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子どもの詩

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自分の子どもに育てられている大きな子どもの詩です。 子どもの掛けがえのない今を残しておきたいから作ります。いつかのあなたに届くといいな。
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2020年7月の記事一覧

♯子ども パパノ

♯子ども パパノ

ぬいぐるみを集めて集めて
お布団をもってきて被せてあげる

でも次の瞬間あなたはもう電車を眺めていた
その隙にパパがお布団を片付けたら
すぐに気づいてあなたは布団をまた持ってきた

それは薄手の羽布団
パパは夏は寒がりで
冬は私よりは寒がらない
だから一年中同じ布団
あなたはそれをパパノと呼び
包まったり隠れたり運んだりする

パパノは私とあなたのタオルケットとも
私とあなたの厚めの布団とも
仲良

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♯子ども 私たちが家族だから

♯子ども 私たちが家族だから

今日もあっという間に過ぎてった
あなたはオムツ1枚で
絵本を見開き
電車の名前を読み上げている

また風邪を引いてしまうよ
やんちゃなあなたがもっとやんちゃになるのはパパがいるせいだよね
どんなにおちゃらけて、あなたに振り回されても
パパはちっとも嫌そうじゃない

あなたは時々お腹をポンポン叩いて
パパを誘っている
作戦通りパパはすぐに来て
あなたはパパに電車の名前を聞いた

そんなにあなたが電車

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♯子ども なんだかいつも心残り

♯子ども なんだかいつも心残り

今日あなたと過ごした時間も
あっという間に過ぎ去ってしまった
それはいつも通りなんだけど
なんだかいつも心残り

何かを忘れた気がして
その何かがどうしても思い出せない感じ
忘れたことに気づいたって
思い出せなきゃ意味がない

あなたとの時間が今日も終わってしまった
そんなこといちいち考える方がどうかしている
でもいつもそう
だったら考えなきゃいい
でもそれができない

さっきまで泣き喚いたり

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♯子ども 楽しいを追いかけて

♯子ども 楽しいを追いかけて

確か今日の朝掃除機をかけたはずだよね?
まるで嘘のよう
あなたはただ楽しくて
その楽しい先を追いかけていただけだけど
もう足場がないね

できればその使っていないものを片付けてほしいところなんだけど
あなたにはきっと届かない
いま私がいる場所より
もっと楽しいところにいるんだから

お腹痛いね
電車のおもちゃを労るあなたの気持ちはきっと伝わってるよ
楽しいを追いかけて
今日はどこまで行くの?

♯子ども 飲みかけのジュース

♯子ども 飲みかけのジュース

パパとあなたが遊んでいるのを
少し離れた場所から眺める
さっきあなたに飲まれてしまったジュースを飲みながら
あなたに見つかったら怒られると思う
本当は私のジュースだったのに
罪悪感を感じているのはなぜ?

あっという間に過ぎ去ってしまう
静かな時間はあとどれくらい続くのだろうか
いつまで続くか分からない時間に
いつも予定なんてない

パパのジュースを飲んだ
やっぱりこっちもいけるな
それに罪悪感が

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♯子ども 夏の音

♯子ども 夏の音

ぎゅうぎゅう詰めの蝉の鳴き声
蚊にされるがままに刺されて
虫除けを忘れたのを後悔する
無駄に膨らんだ鞄には
必要なものが何も入っていない

思っていた以上に
時間が早く過ぎていく
いくら時間を追いかけたって
一日に過ぎる時間は同じ

降らないはずだった雨に打たれて
それでもめげずに水遊び

あなたに誘われても
水に濡れるのが嫌だって断った自分に
いつか後悔するだろうか

それは虫除けを忘れた後悔よ

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♯子ども 戯れる

♯子ども 戯れる

あなたと戯れる4体のぬいぐるみたち
パンダに自分の名前をつけて
もう一つのパンダの名前はパパ
カアサンと名付けたのはネコ
ヒトと名付けられたのはピカチュウ

寒くないように
タオルケットを被せて
足寒いねーって
気持ちも被せてあげた

4体のぬいぐるみと一緒にタオルケットに包まった
私はどのぬいぐるみより可愛いあなたを探していた
タオルケットから
あなたはひょっこり顔を出して
いつもと同じハニカミ

