石神マリエ@ご自愛エッセイ

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石神マリエ@ご自愛エッセイ

根暗で有名です。火曜、金曜に更新しています。    あなたの心を突き刺し、抱きしめる言葉たち。     https://www.instagram.com/gamiyoga.0

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狂ったらいい

相手が上司だろうが、お客さまだろうが、孤独だろうが病気だろうが心底傷ついていようが関係ない。私の心は理不尽に「傷つけられていい」対象ではないのだ。理不尽に慣れてはいけない。 たとえば私はこれまで、どんな時も「諦めること」で人を許してきた。言葉の暴力を受けてもどこかでいつも善人ぶってきた。「私が我慢すればいい」と大人になってきた。けどここのところそんな自分に疲れて腹が立った。 心がギシギシと音を立てて文句を言った。胸がぐちゃぐちゃに破かれたみたいになって、あとの魂は子供のよう

    • 渾身の日曜日

      9月22日(日) 渾身の日曜日。雨雲から始まる朝だった。今日は朝から晩まで6歳の息子「レイ」とふたりで過ごした。旦那さんは仕事で一日留守だったため、朝から息子祭り。買い物に連れ出したり室内キッズスペースで遊んだり、本屋にドーナツ屋さん、シール遊びに工作、「ドラえもん」を見たり「こびとづかん」を読んだり「博物館ごっこ」をして遊んだ。そして息子は隙あれば私に話しかけた。おしゃべりが大好きだからね。 レイのよく通る声で「ねぇママ〜?」と響く音が今も耳に残る。「ねぇママ〜?」はおそ

      • 良し悪し

        9月21日(土) ここ数年、時代の流行りとして「スピリチュアル」というコンテンツがあると思う。それについて「怪しい、怪しくない」とか「正しい、間違っている」とか「信じる、信じられない」とかそれぞれの意見を聞くが。私から言わせるとそういう「二分化」する精神みたいのがもう時代遅れだと思う。 「スピリチュアル」についてどんな考えがあってもいいし、たとえばスピリチュアルでなくとも、「性別」についてどんな考えがあってもいい「フリーランス」についてどんな考えがあってもいいし「お金」

        • マトモな髪型へ

          9月20日(金) 今日は美容室に行った。 ナナさんのお店はプライベートスタイルでとても丁寧に対応してくれる。私は普段からすごく人に気を遣ってしまうし、他のお客さんの会話やスタッフの顔色、視界から得るあらゆる情報で脳が支配されていくタイプだから。そのお店はナナさんと一対一で過ごす時間がとてもありがたい。もちろん彼女が作るヘアスタイルはわたしのドンピシャであり、数年前からずっと彼女の虜なのだ。深い話をしたりしなかったり、無言で眠ってみたりぼぅっとしたり。そういうことを当たり前の

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          心に汗をかいて

          9月19日(木) 私はフリーランスになって今年で四年目。 この数年で緊張感とか「評価される」というネガティブなものも受け入れられるようになったと思う。「それでもやりますよ」って言わないと生まれてこないものがあると知ったんだ。フリーで始めてすぐの頃には実力不足のせいで、全ての予約が前日キャンセルになったりしたし、オンラインサロンを始めた頃は毎日のように「退会」の通知が届いてショックでトイレに篭り泣きまくった日もあった。その時知ったのは「夢」って全然綺麗じゃなくて、好きなことで

          綺麗じゃない

          9月18日(水) 「この人は100%の幸せ、この人は100%の不幸」みたいに、どうしても思ってしまいがちだけど。全てはグラデーションなんだ。テレビやSNSはいつも善悪として、二論にはめ込み描こうとするけどね。どんな金持ちにも悲しみはあるし、スラム街にも幸せな人はいる。あの子は結婚していてもDVの旦那がいたり、成績トップだったあの人は虐められて病んだり。人の暮らしの中身は見えないものだ。だから私は自分の暮らしから見えてきたものを、できる限り複雑なまま伝えたいと思っているよ。そ

          MOTHER

          9月17日(火) 昨夜、息子(6歳)が発熱をした。謎に続いていた咳のこともあり、肺炎じゃないか?とか、喘息なのか?とかふつうに心配だった。と同時に私の「楽しみな予定」が崩れ去っていくことを悟った。幼い子を抱える母親あるあるだ。リスケ祭りのフラグが立った週の始まり。案の定、ずっと楽しみにしてきた筈だった今日の予定は見事に散ってしまった。 たとえば私は母親だから、当たり前のようにスケジュールを調整したり、そういうことを「大丈夫」としたり、誰よりも先に楽しみを諦めるべきだと思っ

          白と黒のあいだ

          9月16日(月) 今日は夕方、義実家へ向かった。敬老の日ということで訪れたのだが、息子は遊んでいただけだった。私からは日頃の感謝ということで義母さんにマッサージをプレゼントした。お返しに、あれこれ夕飯のおかずをもらった。 義理のおかあさんは出会った頃、すごく厳しい印象があった。「白か黒か」「◯か✖️か」みたいな人だったから、彼女と違ってハッキリものが言えない性格の私は時に、会話に困ったり関係があまり上手くいかないこともあった。(産後は特に) ただ最近になって私が治療家とな

          silent

          9月15日(日) 私は、日記やエッセイを書く前に必ずおやつを用意して、一口食べて気合いを入れる。というのが描き始めのルーティンなのだけど。それがお煎餅の日もあれば、梨やブドウの日もあるし、焼き芋の日もあればコーヒーの日もあれば、日本酒の日もある。ちなみに今日はモンブランだよ(PM9:30)。太るとか痩せるとかは全く考えない。それで隣にはいつも旦那さんがいて、大抵は旦那さんも一緒に食べている。つまりはいつも半分こなんだけど、そんな時に彼は決まって「はじめの一口」を私にくれる。

