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Column Vol.14: 風況とはなにか?
こんにちは、レラテックの上月です。レラテックでは風況解析・風況観測等に携わっています。
夏休みシーズンも終わりですね。最近、『トムソーヤの冒険(英題:The Adventures of Tom Sawyer)』『スタンドバイミー(英題:The BODY)』の洋書を読み、少年だった頃に、心が成長する忘れられない経験をしたかったなと思いを馳せました。
さて、今回ご紹介するトピックは、「風況とはなに
世界の洋上風力導入量の推移および日本の洋上風力と風況観測に関するインフォグラフィックを公開
レラテック株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:小長谷瑞木、以下「レラテック」)は、「世界の洋上風力導入量の推移」および「日本の洋上風力と風況観測の発展」について可視化したインフォグラフィックを公開いたしました。
インフォグラフィック公開の背景
当社は神戸大学発ベンチャーとして、神戸大学における研究成果を活かし、風力発電プロジェクトが検討されている地域において、当該プロジェクトの経済性およ
Column Vol.13 〜キンデルダイク-エルスハウトの風車群とその歴史〜
レラテックの田内です。レラテックには昨年春に入社し、むつ小川原洋上風況観測試験サイトの運営に関わりながら、技術メンバーの側面支援等を担当しています。
以前、ユネスコ世界文化遺産に登録されている、オランダのキンデルダイク-エルスハウトの風車群を訪問する機会があったので、このコラムではキンデルダイクにある風車群の紹介と、風力発電の起源となる風車の歴史についてお話したいと思います。
世界一大きな風車
Column Vol.12 〜2023年レラテックの活動振り返り〜
こんにちは、レラテックの高松です。レラテックでは広報、人事、技術のサポートなどを担当しています。
社内近況としては、秋ごろから観測チームの現場出張(ライダーや燃料電池の設置など)が多くなり、メンバーは全国各地を飛び回っていました。現場の業務は危険が伴う場合もあるので、大きな事故や怪我もなく一年の終わりを迎えることができて本当によかったと思っています。
2023年最後のコラムとなる今回は、202
Column Vol.11 〜入善町沖洋上WFへ視察に行きました〜
こんにちは、レラテックの田内、水戸です。今年の春先となりますが、富山県入善町沖にあります洋上風力発電所の建設現場を視察しました。今回は、入善町沖洋上WFの見学をしての所感をそれぞれの視点からお届けします。
世界最大級とされるSEP船「BLUE WIND」を目の当たりに
田内:今年4月から6月まで富山県の入善町横山沖にて、世界最大級の自己昇降式作業台船(SEP船)による着床式洋上風力発電施設の建
Column Vol.10 洋上風車建設と船の種類・後編
こんにちは、レラテックの新宅です。レラテックでは風況シミュレーション・解析を担当しています。
前回は「洋上風車建設と船の種類について」の前編、洋上風車の建設について紹介しました。今回はその後編、洋上風車建設で使用する船についてです。
洋上風力発電設備を設置する際に使用される船舶は、およそ10種類。それぞれの作業に特化した船舶が、建設や操業時に活躍しています。
洋上風車建設で活躍する船の種類
Column Vol.9 洋上風車建設と船の種類・前編
こんにちは、レラテックの新宅です。レラテックでは風況シミュレーション・解析を担当しています。
さて、今回ご紹介するトピックは、「洋上風車建設と船の種類について」です。
今年初めに発表された、秋田県沖の洋上風車稼働のニュースは大変目を引きました。同業の知人が何人か見学に行きましたが、「あまりにも壮大で驚いた」「風車への価値観が変わった」と称賛していました。
この秋田の洋上風車は、事業費用が約1
Column Vol.8 〜DXとGX デジタル化と脱炭素化社会に向けて DXについて・後編〜
こんにちは、レラテック株式会社の中里です。レラテックでは、風況調査に係る観測や解析、シミュレーションを広く担当しています。
