれたポスターがひとつだけ貼られています。この言葉が連想させる儚い感動の…

沁
10か月前
9

魂の幽閉者

山奥に佇む一軒の廃屋。その室内には、かつて人間を閉じ込める部屋として使われていました。しかし、この物語の主人公は何世代も前の過去の住人ではありません。彼は現代の…

沁
10か月前
8

忘れられたオバケのQ太郎の本立て

かつて賑やかだった山の集落は無人になり、ただ一軒のみ朽ちゆくもかろうじて廃屋が残されていました。その廃屋には、オバケのQ太郎が好きな少年が一生懸命に上手に手作り…

沁
10か月前
3

忘れ去られたうさぎの手招き

山の中に朽ち果てた廃屋がありました。長い年月を経て誰も近寄らない場所となった廃屋の室内には、床に固定された可愛らしいうさぎのマスコットが手招きをしています。その…

沁
10か月前
8

儚さの奏で

かつて山の暮らしを営んでいた老夫婦は、自然と調和した美しい村で静かな生活を楽しんでいました。季節の移ろいや豊かな自然の中での暮らしは、夫婦にとって心の栄養となる…

沁
10か月前
9

無常の刻

追い求める 人生の形。 そんな感じで 追われるよう 崩れ去る。 時の終りは 目に触れない 森の中に ‥ 塞ぎ込む。

沁
4年前
27

老癈旅館

渡り廊下に 細い通路。 そんな感じで 腐食を歩く。 休息は 求めない ‥ 癈に貪る。

沁
4年前
12

森の闇

忘却者追跡。 そんな感じで 古い記憶を 辿るよう。 手掛かりは 森の闇に 葬られる ‥ 皆目腐敗。

沁
4年前
13

きんきら寺

住宅地に 異様な光景。 そんな感じで 佇まいは お化け屋敷。 お化けも 後ずさり。 きんきら ‥ デラックス。

沁
4年前
13

眠れる森

森に閉じる 深い眠り。 そんな感じで 山奥の片隅に 迷い込む。 転げた墓に 夫婦の名前。 誰の記憶にも ‥ 刻まれない。

沁
4年前
12

隔絶修行

人里を離れて 修行に励む。 そんな感じで 素足のまま 境内を歩く。 人生の迷いに 答えはない。 苦行は続く ‥ 靴下厳禁。

沁
4年前
13

崩壊音頭

小さな集落に 朽ちる寺。 そんな感じで 寺の様子は 手拍子のない 崩壊音頭。 崩壊は進む 過疎も進む 崩壊音頭は ‥ クライマックス。

沁
4年前
8

漂流病院

荒廃した 未来の世界。 そんな感じで 文明の崩壊。 救いの手は 存在しない。 絶たれる希望 心に蝕む ‥ 生きる欲望。

沁
4年前
9

起立着席

教室の扉は 開かれない。 そんな感じで 昔話になる 起立着席。 卒業生は ほぼほぼ お年寄り。 リハビリには 切なくも ‥ 起立着席。

沁
4年前
5

知られざる森

森の中には 小さな世界。 そんな感じで 消世界。 家屋は朽ちて 倒壊しても 木々の間 過去は永久に ‥ 崩れない。

沁
4年前
3
田神の呪い

田神の呪い

壊れかけた吊り橋の向こうに広がるのは朽ち果てた過ぎた廃屋。この廃屋の室内はもうめちゃくちゃになり、かつての面影はほとんど残っていません。しかしその廃屋には、忘れ去られた深く儚く恐ろしい歴史が眠っているのです。

家主は田神と名乗る人物で、彼にまつわる恐ろしい伝説がこの地域には残っています。田神はかつてこの廃屋に住んでいたと言われており、彼が廃屋を去った後に不気味な現象が起こり始めたというのです。

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ひとりぼっちのいのちはとおとし

ひとりぼっちのいのちはとおとし

山奥にひっそりと佇むこじんまりした廃屋。その廃屋の一室には、壁に「いのちはとおとし」と書かれたポスターがひとつだけ貼られています。この言葉が連想させる儚い感動の物語です。

物語は、幼い少女・あかりを中心に展開します。あかりは孤独な環境で育ち、なかなか友達を作ることができませんでした。あかりは廃屋を見つけ、そのポスターに書かれた言葉に心惹かれます。彼女は「いのちはとおとし」がどのような意味を持つの

