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101.【 赤い鳥居と不思議な引き戸 】

ある日の夢は……


誰かと一緒に大きな公園の中を歩いていた。

この公園を通り抜けた先を曲がると赤い鳥居がある。
でも、その鳥居は意思があるように、現れる時と現れない時がある。

そんなことを頭の中で考えながら、通り抜けた先を曲がると……
赤い鳥居があった。

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「あった……? あった!」

連れの人と喜ぶアタシ。
その鳥居をくぐると何か良いことがあるとか無いとか、ちょっと凄いことらしい。
そのままくぐるのは失礼だと思い、鳥居の前で手を合わせて「お邪魔します」と頭の中で呟いてみた。

一礼して顔を上げると、鳥居の奥にシャボン玉のような、光る渦のような何かがキラキラと蠢きながら浮いていた。

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あの光は、触れるとこちらとは別の世界(神様とか妖怪とか、神々しい場所)に行けるやつだと思った。

連れの人と一緒にドキドキしながら鳥居をくぐると、辺りが薄暗くなった。
同時に両開きの引き戸が突然目の前に現れた。
ステンドグラスみたいに綺麗な色をしている。

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引き戸には花札みたいな絵が描かれていて、動物や葉っぱが動き出す。
蝶が右から左へ飛んでピタリと絵が停まった瞬間、引き戸がスパンッと開いて、また違う引き戸が現れた。
何度も何度も引き戸が開いたり、現れたり。
たくさんの動く色鮮やかな引き戸に見入っていたら、いつの間にか一礼した場所に立っていた。

引き戸も鳥居はなくなっていたけど……
「凄い物を見てしまった」「特別に見せてもらえた」ということに興奮して、二人で発狂しそうになったところで目が覚め。


もう一度見たいな思うぐらい、あの引き戸は幻想的で綺麗だった。

そんな夢でした。


別サイト初回掲載日:2015年 05月24日



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