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エッセイはとつぜんに

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つれづれなるままに、ひぐらし、ではないが、ときたまPCにむかひて。役には立ちませんが、何の変哲もない日常を楽しめるようにはなるかもね。
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#日記

土曜の夜のだらだら日記

土曜の夜のだらだら日記

頭のなかをたくさんのことが通り過ぎてゆく。

今日は朝から娘の保育園の新歓遠足だった。9時の現地集合に間に合うべくちょっとだけ早起きをし、自分の朝ごはんをキッチンで立ち食いしながらバババとお弁当を準備する。母どっと疲れ、出発前にもう遠足を終えた気分。

毎年恒例の、この時期の新歓遠足。我が家は昨年も参加していたから今年はようすがわかっていたけれど、昨年はじめて参加したときにはかなりのカルチャーショ

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娘の検査入院の日に考えたこと

娘の検査入院の日に考えたこと

たくさんの同意書に、次から次へとサインをした。

医師は、ていねいに説明をしてくれたと思う。

“ほとんどのひとにとっては問題なく安全にできる検査です。それでもごくまれに、次のような重篤な症状があらわれたり、命にかかわる事態になることがあります。”

その「起こりうる事態」についても、語句の下にアンダーラインを引きながら、ひとつひとつきちんと説明してくれた。医師という立場上、毎日多くの患者と接して

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つめこみ過ぎの日記

つめこみ過ぎの日記

いろんなことが一度に押し寄せすぎて、完全に消化不良を起こしている。

消化不良っていうとなんかね、たぶんわるいイメージがあるけどそうじゃないんだ。たぶん「不良」って字面がいけないんだな。よくない、って書くから。なんの話だっけ。

そう、たぶん消化不良にはふたつ種類がある。ひとつは自分の体調が悪くて、いつもの食べものを消化できないとき。これはたしかにあんまり気持ちのいいものではない。

でももうひと

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置いてきたものを、とりにゆく日々。

置いてきたものを、とりにゆく日々。

1歳の娘をひざにのせて、ブランコに座る。

そのままほんのすこしだけ、後ろに下がって、スッと足をはなす。

ゆら〜、と気持ちばかりに、ブランコが揺れる。

「きゃはははは!」

なにがそんなにおかしいのか、新鮮な刺激に大笑いをする娘。

わたしもわたしで、ブランコが前に揺れるたびに、娘の耳元で「ブーン!」と効果音をつける。

「ぎゃははは!ぎゃははは!」

ほんとうに、なにがそんなにおかしいのよ。

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プロローグのプロローグ【浅生鴨さんにインタビュー vol.0】

プロローグのプロローグ【浅生鴨さんにインタビュー vol.0】

どうやら完全に寝不足である。

昨日は昼ごろからそわそわして、夜もずっとドキドキして、なかなか寝つけなかったのが原因だ。

浅生鴨さんの新刊エッセイ『どこでもない場所』を何度もパラパラと読み返しては、いったいわたしなんぞが何を聞けばいいのかと頭を抱える。PCを開いて思いつく質問項目を書き出してみるものの、なんだかうわすべっているようで、「こんなんでいいのかよう……」とまた、頭を抱える。結局深夜まで

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note非公式meetup@福岡の日の、日記。

note非公式meetup@福岡の日の、日記。

おかしい。

余裕を持って到着したはずが、ガラス越しに見える店内はすでに盛り上がっている。これはあれだ、どうやら完全に出遅れたというやつである。

午前中、1歳の娘と公園でのほほんとシャボン玉遊びをし、あとは頼んだ!と夫に子を託して、自転車で「note福岡(非公式)meetup」へと向かう。駐輪場を探して周辺をウロウロしているうち、完全に出遅れた。

