マガジンのカバー画像

週刊少年松山洋

家庭用ゲームソフト開発を行うゲーム会社・株式会社サイバーコネクトツー代表取締役・松山洋の継続課金マガジン。ゲーム・漫画・アニメ・映画などエンターテインメント業界の話を中心に毎週記…
更新頻度が高いので圧倒的に定期購読がお得です。購読いただくとその月の記事は全て見れますが、前月まで…
¥1,000 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

2019年9月の記事一覧

保護シール剥がす派

保護シール剥がす派

“保護シール”ってわかります?

(ん?名称あってるのか?保護シールで)

ええっと、例えば新しいテレビとかスマホとか買った時に画面に透明のシールみたいのが貼られて納品されるじゃないですか。

アレのことですが。

みなさん、アレ剥がします?

人によっては専用の保護シールを別途購入して貼りなおす人もいますよね?

実に個人的な話ですが、私は買った瞬間に保護シールを剥がします。そして販売されている

もっとみる
そこにワンダーはあるのかい?

そこにワンダーはあるのかい?

先日こちらの記事が話題になりました。

テレビアニメ化された『彼方のアストラ』を観た方が“こんなのSFじゃあない・もう日本ではSFは作れない”なんてレビューをしたことに対して、原作者の篠原健太先生ご自身が“全部分かった上で描いています”と述べた上で“むしろ肌の合わない人にまで作品が届いていて嬉しい”なんて言葉を発しています。

もっとみる
不安な足し算をしない

不安な足し算をしない

以前、カプコンと仕事をした時に現場のディレクターがこんなことを言ってました。

“カプコン社内でゲームのシステムや仕様について議論をする際には必ず「不安な足し算をしようとしていないか?」ってことに立ち戻って考えるようにしています。本来1本のゲームソフトにはたったひとつの冴えたアイデア(システム)があればそれで充分なはずなんです。そのアイデアが不十分だとみんな不安になってまるで取り繕うかのように「こ

もっとみる
山口貴由のようにタフなセリフを吐きたい

山口貴由のようにタフなセリフを吐きたい

“リア充というか恋人と温かい暮らしをしている人に俺の漫画は必要ない”

“『幸せ行き』の列車は見逃してきたし、持っていた切符も『無効』になってしまった。そんな最終列車が行ってしまったあとの場所にも結構人はいるし、そこに――俺もいる”

“夢は基本的に叶わないし、志は半ばで終わるもの、しかし終わったものを集めた残骸で俺は――『宝石』を作るんだ”

これらは全て漫画家・山口貴由先生の言葉です。

『覚

もっとみる
頑張らないことを頑張るとか言い出すんだろ?

頑張らないことを頑張るとか言い出すんだろ?

今回は(も?)ちょっと過激な表現というか発言になりそうな予感がします……と先に宣言させていただきます。

嫌な予感がする人はこの先の後半部分は読まないでくださいね。

(え?予感とかそれは難しい?ならもう今のうちに引き返しましょう)

(始まりますよ?)

最近ずっと気になっていたことがあって。

それについて考えた時にやっぱり自分の中には答えはひとつしかなくて。

たぶん言葉にした方が良さそうだ

もっとみる
アニメ化は原作ファンを喜ばせるためじゃない

アニメ化は原作ファンを喜ばせるためじゃない

これは今から20年くらい前に私自身が直面して思い知った出来事です。

ゲーム業界で働き始めて4年ほど経って、ある出版社の担当とゲームメーカーのプロデューサーとアニメの制作委員会の担当者とミーティングしていた時でした。

雑談がてら私がこんな話を振りました。

「しかし私自身が子供の時からずっと感じていたモヤモヤっていうか、疑問というか、いや、せっかくアニメ化されるわけですから。この作品はしっかりし

もっとみる
普段着る服と好きな色は別

普段着る服と好きな色は別

皆さん“好きな色”は何色ですか?

私は“青”です。

“青色”が好きです。

インタビューやアンケートなんかでも“好きな色は?”って聞かれると昔から自然と“青色”って答えていました。

“単純に好き”って思ってそう答えていたのですが。

では、普段着てる服の色が“青色”かと言われれば全然違います。

普段着ている服は“白黒”です。

立場上(黒い)ジャケットを着た状態で打ち合わせに臨むことが多い

もっとみる
通報しますた

通報しますた

今回のこの記事は自分自身の大きな過去の過ちとその反省と自戒の念を込めて書いています。

全ての事実をありのままに告白していますので決して口外することなくただ事実だけを受け止めていただければと思います。

それでは。

ただ実際に起きた出来事を書き連ねることにします。

*****

“通報しますた”の先に何が起きたかこれはもう10年くらいの話です。

あるゲームメディアのインタビューを受けた時に私

もっとみる