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精神擦り切れワタシの人生ネタ5選

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10個はあると思われる、ワタシの人生鉄板ネタの内、現在公開出来ているものを無料公開しています。
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初めての女

初めての女

さっきまでの荒っぽい風は嘘のようにおさまり、海面の波は無に近い状態でどこまでも静かに沖までつづいていく。

ふるさとの実家は海に面した丘の上にあり、朝起きてからカーテンを開けると、目の前に広がる濃い青色がいつも優しく ”オハヨウ” の挨拶をくれた。

学校で辛いことがあった日の帰り道、ふと左の頬に温かい光が触れる。視線を上げると ”一緒に帰ろう” と、大らかで広く深いオレンジ色が話を聞いて

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妻という女

妻という女

出会った当時の妻は16歳。

明らかに自分よりはかなり若いとは思った。
でもまさか15コもトシが離れているなんて、思いもしなかった…。

今更、それは犯罪者の言い訳にしかならないのだ。

危険生物とは

片田舎の駅のホーム

僕はサビついた線路の上に咲いた一本の薔薇を、僕はただただ、見つめていた。

その日(も)すこぶる体調が悪かった。特にメンタルを病んでいた。

保険会社に勤めていた僕は、一週間

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世界の終わりに立つ男

世界の終わりに立つ男

大した話ではない。

おそらくあの時一度、世界は終わり、同時に新しい世界の始まりでもあった。

「子どものような無垢な心」とよくいうが、思い返してみると、僕はあの瞬間に『無垢な心』を完全に失ったのだろう。

神妙な話をしにきたんじゃない。
真剣にとってくださった方には申し訳ないが、

実は下ネタを語ろうとしている。

嫌なら…すまないが、帰ってくれ。

「酒とタバコと女は、遅けりゃ遅い方がいいんや

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間違いなく今、「デンジャーゾーン」にいる男

間違いなく今、「デンジャーゾーン」にいる男

私は今、無職である。

昨年5月に、長年勤めた工場勤務を自主退職し、無職となった。
1年弱もの間、今も無職、無収入である。

そこそこ貯金があった?ある?

いやいやそんなものは1円もない。

40年間の人生において、こんなに長く、無職だったことはない。

コンフォートゾーン(快適な空間)から 今、デンジャーゾーン(正常な判断や状況把握ができなくなるほど強いストレスや不安を感じる領域)に飛び込ん

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初恋の女

初恋の女

「初恋は、初恋のままがイイサァ。」

その夜ボクは、世田谷の住宅地の夜道を1人歩きながら、沖縄の『おばあ』に言われたセリフを反すうしていた。それはそれは染み染みと。

時が経っても色あせない初恋の記憶 。

幼い日の記憶は、時間が経つにつれてぼやけがちだが、初恋の記憶だけは鮮やかに心に残る。

しかし正しくは、今のボクには「残っていた」過去形になる。

ボクは保育園時代、クラスメイトのアイコにひと

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