会場は、『COFFEESTAND seedvi

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そうだ、焼肉食べよう

そうだ、焼肉食べよう

なんだか疲れてしまったので、今日はゆるっとしたことが書きたい気分だ。

くわしくはまた今度書けたらと思うが、昨日は娘のこども病院通院日でいろいろとあり、すこし行き場のない気持ちを抱えていた。

頭のなかでは冷静に理解して、あとは落ち着いて行動していくのみ、と思う自分もいるのだが、実際はいますぐには気持ちが追いついていかなくてぐるぐるする、そんな感じ。

その日は朝起きて娘の弁当を用意し、1時間の道

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ネットの大海原の片隅から

ネットの大海原の片隅から

昨日、とても嬉しいことがあった。

今年の2月に(ひっそり)noteに書いていた、ある音楽ユニットについての記事を、なんと他でもないご本人に発見していただいたのだ。

それは夕方のこと。ごぉおおお、と台風の吹き荒れるなか、いざ保育園まで娘のお迎えに向かわんと、決意をかためて準備をしていたときだった。

スマホに届いた、1件のtwitter通知。

なんだろ〜。

そのくらいのゆるいテンションで画面

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なんてことない、娘の観察日記

なんてことない、娘の観察日記

朝おきてふと隣をみると、1歳の娘がこめかみあたりに玉の汗をかいていた。

あらあら、暑かったか。そう思いながらタオルを手にとり、拭おうとする手前で、ちょっと手を止める。じっと、玉の汗を見つめる。

うろこ雲のように、ひとつひとつ粒になって娘の肌にのる、きらきら輝く玉の汗。それはなんだか崇高なアート作品のようで、しばし観察してしまう。

いやそれにしても、玉の汗って、ほんとうにかくんだなぁと感動した

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むすめの入院日記(3)/完

むすめの入院日記(3)/完

■6月20日(水)/入院5日目

母がつきそってくれたので、昨夜は夫とふたりだった。

1年ちょっと前に娘が生まれてから、夫婦だけで夜を明かすのは初めてのこと。リビングにいると、寝室で娘が寝ているんじゃないかと錯覚する。

なんだか落ち着かなくて、ふだんは見ないテレビをつけ、ものすごくひさびさにふたりで映画を見た。不思議な感じ。

映画で泣く。ストーリーで泣かされて、物理的に涙を出せたことで、現実

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むすめの入院日記(2)

むすめの入院日記(2)

■6月17日(日)/ 入院2日目

娘は朝までぐっすりと眠っていた。目が覚めても、まだぼうっとしている。

朝食、3割くらいしか食べず。ふだんは誰に見せても驚かれるほどもりもり食べる子なのだが、まだ食欲はあまりないらしい。

ちなみに、ごはんは前日のヒアリングで、離乳食完了期でオーダーしていたけれど、うまく伝わっていなかったらしく、幼児食が配膳されていたと後から知る。軟飯にしては固いなぁ、と思って

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むすめの入院日記(1)

むすめの入院日記(1)

今回はほんとうに、ただの日記だ。しかも長い。

ただ、小さい子を育児中の家庭であれば、どこの家庭でも「突然こんな1日が訪れるかもしれない」1日の記録なので、ひっそりとnoteに置いておこうと思う。こどもの続く発熱には、要注意。

だらだら長い日記だけれど、「自分の友だちの家の話」くらいの感覚で、だらだらお付き合いいただけたら。いつか同じようなことが起きた日に、ほんのすこしだけ、落ち着いて行動できる

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芋けんぴがとまらない

芋けんぴがとまらない

どうにも理解しがたい。

書きものをしていて、ちょっと甘いものつまみたいな、と思う。棚へ行ったらたまたま、未開封の芋けんぴを見つけた。あ、これちょっと食べよう。封をあける。

いつも食べ過ぎちゃって後悔するんだよな、じゃあ食べる分だけだそう、と皿にすこし盛る。封をとじる。

デスクへ戻る。書きものをつづける。

……気づいたら、袋にあんなにぎゅうぎゅうに入っていた芋けんぴは、残りわずかになっている

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気持ちが雨の日に思うこと

気持ちが雨の日に思うこと

雨である。

きのうは半袖でも汗ばむくらいの暑さだったのに、きょうは薄手の長袖をきていてもちょっと肌ざむい。

窓の外からは、ザーッ、ザーッ、と、地面の水をはじいて往来する車の音が続いている。

* * *

天気の影響もあってか、今日は自分の気持ちもちょっと雨である。

ちょっとした気持ちのすれちがいにもやもやしたり、言葉尻をとらえてギスギスしたり。ひとの気持ちというのはむずかしい。

あーあ。

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