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Bulldozerのアートシンキング

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アートシンキングの中でも、ビジネスで実践できるフレームワークが唯一体型立てられた"オリジンベースド・アートシンキング"。芸術家の思考回路からイノベーションの種が見つかる脱常識思考…
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#クリエイティブシンキング

"アートシンキング"は帰納法

アートシンキングは、前提から見直すことで、パラダイムシフト(=オープンイノベーションを起こす)方法だ。
前提から見直す、とはどういうことか、帰納法との関連性、また演繹法との対比の中で、解説を進めていきたいと思う。

帰納法も演繹法も、ビジネスシーンで使うようで使わない言葉ランキングトップ10に入ると思っているので、まずは、それぞれの言葉について振り返るところから始めたいと思う。そして、この二つは、

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"アートシンキング "と原体験の足し算・引き算

今回のnoteは前回のノートの続きで、アートシンキングの方程式
「イノベーション=チームビルディング×オリジン」の最後の要素である
"オリジン"について説明して行く。

最近、ビジネスシーンでは、"心理的安全性"と"原体験"という言葉が、互いに近い要素を含むバズワードとなっている。心理的安全性についてはイノベーションを目標とした際に、チームビルディングというステップが欠かせないからであるという事を

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"アートシンキング"の方程式とイノベーション

「イノベーション=チームビルディング×オリジン」
これは、アートシンキングの1方程式だ。
そして、それぞれの言葉に雰囲気を纏わせると
 ・イノベーション=小さな挑戦の積み重ね 
 ・チームビルディング=心理的安全性、セーフスペース
 ・オリジン=原体験、大切な価値観
となる。このうち、イノベーションとチームビルディングについて、それぞれの要素を、本日は紐解いて行きたいと思う。
(オリジンについては

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"アートシンキング"って何?デザインシンキングやクリエイティブシンキングと比較してみる

"アートシンキング"って何?デザインシンキングやクリエイティブシンキングと比較してみる

コンサルタントとしてバリバリやっていた四年前、デザインシンキングという考え方が日本に入ってきた。
デザインシンキングの提案資料の作成やワークショップもファシリテートもしたことがあるが、デザインシンキングを一言では説明できない、と言うのが、当時の私の感想だった。現に、同じように思っている人は多いのではないだろうか。

デザインシンキングは、ビジネスサイドの人間にとって、それは新しい考え方で、何かが起

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"アートシンキング"で、身につくチカラ

生活している中で出会った人に対して、私の仕事を説明する際、"アート"という単語を出すと、ドドドドーっと、相手の心の城壁が勢いよく出来上がる感覚を覚えることがある。
「アート?。。。素人にはわからないよ」
これが良く言われる言葉だ。

はっきり言おう。アートの見方には正解がない。
"正解がない"ことこそ、アートなのだ。
受け手が、正解がない余白の中で、各々の理解を勧める行為を促してこそ、アートなので

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"アートシンキング"で見えるモノ

アートシンキングで身につくチカラで紹介したように、
アートシンキングを通じて、立体的かつ多角的に世界を理解できるようになる。
この二つのチカラが身につくことにより、どんなモノが見えるか。
➖それは、"自分だけの定義"である。

私たちは生きる中で、ある程度、ルールや常識というものを持っていて
そのおかげで、スムーズに日常生活を送ることができる。
しかし、スムーズに思考を進めているようで、実は思考停

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"アートシンキング"での話し方

「会話」と聞いて、どんなシーンを思い浮かべるだろうか?
  ・玄関での、家族とのやりとり
  ・会議での、取引先とのやりとり
  ・アパレル店での、店員さんとのやりとり
次に、「会話の種類」と聞いて、ピンと来るだろうか?

実は、「会話」には、何種類かある。
それは、
  ・ディベート
  ・ディスカッション
  ・ダイアログ
の3種類である。

これらの会話の種類は、それぞれ下記の様な特徴をもつ

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"アートシンキング"と働き方改革

アートは"WHY"、デザインは"HOW"とは、良くいうが
それはなぜなのか、理由まで考えたことがどれくらいあるだろうか?

デザインとアート、違いは感覚的に表現すると、下記の絵の様になる。

デザインとは、他者を含めた自分の外側の、五感で感じられる具体的な課題に対しての解決策を、手を動かしながら考えて行く行為なのである。だからこそ、究極のゴールは、使い手がどうやったらその課題を解決したと思うのか、

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"アートシンキング"と生きてる実感

感情は、自分の中での想定外のことが起こった時の、ワッと何かが湧き上がる感覚だ。しかし、現在の日本では、滅多に想定外のことは起こらない。感情が湧き上がらないということは、心が動かないということである。

原始時代の人間は、エサを探し求める冒険の旅の中で一生を過ごした。そもそもエサにありつけるのか、水はあるのか、安全に眠れる場所はあるのか、火を起こすための道具が手に入るのか、、、など、全てのことが想定

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“アートシンキング”でする破壊と創造

言葉の本当の定義は、語源を深くたどっていくことで、わかる。
例えば、デザインの場合。

〈指示・表示する〉を意味するラテン語の〈デシグナレdesignare〉に由来する語。元来は計画,設計,意匠を意味したが,現在では日常の実用目的にそった造形活動一般をさす。生活のための生産および製品がその機能を十分に備え,しかも視覚的,触覚的に快適であるように計画し表現すること
(出典:株式会社平凡社百科事典マイ

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"アートシンキング"と日本語

"日本語"とは何か?
ーその存在について、今まで他の言語と比較したことがあるだろうか?

日本人はYES / NOをハッキリと名言しないと言われることが、よくある。
欧米人は、この曖昧な反応が読み取れずに、困るようだ。
友人のスウェーデンが日本へ来た際に経験した"空気を読む"という文化を、興奮しながら他の北欧圏の友人に、話していたのを見たことがある。

日本語というのは上の例で表現できるように、受

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"アートシンキング"と家系図

タイトルから、どんな内容か想像がつくだろうか?
今日のテーマは、「アート≒親子関係の再理解」である、というものだ。
≒の間を分解すると

アートというのは、自分のオリジン(原体験)を探すプロセスであり、自己対話なのである。
自己対話を進める中で、時を遡り、幼少期へ近づけば近づくほど、親との関係性が出てくる。
外の世界をまだ知らない年に、家庭の中で行われた会話は全宇宙となる。その時代にしていた思考回

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"アートシンキング"を別の言葉に言い換えると?

「アートシンキング、これって別の言葉で表現するとしたら、何ですか?」という会話があった。
私の答えは、"対話"だ。
何故なら、アートも対話も、
 ・正解がない、がルール
 ・前提条件を探していくプロセス
である。
ひょっとしたら、それは哲学的プロセスとも言い換えられるかもしれない。

そして、このプロセスの解像度をもっと上げていくと、自己対話と他者対話を繰り返して、思考の拡散・収束運動が繰り返され

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"アートシンキング"と0→1人材

現在、多くの会社の中で、組織変革の兆しが見受けられるのではないだろうか。例えば、
 ・バックオフィスの事務作業担当者を、営業等のフロント担当へ
 ・定型業務の担当者を、プロジェクト担当へ
 ・作業実施者を、企画者・マネジメント担当者へ
などが、主な例ではないだろうか。

改めて、この状況が起こっている背景を整理していくと、AI活用を含めたシステム化が進む中で、決まり切った作業は、ヒトから機械へと、

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