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【イタリア国立大学】③大学生活 期末試験

坂道、煉瓦のアーチ、狭い路地。。


はじめに

以前公開していた2012年~13年の記事に
加筆、改訂を加えてまとめました。
ただし当時の手続き事項なので、
最新の情報は
各自でお調べ頂きますようお願い致します。

イタリアの大学へ正規留学するには、
まず▶東京イタリア文化会館にお問い合わせ下さい。
下記情報は、国立の教育機関に
外国人枠として正規入学する事を目的とした、
個人の経験による
入学手続きや大学生活のまとめ(2012年当時)です。


試験

イタリアの大学は、
年間複数回の試験期間を設けている。

  • 1~3月期/1~2月期/4月期

  • 6~7月期

  • 9月期

  • 12月期

試験期間は各大学で異なるので、各自でご確認下さい。

各試験は口頭試問が一般的。
ただし、科目によっては
筆記試験に合格してから口頭試問へ進む場合や、
口頭試問の前に小論文の提出がある場合もある。
試験日の回数は、例えば9月の試験期間中
上旬と下旬で2回行う教授もいれば
期間中1回しか試験を行わない教授もいる為、科目によって異なる。


試験予約

各科目の試験日も、大学HP上で発表される。
上記のように
試験期間内に1回しか試験日が無い科目もあれば、
期間内で2回試験日が設けられている場合もある。
その他の受けたい科目と照らし合わせて、
各自でスケジュールを組む必要がある。
試験を受けるにはオンライン予約が必須。
試験当日にいきなり教室へ行っても、
予約をしていなければ試験は受けられないので注意。

予約が完了すると、オンライン上に
その試験の予約者総数と
自分が何番目の予約であるかが表示される。
全学生必修科目など大人数の試験では、
予約が締め切り間近になってしまった場合
130番目など長時間待機(翌日繰り越し等)もあり得るが、
試験勉強が間に合わなかったり
自分より先に受ける学生の様子を伺いたいなどの思惑が交差し
前日までに一度予約を取り消す学生も多々見受けられる。
先の予約番号が取り消されると
自分が繰り上がり早く受けられます。
再予約をすると、当然、後の順番になってゆく。


試験風景

試験当日、学生は全員出欠を取る。
試験を受ける学生が多ければ
1日に30~40人と区切り
2日や3日に分けて試験を行う教授がほとんどである為、
自分が当日なのか翌日なのか等、振り分けの為にも
出欠の時にしっかり担当教授の説明を聞く事。
遠方からの学生や仕事の都合がある学生などは、
その際に順番交換を申し出る。

ほとんどの試験は教室で行われるが、
選択科目で人数が少ない科目や
そもそもの専攻学生が少人数の科目は
担当教授の教授室で行われる場合もある。

いざ試験が始まると、
それはまるで公開処刑である。
どんな質問をされるのか耳を澄ませて
教室内で待機する学生達の全集中を背に受けながら、
教卓で教授とマンツーマン
(場合によっては複数教授 対 自分1人)の口頭試問
学生1人あたり15~30分で行われる。
教授室であっても、
廊下で待機する学生達が聞き耳を立てる。
自身のイタリア語能力、
専門内容の理解力、
極度の緊張に打ち勝つ必要がある

日本人学生には精神的にとても辛いが、とにかく頑張るしかない。


合格点

各試験の合格点は、

  • 最高30点

  • 18点以上/17点以下は不合格

口頭試問終了後、
その場ですぐに教授から伝えられる。

関連記事:
▶大学システム ⑤各単位と試験の合格点数


自主的な再試験

どの試験も18点以上で合格だが、
点数に納得がいかない場合は拒否をして再試験を受ける事が可能。
とりあえず試験を終えたい学生や
難しい科目でストレスから解放されたい学生は
低い点数でも受け入れ着実に合格単位を増やすが、
少しでも最終卒業点数を良くしたい学生や
好きな科目の為にもっと高得点が欲しいという学生は
その点数を棄権して再試験を受ける事が出来る。
ただし再試験で先の点数より低くても、
最初の点数を希望する事は不可。


予定の試験を終え次第休暇

試験期間中に
自分が予定していた試験が早めの日程で終われば、
残りの試験期間は
次の授業期間(セメストレ)開始まで何も無い。
イタリアは春休みや秋休みが無い分、
早めに試験日程を終えた、
もしくは今回は全く試験を受けずに帰省する等、
そういったところで休暇を作る事も可能。


各大学、学科の授業詳細については、
希望大学のHPで各自ご確認下さい。



在日イタリア大使館(東京)
在大阪イタリア総領事館(大阪)
もしくは留学エージェント会社などに問い合わせる等、
最新の情報は必ずご自身でご確認下さい。

▶本記事の出典元ブログ記事
▶元ブログ「シエナの坂道。。」


【イタリア国立大学正規留学】目次

▷▷大学のシステム
学士/修士/博士課程

▷▷申請手続き
・渡航前
① 準備(1)
② 準備(2)
③ ビザ(1)
④ ビザ(2)
⑤ 住居証明
⑥ 学費納入
⑦ 海外保険
⑧ ビザ申請予約

・渡航後
⑨ 滞在許可(1)
⑩ 滞在許可(2)
⑪ 滞在許可(3)
⑫ 滞在許可(4)
⑬ オンライン入学登録

▷▷大学生活
① 授業期間
② 授業と復習
③ 期末試験  ←今ここ。

▷▷卒業論文・大学卒業
① ラウレア
② 始め方
③ 進め方
④ 完成後
⑤ ラウレア当日

▷▷番外編
卒論執筆の裏話


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