見出し画像

79.【猫屋敷:シマシマと鬼ごっこ】

ある日の夢は……

知らない場所から始まった。
外国人の男の人達や若い女の子達と一緒に買い物をしていた。
お店の中の商品は、全部ふわふわもこもこしたデザイン。
ふわふわの毛で覆われた枕や肉球型の風船、更にはフサフサの毛がついたマグカップまであった。

画像9

画像1

紺色、灰色、白黒と落ち着いた色の物しか見当たらない。
……ってことは、ここはモノクロビルのお店かな?と思った。

買い物が終わってみんなでお店を出ると、見えてきたのは想像と違った景色だった。

モノクロビルだったら、全部の建物が書道のすずりのように真っ黒なはず。
でも、目の前に並ぶ建物はアイボリーや濃い茶色をしていて、出てきたお店も白っぽい巨大な建物だった。
海外の宮殿とか歴史的な建物みたいで、ライオンの石像なんかが置いてありそうな雰囲気だった。

画像2

地面にも建物と同じ素材のタイルが綺麗に敷き詰められていて、街並み全体が似たような外観や色合いをしている。

夢だからか、建物と建物の間にやたらと階段があるのが気になった。
その横には細い通路と小さな穴もたくさん見える。

画像3

画像4

一緒にいた人達はそれぞれ違う場所に行くのか、二人組になって色んな方角へスタスタと歩いて行ってしまう。
アタシだけ一人ぼっち。
寂しさが溢れ出ていたのかもしれない。
外国人の男の人と一緒に横断歩道を渡りかけていた女の子が戻ってきて声をかけてくれた。

「アナタが行く場所はそこの階段を下りて、まっすぐ進んで突き当たった建物よ。中に入れば案内がいるから。途中で捕まらないように気をつけて」

そう笑顔で教えてくれると手を振り行ってしまった。

捕まる? 何に?

その部分が気になりつつも、言われた通りに階段を下りているとーー
突然後ろから腕を掴まれた。
振り返ると、オレンジ色の髪色をした大柄な男の人だった。
目元には黒い一本線……。
60.【侵入者:感染と抗争】の夢に出てきた怪物を思い出す姿。

「えっ、 シマシマ……!」

噛まれるのが怖くて、目を閉じて仰け反るように顔を背けた。
でも、何も起きない。
恐る恐る目を開けてみると、男の人はいなくなっていた。
さっき階段を下りたはずなのに、女の子が手を振って歩いて行くのが見える。

戻ってる?
この感じ……何度も繰り返すやつか。

そんな気がして他の道を行こうとした時、女の子の言葉が浮かんだ。

建物の中に入れば案内がいる。

それが誰なのか物凄く気になってしまった。
もう一度だけ。
そう思いながら慎重に階段を下りていくとーー
背後から気配がして、振り向かずに階段を駆け下りてみた。
でも、ドンッと背中を押されて転げ落ちそうになった瞬間、またさっきと同じ場所に戻っていた。

どうやったらあの先に進めるのかな。

悩んでいると、どこからか色んな声が囁くように聞こえてきた。

身体に触れられちゃダメ。
その細道を使えば……跳んでしまえばいいのに……

細道だと言われて、細い通路の事だと思った。
道路脇で見かける側溝みたいな細さ。
かなり歩きにくそうだけど、迷っている暇はない気がして、試しに歩いてみることにした。
一歩、二歩と進んでいくと、意外にもスタスタと歩けてしまった。
目の前には高級そうな建物が見える。

たぶん、あの建物に入れば大丈夫なはず。

少しホッとしながら通路を下りた瞬間、横からタックルされるように抱きつかれて元に戻ってしまった。

触れられちゃダメって……
何だか鬼ごっこみたい。

そう思って今度は細道を走ってみた。
同時に横の階段を駆け下りる足音が聴こえる。
それでも諦めずに走ると、追いつかれずに道路の横断に成功。
そのまま建物の門にぶつかりながら、どうにか扉を開けて中に入ることができた。
顔を上げると、物凄く長いフローリングの廊下があった。
その両側に赤色にも近い茶色の扉がズラーッと並んでいるのが見える。

画像5

玄関の鍵を閉めなきゃと思って慌てて閉めようとしたら、玄関の鍵なのに物凄く脆そうだった。
しかも壊れているのか、上手く閉まらない。

画像6

鍵なんていいから扉の中に入るんだ……
ここには来ないでほしい……早くおいで……

さっきと同じように色んな囁き声が扉の内側から聞こえてくる。
一番手前の扉に入ったらすぐに捕まりそうな気がして、左側にある二番目の扉を開けてみた。
誰かの部屋なのだろうか。
オシャレな家具や雑貨がセンスよく置いてある。

画像7

息つく暇もなく、すぐ近くで大きな音がした。
シマシマが扉を開けようとしているんだと思ってあたふたしていたら、「上だ!上!」と声が聞こえる。

声に引き寄せられるように部屋の隅を見ると、小さな階段があった。
上はどうなっていて、誰がいるのかわからない。
それでもシマシマよりはマシな気がして、急いで上ると一回り小さな部屋があった。
置いてあるベッドやソファーもとても小さい。
65.【カップラーメン島】の夢で見た家は大きかった。

あの島の家には巨人が住んでいて、ここには小人が住んでるとか?

そんなことを想像しながら部屋を見ていると……

「あーやれやれ。ワタシの部屋に入ってきてしまったか」

背後から声がした。
振り返ると、灰色の猫が座っていた。
前に他の夢で見た気がしたけど、何の夢で見た子なのかは思い出せなかった。

画像8


声の主はどこに?

探していると、猫がスタスタと歩いていって部屋の隅にあるハシゴに手をかけた。
そのままの体勢で「書斎として使っている部屋だが、不安なら上に逃げるかい?」と猫が話した。
言葉も発せないほど驚いていると、誰かが下の部屋に入ってくる音がした。

「ヤバい。捕まっちゃう」

焦っていると
「大丈夫。大丈夫。自分が入ってきたところを見てみなさい。ここは猫の部屋。招かれなければ入っては来られないだろう」と猫さん。

そう言われて見てみると、確かに上ってきた階段の入り口は猫が一匹通れるぐらいの大きさしかなかった。
じっと見ていたら、その穴からさっきの男のオレンジ色の髪が見えた。

「うわぁ……でも、どうしてアタシはあんな場所を通れたの?」

気になって聞いてみると

「だーかーらー! ワタシに招かれたから入れたの! さっき通ってきた細道もそう」

イラッとさせてしまったのか、尻尾をブンブン振り回しながら説明してくれた。

「他の部屋にもそれぞれ猫がいる。今度来た時は違う部屋にも入ってみるといい」

そう言われて何かをした後に目が覚めた。

シマシマらしき男の人が現れたのには驚いたけど、猫が喋ったのは面白かった。

今度は違う猫にも会ってみたい。


そう思った夢でした。


別サイト初回掲載日:2011年 08月13日


#夢日記
#日記
#明晰夢
#異世界
#夢
#怖い夢
#怖い話
#ホラー
#アッチノ世界
#スピリチュアル
#都市伝説
#不思議
#物語
#小説
#人生
#つぶやき
#言葉
#雑記
#ひとりごと
#独り言
#ブログ
#note
#日常
#生き方
#パラレルワールド
#スキしてみて
#習慣にしていること


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?