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監督かじくんの365日の名言集

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わたしがバンドマスターをつとめる【『クレモナ』モダンタンゴ・ラボラトリ】の音楽監督かじくんによるありがたいお言葉たち。
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#喫茶店

「頑張って一年前と何が変わりました?一年前より何を手に入れました?」

「頑張って一年前と何が変わりました?一年前より何を手に入れました?」

ふだんは、一年前の自分って何してただろう、と思うことってあまりないけれど、

コロナのおかげで去年はどうだったなとか、何が良かった悪かったと考える機会が増えたように感じる。

わたしたち【クレモナ】にとっての大きな転換はやはり去年の服部緑地野外音楽堂での第7回定期公演だったし、3月にアクア文化ホールで開催する予定だった第8回定期公演でもうワンチャンス掴むつもりだったけれど、大きな壁が立ちはだかって

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「COVIDであっても音楽をする人が減らないと良いなあ なぜなら層が厚くないと才能は生まれないからね!」

「COVIDであっても音楽をする人が減らないと良いなあ なぜなら層が厚くないと才能は生まれないからね!」

在宅率が上がって音楽をする人は増えるかもしれないけれど、このままじゃ音楽を仕事にする人は減るかもしれない。

自粛要請するなら支援を、みたいな声をよく見かけたけれど、お金の支援されたからって、お客さんが戻ってくる訳じゃない。

となると一時の支援は延命治療なだけで、わたしたちがまた自分の足でステージに立てるまで色々なものが回復しないと、今後音楽を仕事にはできないと思う。

COVIDが与えたこの猶

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「若さは才能です。そして、一日一日目減りしていきます!」

「若さは才能です。そして、一日一日目減りしていきます!」

確かにそうだと思う。そして一日ずつ目減りしていく分、一日ずつ成長していかないといけないと思う。

5月6日まであと2週間を切り、夏休みの宿題が終わっていないときみたいな焦りを感じている。

これから当面はとりあえずウィズ、コロナの日常になると思うのだが、それが今までの熱量を減らすことにはならない。「今が一番若い」んだから、常に新しい気持ちでありたいと思う。

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「交換可能な部品でしかないんだから 同列の競争での優秀さはもういらない。質的な違いこそが価値を得るんだよ」

「交換可能な部品でしかないんだから 同列の競争での優秀さはもういらない。質的な違いこそが価値を得るんだよ」

あくまでもわたしたちはごまんといる若手音楽家のうちのひとつでしかない。

年を取るにつれて消耗されていくものだし、新人もたくさん出てくる。

その中でやはり残るのは「質が良いもの」だと思う。

今残っている「クラシック」だって「懐メロ」だって、今までもの凄い作品が生み出されているはずなのにわたしたちが知っていて、残っていたり、演奏されているものなんてたかがしれている。

それは演奏家自身も同じこと

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「この際、新しい器にしないとダメ。百年続くうなぎ屋のタレじゃないんだから、古いものに新しいアイデアを入れても同じ味になっちゃうよ!」

「この際、新しい器にしないとダメ。百年続くうなぎ屋のタレじゃないんだから、古いものに新しいアイデアを入れても同じ味になっちゃうよ!」

いつも変わらぬ同じ味が良いという見方もあるかもしれないが、それも100年前には新しい器だったということを考えると、長く続くものには事始めに必ずクリエイションがあると思う。オリジナルの強みはそこにある。

新しい器をクリエイションするところから始めたからといって長続きする保証はないけれど、新しい器をクリエイションしないと、しかも頑丈で緻密な作りでやらないと、これから100年もたないことは確かだ。

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「こんな面倒なときだからこそあれこれ考えずにちゃんとやらないとダメ!やる気でないのは虚構に過ぎない!」

「こんな面倒なときだからこそあれこれ考えずにちゃんとやらないとダメ!やる気でないのは虚構に過ぎない!」

自粛期間の(一応)終わりまであと2週間しかない。

もちろんそのあとすぐにステージは出来ないかもしれないけれど、やりたいことがたくさんある。

だから、いつも以上に自分に厳しく、即座に判断して、行動に移さないといけないと思う。

ここで色んなものがリセットされるなら、この際自分の習慣も正したい。

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第6号ができました。今回

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「テンプレート変えろ!生身の人間でありたいのなら皆と同じことを言わないこと!」

「テンプレート変えろ!生身の人間でありたいのなら皆と同じことを言わないこと!」

ネット社会の中でいると、どうしても口調や論調、考え方までが平均化されるような気がして仕方がない。

いいことを言っている人がいたら、それがいつの間にか自分の意見になっていたり、

批判している人がいれば、自分はそう思っていなかったのに同じように批判したり。

自分の意見だと思っているものも気づけば誰かの意見になっていたりする。

たくさんの、自分の知らない人たちの意見がインプットされるのは良い面も

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「COVIDが収束しても、対面で行うことの価値は変わらない。だから今その価値を下げるようなことはしてはいけない」

「COVIDが収束しても、対面で行うことの価値は変わらない。だから今その価値を下げるようなことはしてはいけない」

今、「時代はオンライン化が進んでいる」とか「これが新しい音楽シーンだ」みたいに言っている人がたくさんいるし、あたかもそれが本当にそうなのかもと思うような風潮になっている。オーケストラやクラシックの無料配信もことごとく増えてしまって、それをすることが今のトレンドみたいになっていて、社会の、音楽に対して「お金を払う」感覚をどんどんと鈍らせている気がする。逆に、ライブ配信でライブくらいの料金を取る人もい

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「今売れないのはコロナのせいでも、政治のせいでもないからね。人のせいにしないで、ちゃんとお願いしろよ!」

「今売れないのはコロナのせいでも、政治のせいでもないからね。人のせいにしないで、ちゃんとお願いしろよ!」

今売れてない、とか、仕事がない、と言う前に、さあビフォアコロナの時にそんなにたくさん仕事があったか?CDやチケットが売れたか?とわたしは自分に問うている。仕事はありがたいことに多かったけれども、実際3月6日まであと1週間、というところでまだ6割しかチケット売れてなかったんだよな。

そう思うと、わたしたちは努力する猶予が延びたとポジティブに考えるべきだなと思う。

だから今は技術も、ステージ構成も

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