カラオケ大会で盛り上がる曲とは?
――前提として、カラオケ大会では自分の好きな曲ではなく、参加者が参加しやすい曲を選ぶべきです。ひとりでカラオケにいくとき、あるいは友達とカラオケにいくときならともかく、初めましての人が多い場で自分が歌いたい曲を歌うのは違います。自分以外の人が自分事として捉えられるような、共感性が高く、体験に軸が置かれた曲を選ぶべきだと思うのです。
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。
今回は「『体験』を軸に見つめる姿勢」というテーマで話していこうと思います。
📚商店会カラオケ大会に参加!
一昨日、僕はカラオケ大会に参加してきました。そこで、「あ、やっぱりこの曲盛り上がるよね」という確認が取れたので、振り返ってみます。
僕は今、木の家ゲストハウスという宿泊施設で仕事をしています。オーナーは宮田悠司さん。会社員をやめて100万円で世界一周をしているさなか、ゲストハウス事業の展開に思い至り、帰国後、地元の茨城県水戸市上水戸でゲストハウスをオープンしました。
水戸にも意外と人がたくさん泊まりにくることが分かったために、拡大化をはかりました。オープンして1年と3カ月くらいが経ったわけですが、現在では7棟の宿泊施設を運営しています。さすがに1人じゃ回らなくなったので、4月から僕が運営に携わったというわけです。
僕らが管理する施設のうちの2つは、水戸市の西原という町にあるんですね。そこの商店会に参加していて、昨日はその商店会のイベントとしてカラオケ大会があり、僕と宮田さんはそこに参加してきたというわけです。
そこで歌う曲は主催の方に事前にお伝えしておくんですが、そのときに僕が選んだ曲はH jungle with Tの「WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーブメント~」でした。ダウンタウンの浜ちゃんが歌っている、ダブルミリオンを達成した曲です。
当日、僕の番が回ってきてそれを歌ったわけですが、歌いながら思ったことは、「ああ、やっぱりこの曲は盛り上がるよね」でした。
📚選曲の理由
「やっぱり」という言葉からも分かる通り、「『WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーブメント~』はカラオケ大会で盛り上がる曲だ」という気付きに対して、僕は特別驚いていません。自分の経験から仮説を立てて、実行してみた結果です。
僕がこの曲を選んだことに理由があって、一言でいえば「体験」が軸の曲だからです。
前提として、カラオケ大会では自分の好きな曲ではなく、参加者が参加しやすい曲を選ぶべきです。ひとりでカラオケにいくとき、あるいは友達とカラオケにいくときならともかく、初めましての人が多い場で自分が歌いたい曲を歌うのは違います。自分以外の人が自分事として捉えられるような、共感性が高く、体験に軸が置かれた曲を選ぶべきだと思うのです。
具体的にいえば、誰もが口ずさめるほどみんなで口ずさめる曲、コール&レスポンスのパートが含まれる曲、ワイパーなど手振りできる曲……って感じですね。
いろいろ考えた結果、僕は「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーブメント~」を選びました。ダブルミリオンを達成するほどみんながCDを買って、最近でも29年ぶりにはまちゃんと小室哲哉さんがコラボしてこの曲を歌ったことが話題になったから、認知も人気もある曲。また、「Wow war wow……」と口ずさめるパートがたくさんあるから、聴く人の参加できる余白がある。その上、僕の大好きな曲でもあるので、これを選ばないわけにはいきませんでした。
📚「体験」を軸にみつめる姿勢
当日、「もうすぐ23歳の若者がなんでこの曲!?」みたいなつかみもあり、みんなで手を振り、「Wow war wow……」と口ずさみ、少なからず盛り上がりを生むことができました。僕の見たい景色に近しいものでした。
そんな風に、いろんな人を巻き込むためには、相手が自分事として捉えてもうための演出が必要なんですよね。
「体験」は昨今のキーワードだから、音楽のイベントひとつとっても、ひとりの曲をみんなで聴くよりも、ひとつの曲をみんなで歌う方が良い。なぜなら、体験価値が高いからです。
学生時代のクラスのみんなで歌う合唱コンクールとか、有名アーティストと1000人の若者たちが合唱するNHKの番組18祭とか、ランナーの応援歌、そして番組のエンディングとして芸能人たちが「サライ」を斉唱する24時間テレビとか、そういった曲、あるいは音楽を楽しむ形式の価値が高まっていると考えるわけです。
今度、僕は月末に「FAVORITE!!―お気に入りの本を紹介する会―」本のイベントを開催するんですけど、そのときも改めて「体験」を意識したイベントづくりを心掛けようと思います。読書会はそもそも参加者主体になるイベントだけれど、よりそれを追求できればいいな。時間はあまりないけれど、準備は進めていきます。
仕事もエンタメも日々の何気ないコミュニケーションも、「体験」がキーワードになっている気がしているので、何事にもそれを軸にみつめる姿勢を持ち続けようと思いました。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20240618 横山黎
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