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マトモな髪型へ



9月20日(金)

今日は美容室に行った。
ナナさんのお店はプライベートスタイルでとても丁寧に対応してくれる。私は普段からすごく人に気を遣ってしまうし、他のお客さんの会話やスタッフの顔色、視界から得るあらゆる情報で脳が支配されていくタイプだから。そのお店はナナさんと一対一で過ごす時間がとてもありがたい。もちろん彼女が作るヘアスタイルはわたしのドンピシャであり、数年前からずっと彼女の虜なのだ。深い話をしたりしなかったり、無言で眠ってみたりぼぅっとしたり。そういうことを当たり前のように、まるでお店の一部みたいに溶け込む私をそぉっとしておいてくれる。そんな仕事をする彼女に救われる。

ヘアースタイルは少しイメチェンしてみた。というのもこれまでずっと「ハンサムショート」という名の、メンズライクな金髪ショートを貫いてきた私だが、訳あってナナさんに提案した。
私の仕事はここ数年、益々緊張感を増していたり、はっきり物事を言わないといけないシーンも多かったりして、なんとなく私生活でもそういう癖が抜けず。「アイツ、性格がキツくなってきたのよな」と思われているに違いないと薄々私が勘づいてしまったのだ。そうとなれば髪型くらいは「マトモ」を演じようという目録だった。(中身が変わってないんじゃ意味が無いだろ。とか言った奴、廊下に立て。)

久しぶりに前髪を作って、髪色を落ち着かせて、こっくり大人らしいスタイルに切り替えてみた。前髪を作ると途端に芋っぽくなるので自分の見た目に対して不安で仕方なかったのだが、仕上がりをみて感動した。私はきっとおばあちゃんになるまでナナさんに髪をお願いするんだろうな。と、

そうであればいいと思った。


夜、今度は私が息子(6歳)の髪の毛を切った。彼は生まれてこの方、美容院に行ったことがなくこれまでずっと私が髪の毛を担当してきた。彼はバンドマンに憧れて「髪を縛りたい」というので後ろだけは触らずに整えた。「シンデレラボーイ」を歌っているSaucy Dogのボーカリストみたいな髪型になった。本人は「いい感じ。」と満足気だったのでまぁいいだろう。

見た目が変わると自己肯定感みたいなものが少し上がった気がするのはなんでだろうね。
「欲」を満たすからかな?私は最近その「欲」ってどんどん満たしたほうがずっと健全だと感じる.この話はまた今度。

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