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平穏な日々のありがたさ

今年のゴールデンウィークは、ほぼどこも行かず何事もなく平穏に過ぎたのだけれど。大型連休といえば、二年前の記憶が今も蘇る。

ちょうど2年前の大型連休明けは、老いた家族が大学病院に入試手術した日で。当時のことは今でも鮮明に覚えている。あの年ほど休み明けが怖かった年はなく、ずっとモヤモヤした気持ちを抱えたまま連休を過ごした。

その年の連休明けは火曜日で五月七日。老いた家族を連れて午前十時に入院手続きをして午後からすぐに手術。私は病室で家族が手術を終えて帰ってくるのを待ちながら、売店で買った牛丼弁当を食べていたような気がする。

結局その年は、四回の入院手術に全て私が付き添って、最後の手術が終わったのは七月末で、たしか手術後も一週間おきに通院で。ふと気がつけば、もうお盆で夏も終わりかけていた。そんな不安や緊張と戦った五月から八月。

そう考えると、今年の大型連休は改めて、平穏な日々の有り難さを思い知る。時に平穏な日々は、退屈に思えたりもするけれど。それでも不安や緊張と隣り合わせの日々に比べたら、やはり平穏な日々ほど有り難いことはない。

二年前の大型連休明けに家族が手術した時から、この時期の私は、そんなコトをしみじみと感じる。








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