          素敵な夜は自分で作るもの

          9月14日(土) 頑張りすぎてイライラしてしまう。って、真面目な人ほど陥りやすいパターンだと思うのだけど。はっきり言えばそれってすごく損だなと思う。なぜって、イラついちゃうことでその場の雰囲気を悪くしたり、相手をナチュラルに不幸にしたり、棘のある人だと認定されてしまうじゃん。誰よりも頑張っているのにだ。そんなのって切ないし、頑張る人ほど「こんなに頑張っているのに」なんて悲劇に溶け込む。具合が悪くなったりしている。 きっと、もう少し楽をして、弱さを見せたり人に頼ったり、ゲラ

          素敵な夜は自分で作るもの

          失敗作

          9月13日(金) どこに行くにも「カーナビ」で検索するのが私のわるい癖だ。単純に「運転が下手くそだから」というのもあるし、目的地まで「最短で辿り着きたい」みたいなこともあるし、シンプルに「急な車線変更が怖い」というビビリ症もあれば、「道が覚えられない」という怠慢もあるな。それでなんとなく理由づけては「ナビ」に頼るんだ。そういうわけで今日も例外になく、何度も訪れているであろう隣町にあるショッピングモールまでへの道順を「ナビ」に教えてもらった。群馬の車はみんな運転が荒いし、車線

          ブレずにいること

          9月12日(木) 私の話から失礼。 私はこれまでに、ヨガの先生をしてみたり、心理カウンセラーをしてみたり、自己肯定感の学びを受けたり、瞑想の講師資格を取得してきた。それからオンラインサロンを運営したり、一年間エッセイを書き続けたりしてきた。それで今は何をしているかっていうと「エネルギー療法」で人を癒すちょっと変わった治療家をしているんだよね。 そうしてアレコレ歩んできた中で私がいつも考えていたことがあるんだ。それは 「日々は楽しく、面白おかしいのか?」 ということ。トキメ

          2日目のカレーと、奇跡のいちにち。

          9月11日(水) 今日は、職場まで電車通勤だった。 電車に乗るといつも、そこにいる皆んなの様子が気になってしまうんだよね。今日も例外になく目の前に座る男性ふたりがすぐさま目に入った。若者だった。二人とも綺麗な金髪で、目立っていた。(私も金髪だけど) というのも短髪の彼はgood better bestと書いてあるエッチなイラストのTシャツを着ていて、眉毛が太くガテン系っぽい顔つきだったし、もう一人の彼は金髪マッシュヘア。頭に負けない蛍光イエローの派手なTシャツを着て

          2日目のカレーと、奇跡のいちにち。

          カレーには、カボチャとキノコを入れてみた

          9月10日(火) 息子のレイ(6歳)が、コンコンと咳混む音で起きた。だが彼は風邪ではない。紛れもなく「保育園に行きたくない病」なのだ。彼が「保育園に行きたくない」と、そう言い出したあの日からコンコンと鳴る咳が始まり今日まで続いている。運動嫌いの彼は、この時期になると決まって暗くなる。運動会に向けて先生や子供達が張り切る度、暗くなる。跳び箱が飛べない時間、自分にはできないことがあると知るのだろう。逆上がりができない度、自分にはできないことがあると知るのだろう。6歳になったら「

          カレーには、カボチャとキノコを入れてみた

          正攻法

          電車に飛び込んだり、ビルから落ちたり。 そこまで行かずとも、目が覚めた時に気分が沈んで身体が動かなかったり、朝イチのSNSで誰かに腹が立ったり、会社では気怠い時間が流れたり。昼間は退屈で、夜になると鬱々していて。精神には灯りがつかないまま気づいたAM2:00。うまく眠りにもつけなかったり。ね そんな風に、まるで真っ暗な森の中で「誰も助けに来ない」なんて人が、この時代には多いと思うんだ。それは勿論、全員じゃないけど。やっぱりどこかでみんな殺伐として生きている。そしてその反面

          エッセイが書けない夜も

          目覚まし時計が鳴る。AM7:15。 昨日も、今日も、明日も7:15だろう。まだ夢か現かぽわんとした頭で、今日の予定を思い出す。大抵は仕事だし、息子は休日だろうが平日だろうがお構いなく早起きだ。明日もきっと同じ時間に起きて、似たように慌てて朝食を食べる。同じようにむくんだ顔を洗い、変わり映えのない化粧をして、いつものヘアオイルで髪を整える。それからお決まりの洗濯物を干して、見慣れた通園ルート。息子を保育園に送り出し先生に2秒の挨拶。「おはようございまーす、よろしくお願いしまーす

          エッセイが書けない夜も