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ぴぴぷる
2019年12月4日 04:35
ケアマネ試験合格発表の日。酔いつぶれて朝を迎え、肝臓の苦しそうな声を遠くに聞きながら夜となった。祝勝会を求め、夫婦でちょっといい居酒屋にいった。いつもなら最初の一杯はビールなのだけど、なんだか気分じゃなくてのっけから日本酒を頼んだ。日高見という、宮城のお酒だった。お通しはポテトサラダ。水分多めのしっとりとした仕上がりのなかに、熱の通しすぎない玉ねぎの程よい食感。わけあって肝臓以上に悲鳴をあげ
2019年8月22日 15:35
介護士は別に優しくない。端から見ればその職についているだけでという感じだけど、当事者に言わせればむしろ冷たくないとできない仕事だと思う。僕のような施設勤務の人は、特に。なにせ老人というのは弱っていく。まるで花が枯れるような速度で、昨日のあの人が過去になっていく。歩けていた人が歩けなくなり、覚えていたことを忘れ、我慢できていたことが我慢できなくなる。それを目の当たりにしながら、他人事だと
2019年5月8日 02:29
何事にも初心というものがある。介護職についてもう9年近くなるけど、あの頃と今では想いの色や形は変わってしまっている。 入職前に通る資格講習の中で、介護士の卵たちは暖かく理想的な理念を叩き込まれるもので、僕も例に漏れなかった。 「どれだけ認知症がすすもうが、感情は残る」「何も言わず、表情が変わらなくても、その老人は感じている」「どんな姿になろうが、彼らは人間だ」この教育のもと、卵は現
2019年1月31日 03:22
介護業界は離職者が多い。単純なことじゃなくて、色々な要素が組み合わさって、人材の水漏れを止められずにいる。 僕が働く会社も同じく、漏れてしまっていた。時折穴が広がってドバっと溢れることもあったけど、管理者達が一生懸命修理して、気づけば「水が漏れることもあったねぇ」と思い出話をできるほどになっている。 しかし、ここにきてまた大きな穴が開いた。 もはや水道管ごと折れたんじゃないかと思える
2018年10月7日 03:21
20歳の頃から、もう8年ほど介護の仕事を続けている。気が長いということが武器になる世界。僕が向いている数少ない仕事だと自覚している。辛くて仕方ない時期もあったけど、なんだかんだ楽しくやれていると思う。この仕事をしていると、「大変な仕事をされていて偉い」そんな評価を受けることが多い。でも、定時にしっかり終わるし、週休2日は確保されてるし、人並みの生活ができる程度には給料もあたる。世間様が思う