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Column Vol.11 〜入善町沖洋上WFへ視察に行きました〜
こんにちは、レラテックの田内、水戸です。今年の春先となりますが、富山県入善町沖にあります洋上風力発電所の建設現場を視察しました。今回は、入善町沖洋上WFの見学をしての所感をそれぞれの視点からお届けします。
世界最大級とされるSEP船「BLUE WIND」を目の当たりに
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田内:今年4月から6月まで富山県の入善町横山沖にて、世界最大級の自己昇降式作業台船(SEP船)による着床式洋上風力発電施設の建設工事が実施されていました。この見学を目的に私たちメンバーは入善町を訪問しました。訪問当日、SEP船は入善町横山沖には停泊しておらず、すでに土台への添え付けが完了した「風車1基」を陸地から観察。その後、石川県七尾港に停泊しているSEP船を目指して移動し、念願のSEP船を遠目から見学することができました。
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まるで巨大集合施設のようなSEP船は、遠目からでもその大きさが手に取るようにわかり、海面からの高さが152メートルとされている風車の支柱さえも小さく見えるほど。その大きさに圧倒されました。
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入善町の洋上風車は港からより近い所に設置されているため、風車の特徴的な形状や、ナセル上の作業員などが、肉眼でもはっきりと見ることができ興味深かったです。
田内 智子
レラテック業務では、風力発電開発に向けて海外企業・組織との連携調整を担当すると共に青森県沖で実施中の観測機器試験サイトの運営を担当。
入善町沖洋上WFにおける4つの試み
水戸:入善町沖洋上WFでは、「国産SEP船での作業であること」「小規模の洋上ウィンドファームであること」「地銀でのプロファイ案件」「中国製の風車」と4つの新しい取り組みが行われていました。
このWFは、一般的な洋上WFと比べて、わずか3基の小規模なWFとなっており、視察時点では1号機の風車の据付が完了し、2号機と3号機の基礎部分が設置されていました。
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また、ここは離岸距離が1km以内にあり陸に近いため、視察者にとっても見学がしやすく、SEP船施工時にはすばらしい景色が楽しめると聞いていました。ただ残念ながら、当日は拠点港で2号機の風車の積み込み作業を行っていたため、建設現場では見ることができませんでした。
その代わりに、陸上側の海底ケーブルの揚陸地点や1号機のナセル上などで複数の作業員が配線などの作業を行っている光景を目にすることができました。着々と完成に向けて作業を進めていることを実感しました。
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また、「せっかくのBLUE WIND、やはり実物を見ておきたい!」とメンバー一同で、拠点港である七尾港にもSEP船見学に向かいました。埠頭は関係者以外立ち入り禁止のため近づくことはできませんでしたが、3枚羽の風車をすべて地組みして積載してしまう様子は、やはり世界最大級のSEP船だけのことはある……と感嘆しました。
埠頭を管理する警備員の方とお話ができたのですが、新造船ということで操縦に慣れるのに時間がかかることや、珠洲市の大地震の際の現場ならではのトラブルなど、人づてではあるもののSEP船の乗組員の生の声をうかがうことができました。
入善町沖洋WFの運用開始は9月とのことで、昨年末から年初の秋田港・能代港WFの運用に続いて、続々と日本に洋上風力発電所が立ち上がっていくことを実感することができた視察になりました。
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水戸 俊成
レラテック業務では風力発電開発のためのライダーをはじめとした風況観測業務を行い、ライダーに関した研究も複数実施。
視察の後
風車関連ではありませんが、レラテックが以前クラウドファンディングでサポートした、富山県にある「fork toyama」さんでランチをしました。”はたらくとそだてるをもっと自由にする”をコンセプトに、新しい形の学童保育を運営しています。
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緑に囲まれた施設の中にはカフェやコワーキングスペースがあり、リラックスした空間でした。子育てを中心にあらゆる視点からの活動を実施しているとのことで、すばらしい取り組みをされています。こうやって、日本の未来を作るための活動や会社がさまざまな領域でどんどん生まれてくれるといいですよね。
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レラテックでは風況コンサルタントとして、風力発電のための「観測」と「推定」を複合的に用いた、最適な風況調査を実施いたします。
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