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第3回 『怒りの感情と上手に付き合う方法』 part1 【結果を残す人がやっている自分の心の整え方】

【結果を残す人がやっている自分の心の整え方】というお題で全部で10個のテーマについてリコレクト所属のトレーナーに解説していただきます。

第1回『感情に振り回されてしまう原因と対策』part1 part2
第2回『ストレス軽減のために出来ること』part1 part2 part3 part4
第3回『怒りの感情と上手に付き合う方法』part1 part2
第4回『モチベーションを育てるために大切な要素』part1 part2
第5回『大切な場面で実力を発揮する方法』part1 part2
第6回『集中力が途切れたときに効果的な3STEPとは?!』part1 part2
第7回『自信の作られ方』part1 part2
第8回『自分で自己肯定感を積み重ねていく方法』part1 part2
第9回『目標達成のために必要なもの』part1 part2
第10回『コミュニケーションを円滑にする方法』part1 part2 part3 part4


各テーマに対してのアプローチ方法、解決の手助けになる方法などをお届けしていきます。

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第3回『怒りの感情と上手に付き合う方法』

こちらのテーマについて、リコレクト所属の2名のトレーナーにアプローチ方法を解説していただきます。

part1  江口 泰弘トレーナー
part2 野中 泰揮トレーナー

part1では、江口 泰弘トレーナーからのアプローチ方法になります。

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江口 泰弘トレーナーのアプローチ

【怒りの感情と上手に付き合う方法】

上司に八つ当たりされた、部下が挨拶しなかった、恋人が約束を破った、子どもが言うことを聞かない‥
なぜこういう時に人は怒るのでしょうか?

「こうしてくれたら良いな」
「気づいてくれるかな」

という期待が裏切られた時に、人は怒ります。
また、自分自身の「こうあるべき」という "自分ルール" に反する出来事があると人は怒ります。

しかし実はその裏には、他の一次感情が隠れています。
そうされると自分が「悲しい」「虚しい」「寂しい」「不安」などのマイナス感情があり、その反応として怒りの感情が現れるのです。
ですから、怒りは"第二の感情" と呼ばれています。

上司に理不尽な怒り方をされて、「自分は軽んじられているのではないか」という不安があるかも知れませんし、恋人が記念日の食事を忘れて「私は大切にされていない」寂しさから怒りが生まれるのかも知れません。

また誰もが少なからず持つ「こうあるべきだ」という自分ルールは、不合理な思い込みであることが多く、認知の歪みの一つとされます。例えば、

・会議には10分前には集合するべきだ
・挨拶は後輩からするべきだ
・良い学校に入るべきだ
・子どもは9時に寝るべきだ
・荷物は彼氏が持つべきだ
・女性は料理が上手くあるべきだ

みなさんの仕事や恋愛、家庭での自分ルールは何でしょうか?
それぞれについて箇条書きで挙げてみてください。
そして、その後こう自分に問いかけてみてください。

"それらは、本当にそうしなければいけない事実ですか?"

怒りに対する自分の行動をコントロールするには?

ところで、怒りの感情自体を否定する必要はありません。
時にはそれが大きな事を成し遂げる力になることさえあります。
試合に負けた自身に怒り「いまに見てろ」と努力し次の試合では勝つ、などはよくある話ですね。
しかし、よく「ついカッとなってやってしまった」などと言われるように、マイナスにその力が働き、取り返しのつかない事件を起こすこともあるのが怒り感情の怖さです。
怒りに対する自分の行動をコントロールするにはどうすれば良いのでしょうか?

やはり、まずここでも必要なのはその感情に気づくことです。

「あっ、いま怒ってるな」

それから、どんな大きな怒りも 6秒 待つとピークを過ぎるそうです。
怒りも他の感情同様、脳ですぐさま反応するので、最初はなかなか難しいかも知れませんが、少しの時間を置くことで冷静に思考する状態に戻せます。
カッとなっている時にそんな余裕ない、という人はとにかくその場を離れるのも有効です。「すぐ戻ります」「ちょっとトイレに行ってきます」などと告げて、外の空気に触れたり、深呼吸を行うなどして時間をおくと良いでしょう。

また、実際の生活の中で怒りを感じる場面があったらその『日時』『場所』『出来事』『思ったこと』『怒りの強さ』(10段階で表す)をメモに残すことも良い対策です。
前述した「自分ルール」もそうですが、自分の傾向を知ることで未然にトラブルを防ぐことができます。

後でそれらを客観的に見てみると、自分はこんな事にこだわる傾向にあるな、あんなことを気にし過ぎるんだな、と意外に取るに足らないことに怒りを感じることに気づきます。

人はそれぞれの環境で育ち、それぞれの親や大切な人などから色んな考えや意見に触れて自己形成していきますから、物事の捉え方に違いがあるのは当然です。
しかし、私たちは人生の過程で作り上げた自分ルールから外れる考えや出来事に違和感を感じ、他人をそのルールの枠にはめようとします。

「あの人は間違っている!」という wrong ではなく
「あの人は自分とは違っている」different を尊重しましょう。

怒りを感じたときに実践してほしいこと

まとめです。是非、実践してみてください。

①勝手に期待してしまう "自分ルール" を知る(箇条書き)
②怒りの感情に気づく
③6秒数えてみる(その場を離れるのもOK)
④ふだん自分がどんなことに怒りを覚えるのかメモをする
⑤他人には "wrong" では無く "different" の精神を持つ

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最後までご覧いただき、ありがとうございました。
part2では、同じテーマで野中 泰揮トレーナーの解説をお届けいたします。

少しでも悩みを抱えている方のお役に立てますように。
今後ともリコレクト公式noteをよろしくお願いいたします。

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