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第2回 『ストレス軽減のためにできること』 part4 【結果を残す人がやっている自分の心の整え方】

【結果を残す人がやっている自分の心の整え方】というお題で全部で10個のテーマについてリコレクト所属のトレーナーに解説していただきます。

第1回『感情に振り回されてしまう原因と対策』part1 part2
第2回『ストレス軽減のために出来ること』part1 part2 part3 part4
第3回『怒りの感情と上手に付き合う方法』part1 part2
第4回『モチベーションを育てるために大切な要素』part1 part2
第5回『大切な場面で実力を発揮する方法』part1 part2
第6回『集中力が途切れたときに効果的な3STEPとは?!』part1 part2
第7回『自信の作られ方』part1 part2
第8回『自分で自己肯定感を積み重ねていく方法』part1 part2
第9回『目標達成のために必要なもの』part1 part2
第10回『コミュニケーションを円滑にする方法』part1 part2 part3 part4


各テーマに対してのアプローチ方法、解決の手助けになる方法などをお届けしていきます。

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第2回『ストレス軽減のために出来ること』

こちらのテーマについて、リコレクト所属の4名のトレーナーにアプローチ方法を解説していただきます。

part1 岡田留美トレーナー
part2 中本 由貴子トレーナー
part3 江口 泰弘トレーナー
part4 野中 泰揮トレーナー

part4では、野中 泰揮トレーナーからのアプローチ方法になります。

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野中 泰揮トレーナーのアプローチ

ストレス軽減のためにできること

「なんでこんなことも理解してくれないんだ!」

こんな風にストレスを感じたことはありませんか。

できればあまりストレスを感じず健やかにに生きたいものですが、すぐにイライラが募りストレスが溜まる毎日で疲れてしまう。
このようにストレスで日々お悩みのあなたのために、今回はストレス軽減のためにできることについてお伝えしていきます。

ストレスの生じる原因


ところで、そもそもストレスとはどのように生じるのでしょうか。

ストレスとは、外部から刺激を受けた時に生じる緊張状態のこと。
私たちは日々外部からたくさんの刺激を受けて生きています。
だからその全てに対して緊張状態が起こっているわけではありません。

では、どんなときに緊張状態が生じるのかというと、
「んっ?」
という違和感が生じたとき

私は他責の発言を聞くと、「んっ?」と感じイライラしてしまいます。これは私の中にある「自責の念を持つことが大切」という価値観に相反するからです。

このように、自分のなかで「普通」「当然」「常識」と考えている価値観と違う出来事が起こった時に「んっ?」という違和感が生じる。
これがストレス発生のメカニズムです。
そして、このストレスは違和感に対する自然な心の反応なので、無くすことはできません。

ではどうすれば良いのか?

今回のテーマにもあるように、ストレスが生じたときに「上手な対処法によってストレスを軽減する」。
この方法を身に着けることで、あなたもストレスレスな生き方を手に入れることができるようになります。

対処法になる3つのステップ

対処法には大きく3つのステップがあります。

STEP1:自分ルールを相手に押し付けない

「んっ?」という違和感は、あなたのなかの「普通」「当然」「常識」と考えていることが基準になっているとお伝えしましたが、このように今まで生きてきた中で自分の中にできた無意識のルールを「自分ルール」と言います。ではここであなたの自分ルールを知るためのワークをやってみましょう。

【WORK】
あなたが
 ・〇〇であるべき(すべき)
 ・〇〇でなければならない(しなければならない)
と考えていることを書き出してみてください。

いかがでしょうか?改めて考えてみるといくつか出てくるのではないでしょうか?
それがあなたの自分ルールです。

そして、このワークを複数人で行うとわかりやすいのですが、自分ルールは人生経験がベースとなっているため人によって異なります。
例えば
 【自分ルール】常にポジティブに考えるべき(前向きな思考によって成果が出た経験から)
 【他人ルール】ポジティブすぎるのは良くない(厳しい現実を直視せず失敗した経験から)
こう考えてみると、一概にどちらが正しいとは言えないですよね。

だからこそ、
相手「これは正直無理なんじゃないかな?」
自分「(んっ?)そんなネガティブだからうまくいかないんじゃないの!」
と、ストレスが生じたときにそのままストレスを相手にぶつけるといった衝動的な行動を抑えて、

「自分ルールを相手に押し付けようとしていないかな?」
「相手には相手なりの自分ルール(他人ルール)があるのかもしれないな」
と一旦立ち止まって自分を振り返ることで、自分ルールを一方的に相手に押し付けることをやめましょう。

このように、人それぞれの自分ルールがあることを受け容れることができるだけでもストレスを大きく軽減することができます。

STEP2:他人ルールを知る

ストレスの原因が赤の他人であればSTEP1で「他人は他人だからしょうがない」で終わればよいのですが、より良い関係を築いていく必要がある相手とはそうはいきません。

そこで次のSTEPは、相手の自分ルール、すなわち「他人ルール」を知ることです。

対処法は、相手のルールに興味を持ち対話をすること。
相手「これは正直無理なんじゃないかな?」
自分「随分ネガティブに捉えてるみたいだけど、なんでそう思うのかな?」
相手「以前に無理やりポジティブに考えて大失敗したことがあったからさ。このままじゃ無理だっていう現実を受け止めなきゃと思ってさ。」
自分「そういうことか!じゃあそのうえでどうすべきか考えよう!」

このように、他人ルールを理解することは相手の価値観そのものを理解することにつながり、今まで「なんで?」とイライラしていたことも「なんだ、そうだったんだ!」と一気に解消してしまうことさえあります。

相手もあなたに悪意があるわけではなく、相手なりの考えがあるはずです。そこに誠実に向き合うことが大切です。


STEP3:折り合いをつける

最後は、お互いのルールの落としどころを一緒に見つけることです。自分ルールに正解・不正解はありません。お互いの想いを打ち明け合ったうえで、「今後はこうしていこう」と合意形成をすることで、お互いの自分ルールを尊重した関係を築くことができます。

自分「今回はあなたが冷静に対応してくれたおかげでうまくいったよ、ありがとう。」
相手「ホントに!?喜んでもらえてうれしいよ!」
自分「ただ1つだけ、無理って言葉はネガティブ感が強いから極力使わないようにしないかい。」
相手「わかった、そうするよ。」

日々関わるより多くの人とこのような関係が構築できれば、ストレスを感じる機会そのものを大きく減らすことができるでしょう。


いかがでしたでしょうか?
ストレスの軽減には相手を受け容れることが重要ですが、そのためにもまずは自分を知ることが大切です。しかし、自分ルールは自分にとってあまりにも当たり前すぎて、認識できていない方がほとんど。まずは「自分ルールを知る」ことに日頃から意識的に取り組み、自己理解を深めることから始めていきましょう。

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最後までご覧いただきありがとうございました。

少しでも悩みを抱えている方のお役に立てますように。
今後ともリコレクト公式noteをよろしくお願いいたします。

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