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#映画

凡庸”映画の日”雑記「デッドプール&ウルヴァリン」

凡庸”映画の日”雑記「デッドプール&ウルヴァリン」

デッドプール&ウルヴァリンを観る。

正直、つまらないとは言わないけれど、通り過ぎるのをただ見つめていた。乗り切れずに、立ち尽くしていた。そんな感じ。

一発目の(映画の)デットプールは気に入っていた。あの、疾走感が好きだった。軽妙とは言うには、憚られる下品なジョークと、容赦ない殺戮に、歓喜した。(ほとほと人間と言うのは、恐ろしい)

それを記憶してたので、今日、映画の日。普段よりはお得に鑑賞でき

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凡庸”創作”雑記「ルック・バック」

凡庸”創作”雑記「ルック・バック」

有体な言い方をすると、「感動した!」

しかない映画なんだけど、それで、終わってしまう物語なのだけど、今でも、胸の中がクラクラしている状態なので、思いついたことを書いてみる。

その間「関心領域」を観て、映画が始まって、初めの画面を見た途端、”美しい”ととろけた。こんな、戦争のそれも、ユダヤ人虐殺の陰惨な物語なのに、”美しい”とは、不遜に違いない。

だけど、監督の思考の形を、徹底した意思のもとに

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凡庸”映画”雑記「関心領域」

凡庸”映画”雑記「関心領域」

「関心領域」を観てきた。

地味な映画。子供を連れた家族連れや、熱情にうなされた恋人たちが訪れることはない。と言うと、偏見かもしれないけれど、まあ、正しいのではないか。

いつ終わるかわからない、そんな映画。

そこで、代休を取って、今日、今さっき、観てきた。

映画レビューの星が、さほど高くなかったので、とても不安だった。それに、もう一本興味がある映画があり、そちらと、散々悩んだ。

ただ、初志

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凡庸”映画”雑記「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章 」暇つぶしで追加 ネタバレ感想

凡庸”映画”雑記「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章 」暇つぶしで追加 ネタバレ感想

昨日デデデのことを書いた。でも、感想を述べる上で、不十分なところがある。

物語の核心となる部分の理解が不十分どころか、全くボヤけて見えていないいるところだ。

前章で突然変な物語が始まる。主人公の二人の幼少の物語。不可解だったのが、主人公のあのちゃんがやっていた方の性格が全く違っていた。一体何を見せられているのだろうと思いつつ、話はどんどん進む。

そのうち、宇宙人と出会う。

そして、彼が持つ

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凡庸”映画”雑記「デデデデストラクション後章」ネタバレあるので気をつけて!!

凡庸”映画”雑記「デデデデストラクション後章」ネタバレあるので気をつけて!!

待ちに待った後章が今日から始まったので、観てきた。

見応えのある作品で、最後まで楽しんで見ることができた。それなりに満足した。

前章での主人公たちの謎も明かされて、それも結構丁寧に詳しく。個人的にはそれに時間を取るよりも、もっと、宇宙人と地球人のあれやこれやを描いてくれなだろうかと、残念に思う。

相変わらず、あのちゃんの演技は素晴らしかった。今回は、彼女の独壇場。みたいな感じで、とても印象に

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鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎の感想もどき

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎の感想もどき

この映画とても評判が良く、面白そうだなぁと気にはなっていたが、子供の時から散々観てきた鬼太郎を今更と躊躇していたら、劇場上映が終わり、機会を失ってしまった。

やっぱり観たらよかっかもと、残念に思っていたら、嬉しいことにAmazonプライムビデオで配信が始った。これは観ないわけにはいかない。子供向けの食い足りないものだったら,途中で辞めてもいいし、良ければ観続ければいい。配信は気楽で良い。(良くな

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凡庸”映画”雑記「異人たち」多少ネタバレ

凡庸”映画”雑記「異人たち」多少ネタバレ

異人たちを観る。

とても地味な映画。されど、良い映画。

山田太一作。大林信彦監督の映画。これを、海外で元として映画化した。基本的な物語は同じ。最後のどんでん返しも。

良質で良心的に丁寧に作品を撮っているのが、好感が持てる。大林監督が彼独特の映像マジックで、ドラマティックな部分のある作品にしていたが、こちらは呆気ないほど、日常と異が重なり合う。その辺の差異のなさに、誠意と物足りなさを感じた。

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凡庸雑記「ゴールデンカムイ」これから楽しみにしている人には悪しからず(ネタバレはないけれど)

凡庸雑記「ゴールデンカムイ」これから楽しみにしている人には悪しからず(ネタバレはないけれど)

