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第1回 『感情に振り回されてしまう原因と対策』 part2 【結果を残す人がやっている自分の心の整え方】


【結果を残す人がやっている自分の心の整え方】というお題で全部で10個のテーマについてリコレクト所属のトレーナーに解説していただきます。

第1回『感情に振り回されてしまう原因と対策part1 part2
第2回『ストレス軽減のために出来ること』part1 part2 part3 part4
第3回『怒りの感情と上手に付き合う方法』part1 part2
第4回『モチベーションを育てるために大切な要素』part1 part2
第5回『大切な場面で実力を発揮する方法』part1 part2
第6回『集中力が途切れたときに効果的な3STEPとは?!』part1 part2
第7回『自信の作られ方』part1 part2
第8回『自分で自己肯定感を積み重ねていく方法』part1 part2
第9回『目標達成のために必要なもの』part1 part2
第10回『コミュニケーションを円滑にする方法』part1 part2 part3 part4

各テーマに対してのアプローチ方法、解決の手助けになる方法などをお届けしていきます。

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第1回『感情に振り回されてしまう原因と対策』

こちらのテーマについて、リコレクト所属の2名のトレーナーにアプローチ方法を解説していただきます。

part1  野中 泰揮トレーナー
part2 江口 泰弘トレーナー

part2では、江口 泰弘トレーナーのアプローチ方法になります。

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江口 泰弘トレーナーのアプローチ

みなさんは、スポーツやビジネスの大事な場面で何かを成し遂げようとする時、

「どうしよう、すごく緊張してきた‥」
「失敗するんじゃないか‥不安で胸が押しつぶされそう」

このような緊張や不安などに代表される "ネガティブ感情" に振り回された経験は無いでしょうか?

しかもその場面が自分にとって大事であればある程、そのような状態に陥りやすく、またその結果は良くないものになってしまいがちです。

私もセミナーや講習会で登壇させて頂くことがあるのですが、講師活動をしたての頃、緊張と焦燥感から、話したいことと全く違うことを言ってしまったり、予定に無いことをしてしまったり、受講者の顔をまともに見れず、質問に対して適切に答えられなかったりと散々だったことがあります。

なぜこういった事が起こるのでしょうか?

これには、私たちの脳の働きが深く関係しています。

人間の脳は、機能的に大きく分けて、

大脳新皮質(理性や思考を司る部位)
大脳辺縁系(本能や感情を司る部位)
脳幹(生命維持を司る部位)

の3つから出来ています。

その中でも、「大脳辺縁系」は何かをする時や見た時、聞いただけで私のように緊張や不安を生じさせたり、

"好き!" や "嫌い!"
"気持ち良い!" や "気持ち悪い!"
"最高!" や "最低‥"

など理屈無くすぐに反応し、良くも悪くも感情を司る「本能脳」なので、とても大きなパワーを持っています。
もう、コントロールしようと思っても、コントロール出来ないくらいです。

しかし、私たちはそれをコントロールしようとします。
実は、ここに落とし穴があるのです。

私もそうでした。理性や思考を司る脳「大脳新皮質」を使い、

「いや、緊張しないようにしなくては‥!」
「こんなことで不安になってどうする‥!」
「こんな自分はダメだ、良くみせなきゃ‥!」

と、感情そのものを否定しようとしたり、抑え込もうとしていたのです。

すると、大脳新皮質のエネルギーはそれらに使われることになるので、思考や運動などに使われるエネルギーは減り、パフォーマンスは落ちます。

そうなると、余計に不安になり、焦り、自己否定し、さらにパフォーマンスが落ちるという悪循環に繋がります。

ではそうならないために、どうすれば良いでしょうか?

まずは、そんなネガティブな感情に「気づく」ことです。
例えば、

「あー、いま緊張してるなー」
「めっちゃドキドキしてる。こんな大事な場面だもんな」
「不安に感じてるなー。まぁ当たり前か」

などと、客観視するのです。

また、その感情を「相手にしない」ことです。
出てきた感情を抑えこんだり、否定したりせず、良い意味であきらめることが大事です。

そして、それらの感情を「持ったまま行動」します。
感情を客観視して、それを処理することをあきらめ、自分のやるべきことに
集中することで、大脳新皮質を効率的に使う事ができ、パフォーマンスが上がります。

私は今でも、講演する際には緊張感やプレッシャーを感じます。しかし、
それは大脳辺縁系がオートマチックな反応であることをもう知っているので、その感情をありのまま受け容れ、それを持ったまま自分の考えるべきこと・やるべきことに集中しようとしています。

すると、もちろん経験値によるところもありますが、今では以前よりも明らかに自分の伝えたいことが伝えられ、受講者の目を見てコミュニケーションを取りながら講演することが出来るようになりました。

「あれ?!何を言いたかったんだっけ?」

と頭が真っ白になることもありません。

緊張やプレッシャーは悪者ではありません。
考えてもみると、大事な場面で緊張感が無いことの方が問題です。
ふにゃ〜っとリラックスし切った状態で良いものが提供できる訳が無いですものね。

さて、ネガティブ感情への対策をまとめますと

1、気づく
2、コントロールしようとしない
3、持ったまま行動する

ぜひ、まずは日常の中でふと、

「いま自分はどんな気持ちでいるかな?」

などとご自分の感情に気づいてみることから始めてみてください。
大事な場面で自分の感情を客観視する、とても良いトレーニングになります。

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最後までご覧いただきありがとうございました。

少しでも悩みを抱えている方のお役に立てますように。
今後ともリコレクト公式noteをよろしくお願いいたします。

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