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いいアイデアが生まれるまで試す『デザイン思考』と『EDIPT』

デザイン思考とは、デザイン会社IDEOが生み出した、良い解決策がでるまで試行錯誤する思考法です。

デザイン思考は、「EDIPT」と呼ばれる理解共感、問題提起、アイデア出し、試作、テストという5つのサイクルを回し続けることを基礎としています。

今回は、いいアイデアが生まれるまで試す『デザイン思考』と『EDIPT』について紹介していきます。

デザイン思考を生んだ会社IDEO(アイデオ)



IDEO(アイデオ)は、1991年に3つの会社が合併して生まれた会社です。

スタンフォード大学の教授デヴィット・ケリーと弟のトム・ケリーとティム・ブラウンが中心となって、デザイン思考を生み出しました。

デザイン思考



デザイン思考とは、デザイン会社IDEOが生み出した、良い解決策がでるまで試行錯誤する思考法です。


良い解決策はユーザーを中心とした試行錯誤からしか生まれないという哲学と「EDIPT」と呼ばれる5つの基本的な考えのもとにデザイン思考は生まれました。

EDIPT

EDIPTとは、理解共感(Empathy)、問題提起(Define)、アイデア出し(Ideate)、試作(Prototype)、テスト(Test)という5つのサイクルを回し続けることで良い製品を作るために必要な循環ステップです。

テストの結果が悪ければ、さらに理解共感に戻ってサイクルを進めます。

具体的なEDIPTサイクルの進め方

①『E』まずはターゲットになるユーザーを選んで、深いインタビューや観察をします。

知りたいのは、パーソナルなストーリーと行動でした。
ひとつの商品を買うのにも様々な要因があり、それに共感できない限り良いアイデアなどでないと考えるためです。

②『D』そして問題を定義し、『I』解決するためのアイデアを出します。

③『P』試作品を作って使用して『T』テストをする。

EDIPTは、実際に日本企業も導入しており、有名な例では無印良品の商品開発の場でも活かされています。

デザイン思考を取り入れた無印良品


無印良品は、観察を重視した企業で新商品を開発をする際、「商品部のマーチャンダイザー」、「デザイン室」、「品質保証部」3つの組織が会議して決定させます。

ある収納プロジェクトで、イス兼収納のチェスト家具をつくろうとしていましたが、ユーザーの声は「収納が欲しいけど置く場所がない」でした。


3つの組織は、ユーザーの宅内の写真を大量に集め、どこに収納場所を設けるかを会議しました。

ユーザー宅写真を参考に分析し、空いている収納スペースは「壁」であることが分かりました。

無印良品は、ユーザーの声を聞き、使用環境を調査し続けた結果、空いた壁面を新しい収納スペースにすることを思いつきました。

そして、新しく見つけた壁面の収納スペースへ「壁につけられる家具」シリーズを開発し大ヒットを生み出しました。

この会議で行われた思考法がデザイン思考だったのです。

最後に

今回は、いいアイデアが生まれるまで試す『デザイン思考』と『EDIPT』について紹介しました。


デザイン思考とは、デザイン会社IDEOが生み出した、良い解決策がでるまで試行錯誤する思考法です。

デザイン思考は、「EDIPT」と呼ばれる理解共感、問題提起、アイデア出し、試作、テストという5つのサイクルを回し続けることを基礎としています。

日本企業無印良品は、「EDIPT」と呼ばれる5つのサイクルを回す『デザイン思考』を重要視し、3つの組織が会議し続けた上で新商品を開発しています。


無印良品は、『デザイン思考』をもとにユーザーの声を聞き、使用環境を調査して空いた壁面を新たな収納スペースとして活用した「壁につけられる家具」シリーズを大ヒットさせたのです。

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