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第1章 絵本原作『はんぶんこ』upの巻
6年前に創作したものです。
一念発起、現在絵も製作中です。完成目標は今年末です。
完成したらupします。
不定期で、進行状況を報告させていただきます。
がんばります。
…お疲れ様でした。
第43回 第4逸話『カリュプソ』 その1
時刻は午前8時。
つまり第一逸話の頭に戻ってる。ここから夫レオポルト・ブルーム&その妻モリーの物語が始まる。
『ユリシーズ』リスタートです。
今二人がいる場所は自宅。集合住宅です。エクルズ通りっていう、地図で言うとこのリフィー川って言うダブリンを真っ二つにする川の上側にあって、結構繁華街にある通り沿いにあります(ちなみにこの小説に出てくる全ての通り名も、店名も、1904年当時、ダブリンに実際
第42回 『オデュッセイア』第5歌
5話目にして、やっとオデュッセウスの登場。
神々たちが集まって会議をしている。議題は「オデュッセウスを故郷に戻してやるか?」
「もう十分懲りたろ」「だな」
ということで帰郷を許される。
で、その当人オデュッセウスは現在どこにいるかというと、オイギュア島って島に足止めを食らっている。
のだが、牢獄に閉じ込まれているとかそんなんじゃなく、そこの主カリュプソと言う仙女(不老不死の人
第41回 『オデュッセイア』第4歌&『プロテウス』総括
『オデュッセイア』第4歌
古代ギリシヤ。
テレマコスはペイシストラトスに付き添われ、馬車でスパルタへ行く。
メネラオスに会う。
「父オデュッセウスの消息知りませんか?」「知っとるよ」「え! どこですか!?」
「いやぁ〜、私も戦争からの帰郷は大変でした。あっちへフラフラこっちへフラフラ。
そしたらある島で、変幻自在に姿を変える不思議なおじさんプロテウスという人偶然出会えて、で帰り道を教え
第40回 第3逸話『プロテウス』 最終回
スティーブンは岩から立ち上がり、海岸を後にすることにした。目指すは「シップ」って名の飲み屋。時刻はまだ11時。
海に目をやると一雙の帆船が見えた。港に向かっているらしい。この船は、この後約4時間後に再登場するらしい(4時間後だったら15時くらい。じゃあ第7、8章かな?)。
でそれをぼんやり見ているスティーブ。
そして、第3逸話『プロテウス』
おしまい。
第37回 第3逸話『プロテウス』 その7
サリーおばさん家を通り過ぎ、さらに歩き続けるスティーブン(たった10分ほど歩いただけなのに、凄まじい情報量)。
何気に彼は、ピジョンハウスと呼ばれる発電所に向かって歩いた。
この建物は実際にある建物(少なくとも1994年ごろまではあった)。名前のピジョンは、作った人の名前から取ったそうだが、スティーブンはここで、「ピジョンpigeon=鳩」を思う…。
”誰がお前をこんな酷い目にした?”
”鳩
第35回 第3逸話『プロテウス』 その5
”風が彼の周りを飛び跳ねた。光る風の手編みに操られ、マナナーン(伝説上の海の妖精)の駿馬どもが”
頭がクラクラするスティーブンの独白文章が続き、筆者は「俺はこのまま死ぬのか」と思った次の瞬間、突然文体が三人称になる。
海岸を歩くスティーブンの周りを、風が飛び跳ねたんだって。マナナーンなる比喩表現とか出てきて、普通の小説っぽくなり、ホッとする。
”あの新聞投稿(ディージーに託された手紙)を忘
第33回 第3逸話『プロテウス』 その3
↑3が四つも、イエーイ!
…さて、
目を開けた世界が、前とは少しも変わっていないいつもの世界だったことに、少しがっかりするスティーブン。
「ま、そりゃそうか…」
しばらく歩いていると、二人連れの「女ども」が、台地から海岸に足を踏み入れるところを見る。
「女ども」とは二人の女性(この時点では歳はいくつぐらいなのか不明)。一人は産婆用の重そうなバッグをぶら下げ、一人は雨傘を手にしてる。
第32回 第3逸話『プロテウス』 その2
目を閉じて、浜辺を歩くスティーブン。
恐る恐る一歩、二歩三歩…。
”「順序に連続するもの」”
アリストテレスは、「時間とは、前と後ろに関しての運動の数である」と、言ったらしい。
”これが聴覚態の不可避的様式だ”
…視覚を奪われながら歩くことで、その言葉がより実感できるとでも言いたいのかな?
”そろそろ、目を開けようか…。嫌だ、まだダメだ俺!”
スティーブン君は、一生懸命想像力を働か