見出し画像

第10回 『コミュニケーションを円滑にする方法』 part2 【結果を残す人がやっている自分の心の整え方】

【結果を残す人がやっている自分の心の整え方】というお題で全部で10個のテーマについてリコレクト所属のトレーナーに解説していただきます。

第1回『感情に振り回されてしまう原因と対策』part1 part2
第2回『ストレス軽減のために出来ること』part1 part2 part3 part4
第3回『怒りの感情と上手に付き合う方法』part1 part2
第4回『モチベーションを育てるために大切な要素』part1 part2
第5回『大切な場面で実力を発揮する方法』part1 part2
第6回『集中力が途切れたときに効果的な3STEPとは?!』part1 part2
第7回『自信の作られ方』part1 part2
第8回『自分で自己肯定感を積み重ねていく方法』part1 part2
第9回『目標達成のために必要なもの』part1 part2
第10回『コミュニケーションを円滑にする方法』part1 part2 part3 part4


各テーマに対してのアプローチ方法、解決の手助けになる方法などをお届けしていきます。

* * *

第10回 『コミュニケーションを円滑にする方法』 

こちらのテーマについて、リコレクト所属の4名のトレーナーにアプローチ方法を解説していただきます。

part1 江本 憲美トレーナー
part2 江口 泰弘トレーナー
part3 野中 泰揮トレーナー
part4 谷口 哲トレーナー


part2では、江口 泰弘トレーナーのからのアプローチ方法になります。

* * *

コミュニケーションとは

コミュニケーションがうまい人、苦手な人の違いは何なのでしょうか?
また、そもそもコミュニケーションとは何なのでしょう?

デジタル大辞泉によると、コミュニケーションとは、

1. 意思や感情、思考を伝達し合うこと。言語・文字・身振りなどを媒介として行われる。
2. 動物どうしの間で行われる、身振りや音声などによる情報伝達。
また補説として、「情報の伝達、連絡、通信の意だけではなく、意思の疎通、心の通い合いという意でも使われる」
とあります。

つまり、コミュニケーションは言語的なものと非言語的なものがあり、「人のことを理解すること・自分のことを理解してもらうこと」と言えるかも知れません。

コミュニケーションの大前提になる大事な要素

しかし、自分のことを理解してもらいたいからといって初対面の人に自分のことばかりを延々と話しても、なかなか受け容れられないことは想像できますね。
"聞き上手は話し上手" という言葉があるように、まずは相手のことを理解しようとすることがコミュニケーションの出発点になるようです。
では、相手のことを知るためには何が必要でしょうか?
実は、コミュニケーションの大前提になる大事な要素があります。それは、

相手に興味を持つことです。

もし、相手の人に対して「この人に興味を持っても仕方がない。無理だし時間の無駄だ。」と考えてはそれで終わりです。そこに何も生まれませんね。
そんな時には、こう考えてみると良いかも知れません。

・この人から何か学べることはあるだろうか?
・この人に何か出来ることはあるだろうか?
・この人との違う点は何だろう?
・この人との共通点は何だろう?

相手を理解することで、何かを得られるかも知れない、あるいは何か貢献できるかも知れない、違いや共通点を知ることで成長出来るかも知れない。
そう考えることが、人に興味を持つきっかけになりますので、ぜひ心掛けてみてください。

そうすると、自然に聴いてみたいことが生まれます。

・何をされている方なのだろう?
・どんな要望を持っているのだろう?
・どこにお住まいなのだろう?
・何か凝っているものはあるのだろうか? etc..

信頼されるためのスキル

また、人の話を聴く時に信頼されるためのスキルがいくつかあり、今回は3つお伝えしておきます。
1つめは、おうむ返しと言われるもので、カウンセリングの手法としても取り入れられています。
例えば

相手: この間、先輩に例のプロジェクトの事で、急に呼び出されて叱られて。もう、ショックでさー。

自分: 急に呼び出されて叱られたの?そりゃキツかっただろうね。

相手: そうなんだよ、それがさー‥

という具合に、相手が言ったフレーズを繰り返すことです。ポイントは、実際に言ったことをそのままおうむ返しするだけではなく、要点を、微妙に言葉を変えて繰り返してあげることです。
そうすることで、相手は「聴いてくれてるんだな」という安心感と信頼感が生まれます。

2つめは、ミラーリングと呼ばれる方法です。
例えば、話している時に、相手が腕を組んだら自分も腕を組む、飲み物を飲んだら自分も飲み物を飲む、など鏡のように相手の仕草を自分も行うことです。
相手は無意識下で自分と共通点を見出し安心感が得られる、というものですが、あまりにすぐ同じ動きをすると逆に不快な思いや不信感を持たれることになるので注意が必要です。

3つめはペーシングと呼ばれる方法で、例えば、相手が早口ならこちらも普段より早口で話し、ゆっくりな口調ならこちらもゆっくり話す、など声のスピードやトーンを相手に合わせるというもの。これにより同じように共感や安心感を得られやすいと言われています。

心理学者A・メラビアンは、表情・しぐさなどの「視覚」、話し方や声などの「聴覚」、話の内容に当たる「言語」で、矛盾した情報を与えられたときに、人はどれを優先して受けとめ、話し手の感情や態度を判断するかを実験しました。
その結果は、視覚が55%、聴覚が38%、言語が7%。
つまり言語以外の情報である、非言語からの情報が圧倒的に優先して伝わったというものでした。

先ほど述べたように、話を聴くためのテクニックはいくつかありますが、核となるまず相手に興味を持つことや、明るい表情、声のトーン、身だしなみに気をつけ、姿勢を良くしたり身振りを交えたり、笑顔であいさつすることがコミュニケーションにはより大事なことなのかも知れませんね。

そして最後に、自分の考えや気持ちを知ってもらいコミュニケーションを円滑にするスキルとして、I メッセージ という考え方をご紹介したいと思います。
例えば

なんで、期限を守って提出できないんだ!(you メッセージ)

期限までに提出する工夫ができると(私は)思うよ。

と伝えたらどう印象が変わるでしょうか?

you メッセージは相手を責めたり、決めつけた伝え方になりやすく、I メッセージは、私はこう思っている、こうして欲しいという自分の考え、気持ちを伝えることになります。

・危ないでしょ!車にひかれたらどうするの!
→もし事故に合ってたらと思うと、悲しくてつらいよ。気をつけて欲しいんだ。

・もっと他に良い考えはないのか?
→君なら、他にももっと良い考えが浮かぶと思うよ。

こんな世の中では特に、私たちはつい you メッセージで人に考え、思いを伝えがちです。
ぜひ日常に Iメッセージ を取り入れてみてください。

* * *

最後までご覧いただきありがとうございました。
part3では、同じテーマで野中 泰揮トレーナーの解説をお届けいたします。

少しでも悩みを抱えている方のお役に立てますように。
今後ともリコレクト公式noteをよろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?