映画の「ゴールデンカムイ」が評判が良いので観てきた。

アニメを絶賛している身としては、どんなもんだろうかと、怖いもの見たさで映画館に足を運んだ。

初めは観るつもりは無かった。もう、アニメでいいんじゃないか。あれが、完成系じゃないかと思っていた。(本来漫画だからあちらの方が完成系なのだけど)だけど、巷の声はすこぶるいいし、プロモーション映像も悪くない。

とりあえずは、観とくべきか?良くても悪く

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「PERFECT DAYS」(パーフェクト・デイズ)

「PERFECT DAYS」(パーフェクト・デイズ)

やられた、考えた、胸打った。

監督が「ベルリン・天使の詩」のヴィム・ヴェンダース。主演は役所広司。その他、個性的な役者の面々。どうしたって興味惹かれる。

しかし、地味な映画。早く観ないとあっという間に上演が終わりそうなので、1月1日年のはじめに観てきた。

びっくりするぐらい変わらない物語。

映画の初っ端。淡々と初老の男のトイレ掃除夫の生活を見せられて、これはちょと、良くある芸術系の凝った地

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凡庸雑記「悲壮」ゴジラ-1.0が大いに評価されている、それでもどこからか槍や刀が飛んでくる

凡庸雑記「悲壮」ゴジラ-1.0が大いに評価されている、それでもどこからか槍や刀が飛んでくる


国内外ですごい人気ゴジラ-1.0がすごい人気。日本だけじゃなく、アメリカでもかなり高評価。純粋に怖くて、面白いからここまで高い評価を得たのだろう。

監督の話だと、シン・ゴジラから影響をかなり受けたようだ。ただ、トレースしたのではなく、全くひっくり返したよう。

官僚ではなく、民間。家族物語を徹底的に排除した物語作りに徹したシン・ゴジラと真逆の、ベタな家族愛情物語。(ただ、全く血縁とは関係のない

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凡庸”感想”雑記「ゴジラ -1.0(マイナスワン)」少しネタバレ有り

凡庸”感想”雑記「ゴジラ -1.0(マイナスワン)」少しネタバレ有り


ゴジラを観てきたゴジラ -1.0(マイナスワン)を観てきたので、その感想。

普通に面白いゴジラ映画だった。

ちゃんと、強く、ちゃんと、恐ろしい。その場面がちゃんと続く。

予告すごく良かったのと、息子も行くというので、久しぶりに親子でと、観に行ったのだけど、期待を全くしていなかったおかげか、予想外に納得いく面白さだった。

ゴジラの破壊が素晴らしいとにかく、ゴジラが街を破壊する場面、戦艦や戦

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さっき「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」を観てきたので思いつきをつらつらと。

さっき「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」を観てきたので思いつきをつらつらと。

なんだか、感動もしないが、拒否もできない、なんだか不思議な映画だった。だらだらとわ言わないけれど、延々と続く場面、演技、をずるずる観ながら。変な眠気や考え事に悩まされず、3時間半を飽きずに見切ることが出来た。

監督の力量なのか、名優たちの演技なのか、はたまた濃厚な場面展開なのか、よくわからないけれども、変な居心地の良さを感じながら、銀幕の中で動く人々を傍観していた。

正直、過去数々のギャング映

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凡庸”映画”雑記「ジョン・ウィック:コンセクエンス」

凡庸”映画”雑記「ジョン・ウィック:コンセクエンス」

”考えるな、感じろ!”と燃えよドラゴンのブルース・リーが言ったとか言わなかったとか。

この映画、まさにそんな映画だった。

今日、いまさっき、観てきたのだけど、アクションモリモリ、手抜き0%。こんなもんが見たいんでしょ?!と完全特化したフェチなサービス満載。

こうなると物語は無きに等しい。とにかくアクションを見せるための流れを作るために、必要悪としてのストーリーでしか無い、かもしれない。分から

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凡庸雑記「ザリガニの鳴くところ」

凡庸雑記「ザリガニの鳴くところ」

図書館に本を返しに行ったら、新刊の棚に「ザリガニの鳴くところ」が置いてあった。

確か、全米で記録的なベストセラーになって、映画も作られた。前から気になっていたから、この出会いを大切にして、手に取った。

話の骨子は、ある男性の死。それが事故なのか殺人なのか。

ただ、それが軸となっているのだけど、それ以上に語られるのは、人里離れ鬱蒼とした湿地の奥に一人生きている少女から女性になる一代記。

見捨

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