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第42回 『オデュッセイア』第5歌

 5話目にして、やっとオデュッセウスの登場。

  神々たちが集まって会議をしている。議題は「オデュッセウスを故郷に戻してやるか?」


罰として10年故郷に帰れないオデュ。

「もう十分懲りたろ」「だな」

 ということで帰郷を許される。

 で、その当人オデュッセウスは現在どこにいるかというと、オイギュア島って島に足止めを食らっている。

 のだが、牢獄に閉じ込まれているとかそんなんじゃなく、そこの主カリュプソと言う仙女(不老不死の人)の館に泊めてもらっている。しかも、ゼウスの仕業でオデュッセウスの船が難破したの救ったのがこのカリュプソ。命の恩人。さらに言えば、惚れられている。めちゃくちゃ待遇されているのだ。 

 …まあそれは結構なのだが、オデュさんは「うちに帰りたい帰りたい」つって毎日のようにメソメソ泣いている。

で、ゼウスの判決により、ようやく帰郷を許されたオデュッセウス。

 でも肝心のカリュプソの気持ちは…。

 とりあえずゼウスは、娘の一人ヘルメスをカリュプソの元へ送る。

「カリュプソ、ゼウスの命令です、オデュッセウスを手放しなさい」
「ゼウスの命令なら仕方がないわ。どうぞオデュッセウスさんお元気で」

 案外あっさりオデュを手放すカリュプソ。

 早速船を拵え、大海原へ。

「さよ〜ならぁ〜、


…ぎゃー!」

 あっという間に海神ポセイドンに見つかる。やはり彼だけはオデュッセウスを許していなかった。
ポセイドンは、オデュ一行が乗った船に稲妻の一撃を喰らわす。

「だめだ。俺もここで終わりか⁉︎」
 すると、またもや神の助けが入る。レウコテアと言う名のニンフ(仙女)が突如現れ、
「さあ、このスカーフを胸に巻いて、海に飛び込みなさい。そしてバイエケス人の住む島まで泳ぐのです」って言うもんだから、もうこうなったらとりあえず信じてみるしかないと見たオデュッセウスは、スカーフを巻いて海に飛び込んだ。
そして二日二晩泳いで、ある島にたどり着いた。


第5歌、終わり。











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