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レイとわたし

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こどもじゃなくて、ママが成長するハナシ。育児本とかよりも、よっぽど寄り添う。大丈夫。
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#この経験に学べ

ハッピーエンド

ハッピーエンド

私には5歳の息子がいる。
名前はレイ。

今日はレイの保育園の発表会だった。
序盤、ややぎこちないピアニカ演奏からスタートしたクラスの皆んなとレイ。まんまるほっぺを膨らませながら、慣れない手つきで演奏するきらきら星に、のほほんとしたのが私だった。だがそれも束の間。プログラム2番の合奏は、母的に本日のメインなのであった。息子はここで大役を任されたのだ。合奏曲「さんぽ」にてクラス唯一の「シンバル」を担

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できっこないをやらなくちゃ

できっこないをやらなくちゃ

私には5歳の息子がいる。
名前はレイ。

レイはこの1ヶ月間、毎日のように苛々していた。それに保育園から帰るとソファに座り込んで、クッションに埋もれるように何時間も過ごしていたのだった。いざ、ソファから起き上がりようやく動いたかと思えば、ほんの少しの躓き(つまずき)で、やたらにキレるようにもなっていた。彼には珍しく。とても余裕のない姿をしていたと思う。
そしてその理由を母は、知っていた。

「運動

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レイとわたし

レイとわたし

私には4歳の息子がいる。名前はレイ。
レイは今日、4歳最後のいちにちを過ごした。そして明日、5歳の誕生日を迎える。

そんな特別な時にはどうか「喜んで欲しい」と。親心を一心に前夜祭だった。今日は夫婦して仕事の休みをとり、家族旅行に出かけたんだ。

ただまぁ行先、行先、結果は想定外。息子は動物園でも、ホテルでもひたすらに興味が薄く、兎にも角にも親の気合いは三振空回りしたのだった。

たとえば暑い中、

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レイと、わたしと、妖怪。

レイと、わたしと、妖怪。

私には5歳の息子がいます。
彼の名前はレイ。

レイにはお世辞にも「素敵だね!」とは言いづらい趣味があるのです。それはズバリ「妖怪マニア」だということ。このエッセイでも母はそれを、隠してきました。なぜかって、「可愛い」と言うよりは「おかしい」と言われそうだからです!なんて他人のせいにして。
実際は、そんな変わった趣味を持つ息子に対して、気持ちがのらなかったのです。そう、私自身のこころが、息子の趣味

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レイとわたし【#note創作大賞2023】

レイとわたし【#note創作大賞2023】

私には、4歳の息子がいる。
名前はレイ。

レイが今日、首の裏にやたら大きな傷をつくって帰ってきた。保育園の先生曰く、お友達のオモチャを借りようとしたら引っ掻かれたとのこと。そういうことはあるよね。謝っただの、謝られただの、誤っただの。そういうのは、今のうちに覚えるべきことがあるよね。って、母は冷静を装った。ただ、それにしても痛々しいその傷を見て、ちょっとだけ胸が痛んだんだ。私の知っているレイは「

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育児という無理ゲーに対して思うこと

育児という無理ゲーに対して思うこと

こどもとの時間は、夢のように過ぎていく。

そう分かっていてもだ。子供が散らかし放題のリビングを見てはイライラして、子供がご飯を残すたびに腹が立つ。「ご飯を残すなら、お菓子はなしだからね。」なんて。我が家は息子が痩せ型だからって、365日ピリピリしてる。心配をいいことに、小さいことですぐ追い立てるのが私だ。毎度「ダメ親が言う!子供に言ってはいけないセリフ◯選」でいうところの殿堂入り「早くして!」「

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苦手(バス旅行編)

苦手(バス旅行編)

私には4歳の息子がいる。名前はレイ。

今日は保育園の親子行事。バス旅行でした。コロナ渦に入園した我が子なので、一緒に参加する園行事は今回が初めて。見知らぬ土地へ向かう息子との旅が、まぁまぁ不安でもあり、なんとなく楽しみでもあり。ひとまず、慣れない「早朝お弁当作り」のプレッシャーであまり眠れなかったのが私です。そんな母とは裏腹、テンションぶち上げの息子でした。そして、そんなぶち上げの息子とは裏腹、

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命の重さと、光と、レイ

命の重さと、光と、レイ

私には4歳の息子がいる。
名前はレイ。

レイは、覚えたての日本語を巧みに使うのだが、数少ないボキャブラリーの中から並べてくる会話は、いつもどこか尖っている。

ある時は突然、
「泥棒はいつくる?明日っぽい?」
と聞いてきた。

また、ある時は突然
「ママは保育園の新曲、知ってる?」
と、聞いてきて
「ん?知らないよ、教えて」と返すと
答えは普通に「にんげんていいな」だった。

また、ある時は突然

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頑張ったら褒めてもらったほうがいいよ

頑張ったら褒めてもらったほうがいいよ

今朝は珍しく悪夢を見ていて
目覚めが良くなかった。
夢の内容はなんだったか
覚えてないんだけど。

一生そばにいて(布団)

って感じだった。

「行ってきます」と重いドアを開けてみたら
雲一つなくて。

はじまりの青空は
ちょっとだけ私を応援してくれてるようだった。

3/1

4歳の息子、レイは
口が達者になり始めて
ああ言えばこう言う。
近頃の親子バトルといえば
もっぱら「お片付け」について

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大人になるって

大人になるって

私はもうすぐ30歳になる。

30と言えば完全に「大人」のイメージだった。
まぁ、本音を言えば
「おばさん」と呼ばれる日までの
スタートを切るような。
ちょっと失礼なイメージもあった。

そして、そんな失礼な自分が
実際に20代ラストスパートに
立ってみて。思う。

「案外こんな感じ?」

私はまだまだ子供だし、ハタチには負けないくらいの無邪気さはある。ほうれい線もあるからぜんぜん29歳なんだけど

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育児の事実

育児の事実

「母から子への愛は無限」
だと思われがちだが、

実際の事実は、
反対なのだと思う。

子が偉大なのだ。

2/12

昨日はあんな素敵なエッセイを書いたくせに
今日は怒鳴り散らしてばかりの
私だった。

なぜかって?

今日の私は、焦っていた。

やりたい仕事が思うように進まず
焦っていたのだ。

そんな中で「警察ごっこしよ!」と言われて、
「ミッキーとおしゃべりして」と言われて、
「雪がさわり

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レイとわたし

レイとわたし

4歳息子の名前は「レイ」

名前に似合わずクールさはゼロ。
笑顔は柔らかく、120%の丸顔だ。

ホラー映画が大好きなのに
すべり台は怖がる極度の怖がり。

公園よりも、ボールペンが好き。

比較的おとなしい彼の
名前の由来はまたいつか。

2/11

育児には、
「×2」の法則があると思うんだ。

母が
朝ご飯食べて、着替えて、歯を磨いたら

こどもにも
朝ご飯食べさせて、着替えさせて、歯を磨い

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