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♯子ども 飴玉

♯子ども 飴玉

知らないお姉さんの後を
置いてかれないように
追いかけて
お姉さんは振り向いて
あなたを待ってくれていた

一緒にボールを投げ合って
飛んでいったボールを取ってきて貰って
顔に水が掛かったら
当たり前のように心配して貰っていた

すっかり打ち解けているあなたが
あなたらしくて
私じゃなきゃいけないあなたが
あなたじゃないような気がした

お姉さんから飴玉を貰ってきたあなたは
いつまでもその飴玉を離

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♯子ども 電車の置き去り

♯子ども 電車の置き去り

あなたより
小さいあの子が
あなたが遊ぶ電車を眺めていた

勇気を出してパパと一緒に
こっちに来てくれたんだけど
すぐに泣き出してしまったあの子

あなたはあの子が行ってしまってから
しばらくして
持っていた電車を
あなたから少し離れた場所に置いた
さっきまであの子がいた場所から
ほんの少し離れた場所
あの子は気づいてくれるだろうか

もうあの子の泣き声は遠いところ
電車はまだあなたが置いた場所の

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♯子ども 寝起きのあなたと私

♯子ども 寝起きのあなたと私

静かな朝の
夏なのに寒い空間で
私は薄いカーディガンを羽織って
ミルクコーヒーを飲む

気まぐれにやってくる
贅沢な朝の時間
ぜんぜん準備していないから
いつも慌ててる
何をしようか迷っている時間はない

あなたが起きた
目を擦りながらまだ眠たそう
私の朝の時間
いつまた会えるかわからないその時間を
懐かしく思った

一重になってる目は
昨日の夜泣いちゃったからだよね
怖い夢見ちゃったの?
しばら

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♯子ども あなたの寝息

♯子ども あなたの寝息

あなたの寝息が聞こえる
それ以外は何もない
静かな朝の時間

まだ薄暗い部屋の中で
私はミルクコーヒーを飲みながら
本を読む

たまに訪れるこんな時間が好き
寝息が聞こえるくらい近い場所で
あなたの存在を感じながら
私は私の時間を生きる

心地よいあなたの寝息と
コーヒーのミルクが優しく溶ける
久しぶりに自分を思い出した
私はいつだって私のはずなのに
私をよく忘れる

私はどこに行ったんだ
どこか

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♯子ども 目を覚ますと

♯子ども 目を覚ますと

目を覚ますと
いつも家を出る時間だった

あなたはいつも通りだったけど
私は焦っていた

あなたはのんびりしていたいだけだったのに
そうはさせてもらえなかった
あなたは車で遊びたい気分だったのに
少し遊んだだけで
いつもより怒られた

大人って訳分かんない
きっとあなたはそう思っただろうね
いや、勝手にそんなふうに決めつけないでよ
本当はそう思っているのかも

私は確かに焦っていた
でもあなたにと

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♯子ども 残ったジュース

♯子ども 残ったジュース

あなたがコップを落とした時
さっきまで入っていたフルーツジュースが
全部床の上に広がった

さっきまでの楽しかった気分も
落ちたジュースと一緒に流れてしまったみたい

すぐに店員さんが来て
新しいジュースを持ってきてくれた

あなたは黙ったまま
ごめんなさいも
ありがとうもしないで
ただ足元をじっと眺めたままだった

無理やり私に言わされた言葉に
あなたは無理やり合わせて
新しくなったジュースを見

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♯子ども 空の涙

♯子ども 空の涙

曇り空
あなたと一緒に眺める空から
涙が落ちて来た

レジャーシートを手繰り寄せて
あなたは包まろうとするけど
上手くできない

私は仰向けになって
空の涙を受け止めた
あなたも一緒になって寝転んだ
でもすぐに空は泣き止んだ
我慢しているのかもしれない

またしばらくすると空は涙を流した
今度はたくさん
人はどんどんいなくなった
寂しそうな曇り空
決して強がっていたわけではないんだね

雨の中

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