前回は、トピックである「DXとGX デジタル化と脱炭素化社会に向けて」の前編「DXについて」お話ししました。今回はその後編となる「DXの実例について」です。
このコラムを書くにあたり、個人的に非常に参考になったDXの事例がいくつかありましたので紹介いたします。
DX実例
Column Vol.7 〜DXとGX デジタル化と脱炭素化社会に向けて DXについて・前編〜
こんにちは、レラテック株式会社の中里です。レラテックでは、風況調査に係る観測や解析、シミュレーションを広く担当しています。
世界中で洋上風力開発のプロジェクトが着々と進行している中で、AI技術が飛躍的に向上しています。昨年末に米OpenAIよりリリースされたChatGPTは、まるで人間のように自然な対話形式でAIを使うことができるツールとして、話題を呼んでいますよね。
さて、今回私がレラテック
Column Vol.6 〜風況観測における鉛直ライダーの種類・後編〜
こんにちは、レラテックの水戸です。レラテックでは、主に風況観測業務を担当しています。
前回は、風況観測における鉛直ライダーの種類・前編として、「日本で使用されているVLの主な機種3つ」をご紹介しました。後編の今回は、洋上風況観測用に使用される、派生機種を2つご紹介します。
重塩害対策仕様の派生機種WindcubeV2.1およびZX300には、洋上フローティングライダーシステム(以下、FLS)へ
Column Vol.5 〜風況観測における鉛直ライダーの種類・前編〜
こんにちは、レラテックの水戸です。レラテックでは、主に風況観測業務を担当しています。
昨年末、国内初の商用着床式洋上風力が稼働を始めました。来年には商用浮体式洋上風力の稼働も控えており、いよいよ日本の洋上風力の幕開けかと思うと、感無量です。
さて、今回のトピックは、風力発電のための「風況観測における鉛直ライダー(以下、「VL」(Vertical LiDAR))の種類」です。
風力発電の建設前
Column Vol.4 ~風力発電のバードストライクに関する研究~
こんにちは、レラテックの高松です。レラテックでは、技術のサポートや広報、総務、人事など幅広く担当しています。
先日、レラテックで社員全員が集まるオフラインのミーティング・ワークショップを実施しました。私がレラテックで働き始めてから「出社」をするのは、実はこれが初めてでした。リアルの場にだいぶ緊張しましたが、直接会ってコミュニケーションをとる大事さを改めて感じることができました。これからは定期的に
Column Vol.3 ~風力発電のための風況調査が学べる大学・研究室:後編~
こんにちは、レラテックの見﨑です。レラテックでは風況シミュレーション・解析を担当しています。
前回は「風力発電のための風況調査が学べる大学・研究室:前編」を紹介しましたので、今回はその後編になります。
風力発電における風況調査は、高度な専門性が問われる分野です。
風況調査を学ぶためには「風力発電事業者や風況調査を専門とする、コンサルタント会社に所属して実践的に学ぶ」、あるいは「独学で身につけ
Column Vol.2 ~風力発電のための風況調査が学べる大学・研究室:前編~
こんにちは、レラテックの見﨑です。レラテックでは風況シミュレーション・解析を担当しています。
私たちの本社がある神戸は、海と山が近く、自然を身近に感じることができます。六甲山から吹く、”六甲おろし”でもおなじみの土地です。一方で、ほどよく都会的でもあり、とても暮らしやすい街だなと感じています。「神戸ハーバーランド」や「北野異人館街」に代表される観光名所も多く、公共交通機関も充実していますので、
Column Vol.1 ~オーストラリアのエネルギー政策と風力発電市場について~
こんにちは、レラテックの代表を務めている小長谷です。
出張で訪問する東北では、朝晩の冷え込みが強くなり、冬の訪れが早くも近づいているように感じます(まだ早いか)。
今回ご紹介するトピックは「オーストラリアのエネルギー政策と風力発電市場について」です。
国内のみならず、海外での風力発電の動向はよく報道されていますが、不勉強ながらオーストラリアに関する情報を聞いた印象はありませんでした。しかし最近