見出し画像

生きるためには国語力、就職するなら計算力

今日は相談を受けてきて思ったことを書いていきたいと思います。
10代のママや、たまに中学生の子の相談も受けることがあったので、その時感じたことです。

文系は就職困難?

私は頭が良い方ではなく…看護学校に受かった時には、お前だけが心配だった!と、担任が喜びすぎてその場でケーキを買ってきてくれたくらいの落ちこぼれでした。
同級生たちは、理系に進まないと就職できないから国語より数学が得意な人をうらやんでいました。
就職も今より難しかったので、公務員系のお仕事以外を目指す人は理系に進み、私も国語なんてそんなにいらないのかな?と思っていました。

中学生と話して驚いたこと

担当学区の中学校で性教育をしたり、不登校などの問題がある子と話す機会がたまにあったのですが、その時に驚いたのが…
「めんどい」「わからん」「うざ」
何を聞いても大体こんな単語で終わってしまうことでした。
思春期だし、本人が介入を求めた相談ではないことを抜きにしても、あまりに簡単にこの言葉で話しを締めくくってしまいます。
自分も「むかつく」で怒りを表し「やばい」ですべての感情を共有しちゃうタイプなので、わからなくはないのですが、これではあまりに何言ってんのかわからんぞ?と焦りました。
先生方に話を聞いても、親密になったとしても自分の気持ちを言葉にして表出できない生徒が多いことがわかりました。

子育て相談でも

多くはないですが、10代での出産もありました。
若年妊娠は家族のサポートがなかったり、お母さんが問題を抱えていたりと、積極的にお話を聞くことになる方が多かったです。
ここでもやはり「国語力」がないことで、何に困っているのかを伝えることに苦慮する人が多くいました。
中でも、「自分の感情」を話せていない人が多かったです。
一生懸命状況説明をしてくれるので、想像力や共感力を働かせながら「その時こう思ったの?」と伝えると「初めてわかってもらえた!」という人は少なくなかったです。

感情を話すとは

感情表現は不要なことなのでしょうか?
仕事でも説明は端的にと言われ、看護記録も要点をまとめるように指導される。
Twitterも文字制限があったからこそヒットしたのだろうし、今は言葉よりも視覚です。何なら、非言語的にダンスで表現でしょうか?
言葉は短い方がよくて、感情だって「喜怒哀楽」で表せば一文字です。言葉って不要なのでしょうか。
私は、共感性を持つには感情の共有が一番だと思っています。
一緒に体験することもですが、相手が話すその人の体験談とその時の気持ちを聞き、二次的に共有することで共感性を持てるように思います。
なので、わかり合うためには豊かな感情と、豊かな表現方法(言葉)が大切です。

国語力は自分を助けてくれる

アンミカさんの白って100色あんねん。ではないですが、「怒る」にもいろいろな怒るがあります。
知っていないと腹を立てても「むかついた」だけで終わってしまいます。相手からも、「ほんとむかつくね」しか返ってこない。これで他人と親密になっていくでしょうか。
作文をうまく書くとか、小論文に強くなる、じゃなく、日常会話からもっと言葉を操る力をつけて行くことは、自分のことを周囲に伝える力になり、自分を助け、人を助けることになる。
コミュニケーションのための大事なスキル、言葉、もっと大切にしてほしいです。


noteを書き始め、自分自身にも国語力の低下を感じて焦っています。
表現したいのに、使える言葉や表現方法があまりに少ない!
人の書いたものを読んだり、まずはたくさん書いて、力をつけたいと思うのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?