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楽園BOOKS4 ひとの気持ちが聴こえたら 私のアスペルガー治療記 (スプリングフィールド・マサチューセッツ・USA)
自閉症(アスペルガー)の筆者の実話に、涙が止まらない
さあ、ブックカフェを紹介しましたので、そこで読む本をセレクトしましょうか。ヨーロッパから大西洋を渡って米国東海岸、ボストンから少し内陸に入った中規模の都市、スプリングフィールド(「春の野原」みたいな意味の街ですね)で自動車修理工を営んでいた一見変わったアメリカ人、ジョン・エルダー・ロビソンによる「ひとの気持ちが聴こえたら」です。ノンフィクショ
楽園映画8 シティ・オブ・ゴッド (リオデジャネイロ・ブラジル)
暴力とエンターテインメント、サンバとサウダージ
私はわりと中性的なところがあるみたいで、一般的に男が好きな作品というのがたいてい好きじゃないんです。女性が好むような作品の方がどちらかと言えば好き(「食べて、祈って、恋をして」みたいないかにもな女性向け映画も嫌いじゃないっす)。というわけで、暴力を伴う映画とか、痛々しい作品は好きじゃないですね。同様にプロレスとか格闘技も好きじゃありません。スパイ映
都会のオアシス9 Massolit Books and Café(ブダペスト・ハンガリー)
静寂とサブカルチャー。個人店主がいるブックカフェ
さて静寂のカフェタイムの時間です。ここはハンガリーの首都ブダペスト。私は中央ヨーロッパの諸都市はどれも似ているように感じて、伝統的、コンサバティブな雰囲気で実はそこまで好きではないのですが、ブダペストはとても好きな場所です。ハンガリーというのは旧東欧でかつて共産主義国家でしたので、現在も経済的にはそれほど裕福ではありません。でも、かつてはオースト
都会のオアシス8 ORIENT turkish arabic restaurant(バルナーブルガリア)
ブルガリアの夏の首都で食べた人生最高のケバブ
今週の「都会のオアシス」は嗜好を変えてレストランの紹介です。東欧の中でも、私は特にブルガリアのバルナという街が大好きでした。バルナは黒海に面したビーチリゾート地で、夏には首都のソフィアよりも人が賑わうという意味で、ブルガリアの夏の首都という肩書きを持ちます。
そんなバルナとブルガリアですが、当時嵐さんと長旅をしていた私は、長く続くルーマニア料理やブ
楽園BGM5 プラスティック・ラブ/竹内まりやと、今さら聞けないシティポップ史(東京・日本)
今さら聞けないシティポップのイロハ、5分で解説します
せっかくなら今回は全アジアで行きましょう。さて日本の音楽として現在世界的にゆるいブームとなっているのはCity Pop(シティ・ポップ)でしょう。確かにシティ・ポップという名前は聴いたことあるけど、それは具体的には何なの? とお思いの方も多いでしょう。でも、海外を渡り歩く日本人である読者にとって、シティ・ポップについてぐらいは曖昧ではなくちゃ
言ってみればタイの地獄めぐりお遍路ムービー プアン/友だちと呼ばせて(パタヤ他・タイ) (楽園映画5)
言ってみればタイの地獄めぐりお遍路ムービーです
好評の映画紹介コーナー。今日はタイの映画「プアン/友だちと呼ばせて」。タイは経済的には発展途上国に類しますが、映画においても発展途上です。2010年ごろまでは、世界的な水準からすると少し弱い映画を作っていました。でも、ここ数年のタイ映画は、確実に前年を上回るような大作が出てきていて、この勢いなら確実に次なる映画大国になると予言しておきます。「すれ違