創作絵本

パコの住む星(小さな恋) 5☆南の町

仲良く歩くチーとパコ。

土手の下ではいつものようにマーリーが草木のために水を撒いていた。

2人は顔を見合わせて笑った後にクッと堪えてマーリーに声をかけた。

パコ「おはよう、マーリー。」

マーリー「あらパコ、今日は珍しい2人じゃない。…そう言えばBJは少し前に、南の町の方へ歩いて行ってたわね。あんな所に1人で行くなんて本当にあの子はまた…。アナタたちは良い子なんだからあんな町の方へは行っちゃ

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パコの住む星(小さな恋) 4☆チー

川沿いに風が吹くたびに、チーの黒い髪がなびく。

チー「もうそろそろマーリーが出てきて、あらお二人さんちゃんと朝食は食べたの?なんて言いそうね。もしくはカババが出てきてボク昼寝してたんだぁzzzとか。」

パコ「うん、言いそうだね。それからガーレッジ兄弟が出てきて兄弟喧嘩始めちゃうかも。」

チーはみんなでいる時は大人しいけど、パコと2人でいる時はとてもお喋りだ。

チー「ねぇ、パコ。パコには夢っ

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パコの住む星(小さな恋) 3☆お出かけ

パコ「BJはどこに行ったんだろう?」

朝食を済ましたパコは、なんとなく土手沿いを下る方へ散歩することにした。

すると向こう側からチーがやって来た。

オーム族の父とチョーチン族の母を持つ女の子のチーは、少し大人しい性格だけど黒い髪が特徴のパコの可愛い友達だ。

チー「おはよう、パコ。今日は1人なの?珍しいね。」

パコ「おはよう!チー。そうなんだ、BJどこかへ出かけちゃったみたいで。」

から

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パコの住む星(小さな恋) 2☆ぬけかけ

パコが起きる20分ほど前。

いつものテーブルでいつものお皿にケラトプ草を盛り付けたBJは、それを一掴みしてカバンの中に押し込んだ。

BJ「悪いなパコぬけかけするみたいで。今日は1人で遊んでおくれ。」

ちょっぴりカッコつけながら玄関の扉を閉めたBJの心の中をふとよぎることがあった。

BJ「ぬけかけ?ぬけがけ?がけ?かけ?ぬけ…かけ?」

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パコの住む星(小さな恋) 1☆はんぶんこ?

パコの住む星には『ソラシ』という大きな大きな人間が住んでいる。

そんな星の片隅にあるドレミ島に今日も朝がやって来た。

パコ「ふぁあ…。」

寝坊助のパコが目を覚ますと隣で寝ているはずのBJの姿はなかった。パコは親友のBJと一つ屋根の下で暮している。

パコ「…BJ?」

リビングを覗くと、テーブルの上には朝食のケラトプサラダが準備してある。そのケラトプサラダはお皿の片方に極端に寄せて盛られてい

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創作絵本「森のホットケーキ屋さん」(仮)

森のホットケーキ屋さんは大人気
朝から晩までお客さんでいっぱいです

人気の理由はオーダーメイド
"世界にひとつのホットケーキを
あなたのために作ります"

「今日は誰が来るのかな?」
毎日 日替わり お楽しみ
日が昇るころにオープンです

朝一番にやってきたのは
色とりどりの小鳥たち
きのみやベリーを摘んできて
これで作ってとご注文

きのみとベリーを潰したら
生地にまぜまぜ焼き上げます
ホイッ

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「しっぽのないマプ」⑨(完結)

よがあけました。
「あのとりのす、もとにもどってよかったね」
「うん、よかったね」
「・・・ねがいのはなは、なくなっちゃったけどね」
「そうだね。・・・でもね」
カルルがいいました。

「ポナシをたすけるの、キバがあったらできなかった。あのとき、キバがなくてよかったって、はじめておもったんだ。」
「キバがあってもなくても、カルルはゆうきがあるし、やさしいよ」
ポナシはいいました。
「マプもしっぽが

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ありがてぇ…ありがてぇ…
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しっぽのないマプ⑧

とうとうねがいのはなをてにいれたポナシとカルル。
ねがいのはなは、ポナシのてのなかでまばゆいひかりをはなっています。
「これで、ついにねがいがかなうんだ!」
わくわくしてはなをみつめるふたりのみみに、すすりなくこえがきこえてきました。

こえのするほうをみると、ないているのはいちわのことりでした。
ことりのあしもとには、おちてめちゃくちゃになったすと、われてしまったタマゴがありました。
きからとり

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パコの住む星 (ドレミ島のさんぽ) 17☆夕陽

二人並んで歩く帰り道。

パコ「BJはムウ爺の言ったこと信じてる?」

BJ「ソラシの使いのこと?あんなの子供騙しに決まってるよ。それにオレはソラシなんかよりビッグになってこの星の支配者になるのさ!」

夕陽に向かって歩く二人の頬は、朱く染まっていた。

パコ「…じゃあ、ボクは怖いから、早く帰ろう?」

BJ「しょうがねぇなぁ。」

パコは知っていた。BJが誰よりも夜を、独りを、怖れていることを。

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パコの住む星 (ドレミ島のさんぽ) 16☆ ひみつの石

ムウ爺がテーブルの上の木箱を開けると、そこにはキラキラと緑色に光る小さな石が入っていた。

パコの住む星では緑色はとても珍しい色で幻の色とも呼ばれている。

パコ「うわぁ…、綺麗だねぇ。」

BJ「うん、でもオレが夢で見たのはこんなもんじゃなかったぜ?」

二人が前のめりになったところでムウ爺はすぐにひみつの石を木箱にしまってしまった。

ムウ爺「今日はもう遅い。渡し舟のチケットをやるから日が暮れ

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