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POSTORYからの手紙

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気になった物事、展覧会、手紙について 色々なことを気ままに綴っています
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#エッセイ

豆皿の切手【完結編】

豆皿の切手【完結編】

今日、豆皿を引き取ってきました。今年の春に参加したワークショップで作ったものです。
素焼きされた切手型の豆皿に絵付けができるというワークショップで、陶芸家の先生が持ち帰って焼いてくださり、そのまま預けていたのでした。

焼き物に絵を描き、塗る工程はとても楽しく、なんだか癒されました。

↓こちらはその体験記↓
豆皿切手の記事

こちらが、ワークショップ開催地。
目白にあるブックス&ギャラリー ポポ

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たんぽぽの手紙

たんぽぽの手紙

桜を眺め楽しみ、いよいよ春本番。
緑が眩しく、道端の花も存在感を増す時期です。

歩いていたら、ふとたんぽぽが目にとまりました。

そして思い出したこの歌をご紹介します。

ままごとの
たんぽぽちらばり
土暮るる

…と詠んだのは、
詩情豊かに日本の自然や風物を描いた日本画家・川合玉堂。
俳句や和歌も詠み、絵とともに友人に送っていたそう。

昨年、青梅市にある玉堂美術館へ足を運びました。

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届いた葉書

届いた葉書

葉書という字、風情があるなぁといつも思う。
はがき、という表記だとなんとなく「官製はがき」が思い起こされる。だから自分で表す時はたいてい葉書。どちらも好きだし、その時々で使い分けるのもたのしい。葉書は普段、「1枚」と数えるけれど、「一葉のはがき」という表現もよい。一転、ポストカードと呼ぶのもいい。とたんにPOPになるところがいい。

昨夜、疲れて帰宅したら、郵便受けに素敵な葉書が届いていた。

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豆皿の切手

豆皿の切手

先日、豆皿に絵付けをしてきました。
目白にあるブックギャラリーポポタムさんで開催された陶芸家esouさんによるワークショップです。

ポポタムさんの入り口↓

ギャラリーの中で開催されたワークショップ。
焼物の素地に、思い思いの柄を描いていきました。

これに、昔の7円切手の宝船を書こうと思い立ち、持参しました。

下書き用の紙にこんな感じかなと練習してみる。そのあとトレーシングペーパーで縁をなぞ

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八重桜 自筆の墓石 黄犬

八重桜 自筆の墓石 黄犬

楽しい時間、それはゆっくり選ぶとき。手紙の醍醐味のひとつです。

気がつけば、黄色ばかりに。

たんぽぽ、菜の花、ミモザの順。
こちらはシルクスクリーンの葉書です。発色が良く、縦書きにも横書きにもマッチする葉書。
季節の花がその時々に販売されているので、お花屋さんでお花を選び、手に取る気分でいつも購入しています。

ひなまつりの葉書も。

本格的な春は目と鼻の先ですね。

ふっくら優美な八重桜

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年始のご挨拶

年始のご挨拶



あけましておめでとうございます。

postcard:鏑木清方《元旦の朝》1912
stamps:1965,JAPAN/1969,JAPAN/1972,JAPAN/1966,JAPAN

この写真は菊菱文様の袋帯を敷いて撮りました。袋帯は、おめでたい時やおめかしの時用、言わば礼装用の帯です。控えめながら金糸銀糸を用いた織で、いつもより少しシャンとした気分にさせてくれます。

postc

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本の森へ迷い込む

本の森へ迷い込む

冬休みを迎えました。今、本屋さんに来ています。
お休みがこれからの方もいらっしゃると思いますが、連休があったらしたいことの上位3位にはどなた様も『読書』が入るのではないでしょうか。

積み本が山程ありつつも、本屋さんを徘徊してしまうそれはもはやびょ(ry もとい楽しい趣味なわけです。

本を愛する方の中には、本の匂いといいますか、印刷されたものの香りが好きな方もいると思います。
もはや読むものとし

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こんな寒い日には

こんな寒い日には

あったかいものが食べたくなります。

湯豆腐はその中でも、シンプルでたいへんこのましい。

ちなみに、こちらの念力を送っているおじさまは、日本における物理学の父と呼ばれている凄い方です。

そんな方をよくぞこの色合いで仕上げてくださった と、デザイナーの方と固い握手を交わしたい(一方的)。

『Telepathy』

postcard:PIN UP CO.,LTD.
stamp:ラジオアイソト

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一方的な手紙

一方的な手紙

一時期、自分本位な手紙を送っていたことがある。送り先は、昔の職場で知り合った老齢の男性。
仕事で落ち込むような時、それとなく励ましてくれる、控えめで心優しい紳士だった。父よりもずっと年上で、まるで祖父のような存在。
職場を離れた後からその方と挨拶程度の文通が始まったのだ。

手紙のやり取りの最初は年賀状だったかと思う。忘れた頃に届くような、細く長い付き合い。のんびりと出しあえる、文通相手としても気

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仕事 と 友人

仕事 と 友人

先日、久しぶりの友人と食事をした。

月の半分は出張で新幹線や飛行機ばかりの彼女は、数年前まで同僚だった。

中途入社で今の会社に入り、当初なかなかうまく仕事に携われず落ち込んでいた私に、手を差し伸べてくれたのが彼女だった。

入社してまず会社から課せられたのは、チームビルディングとマネージメント。一見うまく行ってそうに見える社内が、実ははちゃめちゃなのはすぐに見て取れた。しかし、いわば大縄跳びを

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好きなものたち

好きなものたち

むかしから、仕掛け絵本などが好きでした。
とても浪漫を感じます。

そんな私が気になったこちら
10/14(日)まで開催中の「マジック・ランタン 光と影の映像史」 展。

プロジェクションマッピングやパブリックヴューイングなと、みんなで一緒に見るという行為。その軌跡をたどる展覧会です。

恵比寿ガーデンプレイス内にある、東京都写真美術館 通称TOPで開催中。
じんわりたのしかったので、以下にちょっ

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最近の赤いもの一覧 2

最近の赤いもの一覧 2

最近見かけた赤いものをまとめます。

なんで とは聞かないでください。

春水堂 原宿店
の、ストロー そして被るお店の人

渋谷で見かけた郵便ポスト
挟まり具合がちょうどいい

そのあと見かけた郵便ポスト
こちらは松濤

まるで背を向けられてるような気持ちに。。

先日、上野の森美術館で開催されていた「世界を変えた書物」展

世界を一変させた発見や科学技術に関する初版本約100冊が展示されていま

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秋の手紙

秋の手紙

ふだん闘っているからなのか(なにと)、たまには可愛らしい手紙を出したくなります。

ご覧ください

イチョウを

ええ、察しの良い方はおわかりでしょう
これがポストカードだということを。
ありがとうございます。

思わず谷内六郎氏の切手を出してみる。

まごうことなき郷愁。

昨年のグリーティング切手、柿も一緒にして、120円をクリア!
(こちらは定形外のポストカードなので120円切手が必要な

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匿名のプレゼント

匿名のプレゼント

先日、匿名でプレゼントが届きました。

わかっているのは、私の職場をご存じの、名古屋にお住まいの方、だということ。
(郵便だったので名古屋から出してくださったことはわかる)

もしかしたら、あの方かも…?

しかしその、名乗らずに送ってくださる、もとい贈ってくださるそのお気持ちが、なんと粋なことでしょうか。

そんな大人に私もなりたい。

DALLAITIのレターオープナー、美しい…

ありが

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