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第5回 『大切な場面で実力を発揮する方法』 part1 【結果を残す人がやっている自分の心の整え方】

【結果を残す人がやっている自分の心の整え方】というお題で全部で10個のテーマについてリコレクト所属のトレーナーに解説していただきます。

第1回『感情に振り回されてしまう原因と対策』part1 part2
第2回『ストレス軽減のために出来ること』part1 part2 part3 part4
第3回『怒りの感情と上手に付き合う方法』part1 part2
第4回『モチベーションを育てるために大切な要素』part1 part2
第5回『大切な場面で実力を発揮する方法』part1 part2
第6回『集中力が途切れたときに効果的な3STEPとは?!』part1 part2
第7回『自信の作られ方』part1 part2
第8回『自分で自己肯定感を積み重ねていく方法』part1 part2
第9回『目標達成のために必要なもの』part1 part2
第10回『コミュニケーションを円滑にする方法』part1 part2 part3 part4


各テーマに対してのアプローチ方法、解決の手助けになる方法などをお届けしていきます。

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第5回『大切な場面で実力を発揮する方法』

こちらのテーマについて、リコレクト所属の2名のトレーナーにアプローチ方法を解説していただきます。

part1 江口 泰弘トレーナー
part2 野中 泰揮トレーナー

part1では、江口 泰弘トレーナーのからのアプローチ方法になります。

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江口 泰弘トレーナーのからのアプローチ

『大切な場面で実力を発揮する方法』

仕事上のプレゼン、スポーツでの試合、人前でのスピーチなどの大事な場面で、思うようなパフォーマンスが出来なかった経験は誰にでもあると思います。

その時うまく行かなかったのは、"コントロール出来ないもの" に意識が向いている状態だったのかも知れません。

コントロール出来ないものとは?

コントロール出来ないものとは、何でしょうか?

・他人の思考
・他人の行動、言動
・他人の感情
・他人の評価
・自分の感情
・結果
・環境

私たちがこれらをコントロールしようと努力しても、100%返ってくる保証はありません。
しかし、私たちはとかくこれらに意識が向きがちです。特に、それが大事な場面でかつ自信がない時にそうなります。

制御できないものに意識が向いていることに気付く

例えば、大事なプロジェクトのプレゼンをする時に「上司はどう思っているのかな、同僚から賛同は得られるだろうか」などと考え、「もし失敗したらもう大きな仕事は任せてもらえないかも知れない」と不安や緊張を感じ、その動揺を見せないように取り繕う。

あるいは、野球の試合の大事な場面で、「ここを抑えないと負けてしまうぞ」とプレッシャーを感じたり、「雨が降ってきたか‥ボールが滑るし苦手なんだよな」と不安になったり、相手のヤジが気になり「もう、黙れよ!」とイライラしながらプレーする。

こういう状態では、パフォーマンスが上がらない事は予想できますね。
このように、上司や同僚の感情や考え・評価、その後の結果、湧き出てくるさまざまな自分の感情、天気などの環境、試合相手の思考や行動など、これらは自分では直接的に制御できないものに意識が向いています。
まずは、この事に気がつかなければいけません。

「今、上司や同僚のことが気になってたな」
「評価や結果のことを考えているな」
「緊張を無理に抑えようとしてるなぁ」
「雨のことを考えても仕方ないじゃないか」
「ヤジにイライラしてたら相手の思うツボだ」

そう気づけたら、いったんその意識を止めてあげます。その時に、何かアクションがあると良いでしょう。
例えば、一度深呼吸をする、上を見上げる、胸をポンとたたく、など何でも良いですので「これをすればリセット出来るもの」を自分の中で決めておくのです。

そして私たちが "コントロール出来るもの" に意識を向かせます。
コントロール出来るものとは何でしょうか?

それは

・自分の思考
・自分の行動

です。

私たちが直接働きかけられるこの2つ。
どんな時もこれに集中することが重要です。

まとめ

①気づく
(自分を客観視し、集中すべきこと以外に意識が向いていることにまず気づきましょう)
②止める
(その状態で思考と行動を続けても集中できませんので、いったん止めてリセットします)
③戻す
(いま自分が出来ること・やるべき事に向けて考え、行動を集中します)

この手順が自分が持っている実力を発揮するカギになります。

先ほど挙げたプレゼンの例で言うと、一度深呼吸でもして(止める)、「緊張するのは当然だ。
練習したように口角を上げて、ゆっくりハキハキと説明することに集中しよう。評価や結果は後から勝手についてくる」(戻す)

また野球のピッチャーでは、仲間に「ここ集中しようぜ」などと声を掛け(止める)、「雨が降ってきたからポケットにすべり止めを入れて、と。疲れたら体が開くクセがあるから修正していこう。
このバッターは打つ気マンマンに見えるから、まずはストライクにならない変化球から投げよう」(戻す)

まずは手順①のコントロール出来ないものへの意識に気づく事が大事ですので、普段の日常で仕事でも遊びでも良いので何かをする時に今、自身の意識がどこに向いているかの視点を持ってみてください。
それを続けていると、自分を客観視する習慣が身につき、自然に②③の手順に入りやすくなります。

また、大事な場面の事前に自分のパフォーマンスがうまくいっているポジティブなイメージを持つことも大事ですが、逆に本番でこんな事が起こったらイヤだな、と思うことをイメージしておくこともオススメです。
これは決してマイナスイメージを持つ事では無く、想定外を作らないための準備です。
特に、そのイヤなことが起こった時にどんな気持ちになるか(焦り、不安、悔しい、怒り、ショックなど)をイメージして、それを止める練習をしておきます。やはり、そのためのアクションもあるといいでしょう(ストレッチする、屈伸する、手を見る、など)。
イメージしたことをメモしておいて、本番の前に目を通してみましょう。
心に余裕を持ってその場に臨むことが出来るはずです。

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最後までご覧いただき、ありがとうございました。
part2では、同じテーマで野中 泰揮トレーナーの解説をお届けいたします。

少しでも悩みを抱えている方のお役に立てますように。
今後ともリコレクト公式noteをよろしくお願いいたします。

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