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第2回 『ストレス軽減のためにできること』 part3 【結果を残す人がやっている自分の心の整え方】

【結果を残す人がやっている自分の心の整え方】というお題で全部で10個のテーマについてリコレクト所属のトレーナーに解説していただきます。

第1回『感情に振り回されてしまう原因と対策』part1 part2
第2回『ストレス軽減のために出来ること』part1 part2 part3 part4
第3回『怒りの感情と上手に付き合う方法』part1 part2
第4回『モチベーションを育てるために大切な要素』part1 part2
第5回『大切な場面で実力を発揮する方法』part1 part2
第6回『集中力が途切れたときに効果的な3STEPとは?!』part1 part2
第7回『自信の作られ方』part1 part2
第8回『自分で自己肯定感を積み重ねていく方法』part1 part2
第9回『目標達成のために必要なもの』part1 part2
第10回『コミュニケーションを円滑にする方法』part1 part2 part3 part4


各テーマに対してのアプローチ方法、解決の手助けになる方法などをお届けしていきます。

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第2回『ストレス軽減のために出来ること』

こちらのテーマについて、リコレクト所属の4名のトレーナーにアプローチ方法を解説していただきます。

part1 岡田留美トレーナー
part2 中本 由貴子トレーナー
part3 江口 泰弘トレーナー
part4 野中 泰揮トレーナー

part3では、江口 泰弘トレーナーからのアプローチ方法になります。

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江口 泰弘トレーナーのアプローチ

※当記事は、2020年5月に有料メルマガにて配送していた内容となります。

【ストレス軽減のためにできること】

私たちは
「好きなことをして気持ち良くなりたい」
「自由にこんな自分でありたい」
などの本能的欲求も、脳の中(大脳辺縁系)で生じています。

しかし、社会活動の中では理性(大脳新皮質)がそれらを「いや、こうあるべきだ」と、自然に抑制しながら生活しています。
例えば、大事なミーティング中にお腹が空いたからといって、自分だけお弁当を広げるわけにはいかないですし、恋人と食事の約束があるのに上司から残業を頼まれて、立場上断れない、などもそうですね。

こうしたいのに、そうするべきではない。
こんな自分でいたいのに、我慢するべきだ。

欲求に対する、理性の抑制によって生まれる不一致、これがいわゆる「ストレス」です。

世界中で今、まさにこのような状態にあります。

このストレスエネルギーが大きくなったり長く続くと、心身に悪影響を及ぼすことを私たちは知っていて、いつもなら旅行に行ったり、美味しいものを食べながらお喋り、スポーツを楽しむ、ライブやカラオケに出掛けたりして、ストレス発散する術も知っています。
ですが、今は残念ながら出来ません。
ストレスを軽減するために、他に何が出来るでしょうか。

世の中には、私たちがコントロール出来ないものと、出来るものがあります。
それを知ることで、対応が大きく変えられます。

コントロール出来ないものの中には、前回お話したように「自分の感情」があります。
現在のような状況では、さまざまなマイナス感情が引き起こされます。不安、恐怖、怒り、失望感‥。しかしこれらを抑えつけようとするのはそれ自体がストレスを生み、逆効果です。
そして「環境」もまたその一つです。
もはやこの新型コロナウィルスが蔓延している環境自体は、すぐさまウィルスを消せる薬や魔法でも無い限り私達にはコントロール出来ません。
まずはこの事を良い意味であきらめ、ありのままに受け入れることが大切です。

その上で、私達がいつでもどこでもコントロール出来るものは何でしょうか。
それは、「自分の思考と行動」です。
コントロール出来ないものに無駄なエネルギーを使うのでは無く、いまこの環境下で自分にとって何かプラスになる、出来ることは何か。
どう考え、どう行動するかに意識を向けるのです。

出来事に対する「認知」(捉えかた)の違い

私たちは出来事に対して、すぐに感情や結果を直結してしまいがちです。
アメリカの臨床心理学者 A・エリス は、落ち込みやすい人とそうでない人の傾向として、出来事に対する「認知」(捉えかた)に違いがあることを見つけました。

例えば、
恋人と別れることになった(出来事)

自分に魅力が無いからこういうことになった(認知)

悲しい。結婚もだめになった、私は不幸だ。(感情・結果)

と、考える人もいますし

恋人と別れることになった(出来事)

束縛されることも無く自由になれる(認知)

1人でも出来る新しい事を始めよう。楽しみ!(感情・結果)

と考える人もいます。

現在の状況の中で、多くの方がストレスに悩まれていますが、一方で、かなりの方が
「たしかに収入は減るが毎朝、満員電車に揺られなくてすむし、体調が良くなった」
「今まで仕事ばかりで自分の時間を大切にしていなかった事に気づいた」
「散歩していると、ふだん知らなかった風景や場所に出会って楽しい」
など、意外と今の生活を楽しんでおられるのです。
イタリアでも窓の中から皆で歌い、演奏している様子が拡散されていましたね。

私自身の場合、出来た時間を利用してふだん一緒に過ごす時間の少ない子ども達と遊び、観たかった映画を観、趣味のヨガをして、頭をリフレッシュするための呼吸法や瞑想を行なう生活を楽しんでいます。
また本を読んで知識を増やし、またこれを機に動画での実技講演についても模索し始めるなど、今後の活動に活かせることをしています。

経済的、医療的、物理的なこと、家族関係など考えもしなかった出来事はあると思います。
しかし、それらに対してどう捉えるか。
今この状況だから出来ること、何か前に進めることは無いか。
出来事への捉えかたを意識してみてください。

①不安や失望感などのマイナス感情は当然生じるもの。コントロール出来ないので受け流す。
②この自然環境もコントロール出来ない。あきらめ受け容れる。
③私達がコントロール出来ることは「自分の思考と行動」であることを知り、そちらに意識を向ける。
④出来事に対する認知(捉えかた)を意識してみる。こういう良いこともあるじゃないか、という視点を持ち行動する。

詩人の相田みつをさんがこんな言葉を遺しています。

"幸せは、いつも自分の心が決める"

ぜひ、今だから出来ることを考え、行動してみましょう。
そして、何か小さな一歩でも踏み出せたら、ご自身をご自身で褒めてあげてください。

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part4では、同じテーマで野中 泰揮トレーナーの解説をお届けいたします。

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