Hiro

広島市在住

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映画「海辺の映画館-キネマの玉手箱」を見る

正直、導入部は戸惑いの方が強かった。早口すぎるナレーションとセリフ回し。高橋幸宏が宇宙船から独白する場面の周囲を鯉が泳いでいるシーン。それは何だかヌーベルバーグ…

Hiro
2年前

「人はいつしかいなくなりましても、その人と共に仰いだ星はいつまでも身近にあります」

島尾ミホエッセイ集『愛の棘』より

Hiro
3年前

スティーヴン・キング『書くことについて』より

ひとつここではっきりさせておこう。小説に関するかぎり、アイデアの集積所も、ストーリーの中央駅も、埋もれたベストセラーの島も存在しない。いいアイデアは、文字どおり…

Hiro
3年前
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Lipton PEACH TEA

Hiro
3年前
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平穏な日々のありがたさ

今年のゴールデンウィークは、ほぼどこも行かず何事もなく平穏に過ぎたのだけれど。大型連休といえば、二年前の記憶が今も蘇る。 ちょうど2年前の大型連休明けは、老いた…

Hiro
3年前
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引用、そのいくつか。

"去年まで有名なアイドルグループを追いかけていた成美は「触れ合えない地上より触れ合える地下」と言う。あかりも来なって、はまるよ、認知もらえたり裏で繋がれたり、も…

Hiro
3年前

銀行ATMのそばに「タッチパネル操作は綿棒をお使い下さい」とあったのだけれど、コレは何という近未来SF映画ですか?

Hiro
3年前

大腸内視鏡検査

朝から総合病院へ大腸内視鏡検査に行ってきました。今年初めに多少の下血があって、それで消化器系の出血が疑われての検診だったのですが。結果は「痔で出血して治った後が…

Hiro
3年前
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茨木のり子の詩から

"自分の感受性ぐらい" ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを怠っておいて 気難かしくなったのを 友人のせいにはするな しなやかさを失ったの…

Hiro
3年前

引用

 私は末期癌患者と会うときには、かならず自分でその患者の家を訪ねます。患者の身内の人が私の家に来るのは、お金の支払いのときだけです。ただし、歩ける子どもは、うち…

Hiro
3年前

表現欲求

世の中には、誰かを応援する側の人もいれば、誰かから応援される立場の人もいて。誰が創り出したコンテンツを消費するだけの人もいれば、自らの手でコンテンツを創り出そう…

Hiro
3年前

海から流れついた

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6年前
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孤独を思い知る

かれこれ半年以上ぶり、友人との会食で鷹野橋にある焼肉大学へ。2階座敷で2時間食べ放題、最初からゴハン片手に肉&野菜で、私は1時間弱でギブアップ。急きょ集まった6…

Hiro
6年前

トンボの12色ミニ色鉛筆

Hiro
6年前
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三島由紀夫「美しい星」新潮文庫

Hiro
6年前
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瀬戸内ミカンヨーグルト

Hiro
7年前
3

映画「海辺の映画館-キネマの玉手箱」を見る

正直、導入部は戸惑いの方が強かった。早口すぎるナレーションとセリフ回し。高橋幸宏が宇宙船から独白する場面の周囲を鯉が泳いでいるシーン。それは何だかヌーベルバーグのフランス映画を見ているような感じで。そしてその後のミュージカルのような展開。

主人公の男性三人と成海璃子、常盤貴子、山崎紘菜ら4人の女性が何度も生まれ変わって時代を超え様々な人物を演じ、入れ替わり立ち替わり登場するカメオ出演俳優たち、尾

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「人はいつしかいなくなりましても、その人と共に仰いだ星はいつまでも身近にあります」

島尾ミホエッセイ集『愛の棘』より

スティーヴン・キング『書くことについて』より

ひとつここではっきりさせておこう。小説に関するかぎり、アイデアの集積所も、ストーリーの中央駅も、埋もれたベストセラーの島も存在しない。いいアイデアは、文字どおりどこからともなく沸いてくる。あるいは、虚空から落ちてくる。太陽の下で、ふたつの無関係なアイデアが合体して、まったく新しいものが生まれることもある。われわれがしなければならないのは、そういったものを見つけだすことではない。そういったものがふと

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平穏な日々のありがたさ

平穏な日々のありがたさ

今年のゴールデンウィークは、ほぼどこも行かず何事もなく平穏に過ぎたのだけれど。大型連休といえば、二年前の記憶が今も蘇る。

ちょうど2年前の大型連休明けは、老いた家族が大学病院に入試手術した日で。当時のことは今でも鮮明に覚えている。あの年ほど休み明けが怖かった年はなく、ずっとモヤモヤした気持ちを抱えたまま連休を過ごした。

その年の連休明けは火曜日で五月七日。老いた家族を連れて午前十時に入院手続き

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引用、そのいくつか。

"去年まで有名なアイドルグループを追いかけていた成美は「触れ合えない地上より触れ合える地下」と言う。あかりも来なって、はまるよ、認知もらえたり裏で繋がれたり、もしかしたら付き合えるかもしれないんだよ。
 あたしは触れ合いたいとは思わなかった。現場も行くけどどちらかと言えば有象無象のファンでありたい。拍手の一部になり、匿名の書き込みでありがとうって言いたい。"

宇佐美りん「推し、燃ゆ」より

銀行ATMのそばに「タッチパネル操作は綿棒をお使い下さい」とあったのだけれど、コレは何という近未来SF映画ですか?

大腸内視鏡検査

朝から総合病院へ大腸内視鏡検査に行ってきました。今年初めに多少の下血があって、それで消化器系の出血が疑われての検診だったのですが。結果は「痔で出血して治った後がありますね」という意外な結果で、なんとか『異常ナシ』でした。
出血の場所が大腸近辺だっただけに、大腸ガンの可能性も考えて検査前は、精神科医エリザベス・キューブラー・ロスの『死ぬ瞬間』や『「死ぬ瞬間」と死語の生』を読んで、命について深く考える

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茨木のり子の詩から

"自分の感受性ぐらい"

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難かしくなったのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどっちなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな                             そもそもが ひよわな志にすぎなかった    

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引用

 私は末期癌患者と会うときには、かならず自分でその患者の家を訪ねます。患者の身内の人が私の家に来るのは、お金の支払いのときだけです。ただし、歩ける子どもは、うちに呼んでキッチンで会います。うちには診察室はありません。子どもが怖がるからです。リビングルームも使いません。キッチンを使います。暖炉があるからです。なにしろシカゴでは零下四十度になることもめずらしくないので、暖炉のそばにすわるのはとても居心

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表現欲求

世の中には、誰かを応援する側の人もいれば、誰かから応援される立場の人もいて。誰が創り出したコンテンツを消費するだけの人もいれば、自らの手でコンテンツを創り出そうと、もがき続けている人もいる。

消費する側と表現する側、インプットするだけの人と、何かのアウトプットを試みようとする人。

半年ぶりに出かけて行ったライブで感じたことは、表現欲求の再燃で。ふと気づけば、最近の私はインプットばかりで、まとも

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孤独を思い知る

かれこれ半年以上ぶり、友人との会食で鷹野橋にある焼肉大学へ。2階座敷で2時間食べ放題、最初からゴハン片手に肉&野菜で、私は1時間弱でギブアップ。急きょ集まった6人は、ほぼ演劇関係者で、私とあと1人だけが一般人。雑多な話をしつつ、舞台に立つとはどういう気持ちなのかを、色々と尋ねる。

毎日、同じ演目の舞台で1日目と2日目では、舞台に立つ気持ちは違うのか? 日によって演技を変えるのか? 等々。そのなか

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