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子どもの詩

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自分の子どもに育てられている大きな子どもの詩です。 子どもの掛けがえのない今を残しておきたいから作ります。いつかのあなたに届くといいな。
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2020年4月の記事一覧

あなたと一緒に見る景色はいつも違って見える

あなたと一緒に見る景色はいつも違って見える

ここに入るのはちょっと勇気がいるな
あなたは気にせず
どんどん進む
あなたを見失わないように
私は勇気を出して入ってみる
あなたが進んでいく道から見える景色は
いつもと違う景色

マスクを外すあなた
私はそれをいつものように止めようとした
確かにあなたが進む道には
誰もいない
こんな暑い日にマスクなんてつけていられないね
そんなあなたの正しさに
私はいつも目を見張る

綺麗な音楽が流れてきた

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いつもありがとう

いつもありがとう

私があなたのことを好きだからって
何もあなたまで私のこと好きにならなくてもいいんだよ
好きになってくれるのは嬉しいけど
あなたが好きじゃなくても
私はあなたのこと大好きなことには
変わりないんだからね

私はあなたに多くの人に愛されてほしい
私があなたを愛することは自然なことで
それはあなたにとって特別なことではない
私はあなたが私ではない誰かの特別になるのが嬉しいんだ

でもそうはいっても
やっ

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お気に入り

お気に入り

最近のあなたは
顔をくっつけて
左右にふりふりするのがお気に入りみたいね

顔にちゅっちゅっちゅってするのも好き

でも顔にお口をくっつけて
ぶーって鳴らすのは
電話をしている時はやめてほしいな

いつもありがとうございます

いつもありがとうございます

いつもありがとうございます。
私の自己紹介の記事(下記の記事です)が先週最も多くスキをしていただいた記事になりました。

いつも応援していただきありがとうございます。
これからも読み心地のいい文章を作れるように頑張ります。

noteを始めてから、いろんな方々の記事を読ませていただき、皆さまのいろんな考え方に触れ、違った日常に出会えて、毎日楽しいです。

本当にありがとうございます。

子どもは、

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お名前は

お名前は

お家にいる時
私はあなたをボーイと呼ぶ
パパはパオって呼んでくるね
これはね、愛称っていうの
あなたが可愛くてそう呼んじゃうんだよ

そうだね
確かに勝手な名前つけて呼んでいたのは悪かったけど
名前を聞くと
麺って答えるのは
やめようね

お花

お花

花瓶を3回ひっくり返したあなた
お花にチュウをしようとしたんだよね

お花を大事にしたくても
そのやり方が分からないから
少し強く触り過ぎちゃう

あなたにとってはいろいろなことが難しいね
あなたのそういうところ全部見ているからね

ごめんなさいを言わないあなた

ごめんなさいを言わないあなた

ちょっと厳しく怒りすぎたかもしれない
私はあなたを怒った後
あなたが心配になる
きっとそれの繰り返し
親ってすごいな

ごめんなさいを言わないあなた
自分は悪くないって言いたいんだね
嫌だっていうのに野菜を無理やり食べさせようとした私も悪かったけど
嫌だって言ったあなたの足が当たって
ご飯がひっくり返ったんだよ
間違えちゃったことも謝るの
それでも先に嫌なことをしたのは私だって?
謝っちゃった方が

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眠たくない

眠たくない

自分では気づいていないと思うけど
あなたは今すごく眠いんだと思うよ
もうなんで泣いているか分からないくらい泣いているあなたに
そう何度も教えてあげた

私だってまだ一緒にあなたと遊んでいたいんだけどね
電気をつけることを覚えたあなたは
必死に電気をつけて抵抗している

そうやってムキになるあなたが愛おしくて
たくさん笑っちゃってごめんね
そうだね、嘘じゃないけどそれだけじゃないよね
でもそういうあ

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ねんね

ねんね

あなたが左を向いて
私が右を向く
向い合って寝ると互いの息が被さって少し苦しい
本当は左を向きたい時もあるんだけど
あなたが寝るまで私は待つよ

怖い時は私の顔にあなたの顔がくっつけられる
少し苦しいけど
あなたのために少し我慢
あなたは私の頭の上に頭をのせることもあるよね
それは痛い
それに重い
けど我慢

その腕枕
あなたは当然のようにやってみせるけど
私はあなたの腕を潰してしまわないように

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あなたの小さいマスク

あなたの小さいマスク

あなたの小さいマスクを
さらに小さくする
それをあなたは時々外すけど
私はまた付け直す
その繰り返し

本当はもっとお友達と遊んで欲しかった
いろんな人と出会い、たくさん愛されてほしかった
自然に触れ、外の空気をいっぱい吸って、大地を駆け回ってほしかった
そんな思いはあなたに届くだろうか

あなたはまたマスクを外そうとする
それをまた私が付け直す
あなたが怖い虫よりも
もっと怖いものからあなたを守

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最初の言葉

最初の言葉

「挟まった」

それがあなたが最初に話した言葉
あなたはそう言って洗濯ばさみに挟まれた手を私に差し伸べた
私は気のせいだと思ったんだよ
でもあなたははっきりそう話したね

ママでもない
パパでもない
そのどちらかを選ばなかったあなたに
私はあなたの優しさを知りました

ええ、あなたは信じてくれないかもしれないけれど
私があの時どれだけ嬉しかったかということだけでも
あなたに伝えられたらいいな

あなたという日常

あなたという日常

ゴミだったはずの蓋を持って出掛け
何でもない石を持って帰って来る

その持っていた石が
口に入っている

ミニカーを横に並べたり、縦に並べたりして
最後に袋に詰める

パズルを完成させるたびに無言で拍手

時々誰もいないのに手を振っている

あなたの日常が私を優しくさせる
そんなあなたが今日も好きです