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魂の幽閉者

魂の幽閉者

山奥に佇む一軒の廃屋。その室内には、かつて人間を閉じ込める部屋として使われていました。しかし、この物語の主人公は何世代も前の過去の住人ではありません。彼は現代の青年、偶然にこの廃屋を訪れることになりました。

青年は冒険心に駆られ、廃屋を探検している最中に閉じ込め部屋を見つけます。でも、不気味さがあり開けることができません。しかし、彼は強い興味心に導かれ、この部屋についての謎を解明したくなりました

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忘れられたオバケのQ太郎の本立て

忘れられたオバケのQ太郎の本立て

かつて賑やかだった山の集落は無人になり、ただ一軒のみ朽ちゆくもかろうじて廃屋が残されていました。その廃屋には、オバケのQ太郎が好きな少年が一生懸命に上手に手作りをした本立てが静かに佇んでいます。少年は心温まる愛情を込めて、オバケのQ太郎の世界を創り上げたのです。

物語は、明るく活気のある山の集落で始まります。少年は孤独を感じながらも、オバケのQ太郎の世界に夢中になっています。彼は時間をかけて手作

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忘れ去られたうさぎの手招き

忘れ去られたうさぎの手招き

山の中に朽ち果てた廃屋がありました。長い年月を経て誰も近寄らない場所となった廃屋の室内には、床に固定された可愛らしいうさぎのマスコットが手招きをしています。その姿は、まるで忘れ去られた時間の中で輝いているかのようでした。

物語は、そのうさぎのマスコットの過去から始まります。昔、この廃屋には幸せな家族が暮らしていました。彼らは山の中で静かな暮らしを楽しんでおり、特に可愛らしいうさぎのマスコットは家

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儚さの奏で

儚さの奏で

かつて山の暮らしを営んでいた老夫婦は、自然と調和した美しい村で静かな生活を楽しんでいました。季節の移ろいや豊かな自然の中での暮らしは、夫婦にとって心の栄養となるものでした。

しかし、時代が変わり、社会の様相も大きく変わっていく中で、山の村は次第に孤立していきます。

若者たちが都会に出て行き、村の人口が減少していく中、老いていく現実に直面します。
かつての仲間たちとの交流も減り、大事にしてきた山

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無常の刻

無常の刻

追い求める

人生の形。

そんな感じで

追われるよう

崩れ去る。

時の終りは

目に触れない

森の中に



塞ぎ込む。

老癈旅館

老癈旅館

渡り廊下に

細い通路。

そんな感じで

腐食を歩く。

休息は

求めない



癈に貪る。

森の闇

森の闇

忘却者追跡。

そんな感じで

古い記憶を

辿るよう。

手掛かりは

森の闇に

葬られる



皆目腐敗。

きんきら寺

きんきら寺

住宅地に

異様な光景。

そんな感じで

佇まいは

お化け屋敷。

お化けも

後ずさり。

きんきら



デラックス。

眠れる森

眠れる森

森に閉じる

深い眠り。

そんな感じで

山奥の片隅に

迷い込む。

転げた墓に

夫婦の名前。

誰の記憶にも



刻まれない。

隔絶修行

隔絶修行

人里を離れて

修行に励む。

そんな感じで

素足のまま

境内を歩く。

人生の迷いに

答えはない。

苦行は続く



靴下厳禁。

崩壊音頭

崩壊音頭

小さな集落に

朽ちる寺。

そんな感じで

寺の様子は

手拍子のない

崩壊音頭。

崩壊は進む

過疎も進む

崩壊音頭は



クライマックス。

漂流病院

漂流病院

荒廃した

未来の世界。

そんな感じで

文明の崩壊。

救いの手は

存在しない。

絶たれる希望

心に蝕む



生きる欲望。

起立着席

起立着席

教室の扉は

開かれない。

そんな感じで

昔話になる

起立着席。

卒業生は

ほぼほぼ

お年寄り。

リハビリには

切なくも



起立着席。

知られざる森

知られざる森

森の中には

小さな世界。

そんな感じで

消世界。

家屋は朽ちて

倒壊しても

木々の間

過去は永久に



崩れない。