#エッセイ
雨上がり、灼熱のグリーン
フレデリック・マルの「SYNTHETIC JUNGLE」をとうとう使い切ってしまった。返す返すも夏に最適な、爽快でビターな近未来グリーンであった。この1年はもとより愛用していた香りの他に、「SYNTHETIC JUNGLE」にほれ込んでしまったことから期せずして3つの香りを使い分けることになったが、なんといっても「SYNTHETIC JUNGLE」の登板がダントツであった。
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天然
コーディネートにジャスミンを〜フエギアで新たな自問自答テーマに出会う
Y'sの制服を着て日々を過ごすようになって、香水が欲しくなった。コーディネートの一部として、香りが欲しい。そんなことを思うなんて初めてだし、自分でも驚きだ。
自慢じゃないが、私は今までに香水を使い切ったことが一度もない。買った当初はうきうきと毎日つけるのだが、徐々につけ忘れる日が増え、半年もすれば香水の存在自体すっかり忘れてしまう。20代からそんなことを繰り返した結果、ここ数年は香水というアイテ
香水沼という甘美なもの
身につけるものの中で香水ほど目立たず、しかし人の印象に残るものは他には無いのではないだろうかと思っている。ここ数年、筆者がハマっている沼はいくつかあるが、今回はその中でも「香水沼」について記述していこうと思う。
お気に入りの香りについては既に他の記事で書いているので割愛するとして、今回は香水沼に入って変わったとこととか香水沼の魅力について語ってみようと思う。
香水沼にハマったのは三年ほど前。た
憧憬 熱烈 創造 体感
先だって、ゲランのクラシック名香『夜間飛行』は香水とオーデパルファムとではまったく別物である、という見解を得てから両方ともを一日試すことができたのだが、実際これは本当にそうだった。知識として濃度の違いがあることは当然ながらわかっていたものの、そういう話ではないなと思うほど別物といっていい。当然ながら香水の方が断然欲しい香りであったが、自分の香りにかけられる金額を大幅超過という点でしぶしぶ見送った
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