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片付けている時ほどめくりたくなるアルバム

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『たこせんと蜻蛉玉(とんぼだま)』6月21日に光文社より発売!

『たこせんと蜻蛉玉(とんぼだま)』6月21日に光文社より発売!

『たこせんと蜻蛉玉(とんぼだま)』光文社より6月21日頃から店頭に並びはじめます。

すごく素敵な装丁になったので、早くお知らせしたかったー!
コバヤシタクさん@ruri_boshiがこだわり抜いてくださったというだけあり、グラデーションの色合いも、凛とした少女の面影も、この物語の世界観を表してくれています。
コバヤシタクさんは物語に出てくる様々な場面の情景を重ねて、過去と現在を行き来してこの絵を

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【発売前!】新刊「たこせんと蜻蛉玉」(6月22日光文社より)を読んで感想を書いていただける方を募集中しています。

【発売前!】新刊「たこせんと蜻蛉玉」(6月22日光文社より)を読んで感想を書いていただける方を募集中しています。

ネットギャリーをご存知ですか?

発売前の新刊が読めるんです!無料で! 
もちろん登録も無料!
ただし、感想を必ずどこかに書くという条件付き。悪用防止のために、簡単な自己紹介やどこで紹介するかなどを記入していただきますが、難しくはありません。
(刊行時の帯や特設サイトなどで、感想を使わせていただくこともあります。)

『たこせんと蜻蛉玉』尾崎英子著
6月22日に光文社より。

隅田川の近くで息子と

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わたしは拗らせたマザコンで、それなりにファザコン #2

わたしは拗らせたマザコンで、それなりにファザコン #2

母19歳、父23歳。2人は結婚した。
#1を読んでいない方は 、こちらから。

うら若い母に課せられた使命がある。それは、後継となる男子を産むこと!
ひゃー! そんな時代。
よく昔のドラマに出てくる、男子を産めハラスメントは、昭和だとごく普通にあったのだろう。こんなあるある嫌だ。
経営がうまくいっていた自営業。まさか数十年後には卸業が時代の流れに乗れずに廃れていくとは、当時考えられないくらいノリに

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私は拗らせたマザコンで、それなりにファザコン #1

私は拗らせたマザコンで、それなりにファザコン #1

この正月の宴のあと、父が心筋梗塞で倒れて、いま入院している。
大晦日から姉宅に泊まり、明るく年を越して、元旦も2日も娘たちが揃り、親戚の子たちがかわいい彼氏や新妻を連れてきてもくれて、おおいに楽しく食べて飲んで、3日の未明に救急搬送された。
医師の姉いわく、透析患者のアルアルらしい。

去年の7月にも心筋梗塞の発作で入院していたので、今回も心臓のカテーテルを実施してもらったようだ。来週にもう一度手

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新生児の頃の育児ノートと9月のエッセイ

新生児の頃の育児ノートと9月のエッセイ

長雨が続いて、突然秋になっていた。
夏用の布団では寒くて、薄手の羽布団を干している。秋の風のひんやりと乾いた、少し鼻の奥にツンとくる匂いは、ドライアイスに似ている、と思う。
風の中にその匂いを感じると、胸が少ししめつけられる。
もう夏が終わったのだという寂しさと、一年も残りわずかだという焦りによるものなのかな。
ここから年末まで、驚くほど早くすぎていくのだ。毎年そう感じていて、その速度は歳を重ねる

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母の最期に間に合わなかったけれど、大丈夫だと思えた理由

母の最期に間に合わなかったけれど、大丈夫だと思えた理由

私の母は2017年8月17日に亡くなった。早いもので4年が経つ。当時、母の最期のことを書いたエッセイは、エージェントのバックナンバーからもう読めなくなっているので、こちらに再掲載しておく。

姉が終末期医療の医師、つまり看取りのプロなので、母が亡くなる少し前から、最期の瞬間のことをわたしたち(父、長女、三女、私)にも説明してくれていた。

「これまでの私の経験上、最期の瞬間というのはそれぞれ自分で

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8月のエッセイと台所に置かれていた段ボール箱を開けたら鳩が入っていたというトラウマ

8月のエッセイと台所に置かれていた段ボール箱を開けたら鳩が入っていたというトラウマ

8月のエッセイです。
先月のエッセイでは、透析患者なのにグレープフルーツを4個一気食い(しかも数週間、毎日)してあわや心停止しそうになった父のことを書きましたら、いろんな方面から「お父さん大丈夫?(心配)+(笑)」というメッセージなどをいただきました。(こちら、先月のエッセイ『父、危篤!?』)

ご心配をおかけしましたが、きっとこれからも父は似たような事象を巻き起こしていくのでしょう。
反響にお応

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探究学舎というエンターテイメント 次男@冒険編

探究学舎というエンターテイメント 次男@冒険編

先日お邪魔した探究学舎さんに、次男が初参加。
今では通いもオンラインも大人気で枠がなかなか取れないようですが、今回参加したのは、主に長期休みに開催される「探究スペシャル」というもので、2日で完結します。

10時半から16時半までという長丁場!しかも2日間連続。
実質、9時間で1つのテーマを掘り下げて学べるというもの。

さまざまなテーマがありますが、次男は「冒険編」に参加しました。
こちらにした

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7月のエッセイと魚座木星期をどう過ごすか

7月のエッセイと魚座木星期をどう過ごすか

風の時代、という言葉も市民権を得た感がありますね。コロナ禍もあって、本当にさまざまなテクノロジーの進化がどんどん加速して、ちょっと追いつけないくらいで、えっ、もう世界ってそんなこともできるの? と機械にうといから驚いてばかり。

さて、なぜわたしがホロスコープに興味を持ったのか…それは、四柱推命のプロだった母が他界したことがきっかけでした。人生の転機となるタイミングや、恋人、友人、上司などポイント

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探求学舎『くぼっちの部屋 自分軸で生きる』に出演します。

探求学舎『くぼっちの部屋 自分軸で生きる』に出演します。

告知です。

来月、探求学舎の「くぼっちの部屋『自分軸』で生きる」に出演させていただくことになりました。

子供たちのそれぞれの「好き」や「好奇心」からアプローチして、子供たちの学びを深め、育てていくという探求学舎の方針には、以前から共感するところが多く、コロカ禍でも無料動画などでお世話になりました。
今回、このようなご縁をいただけて、私もわくわくしています。

私に声をかけていただいたのは、子供

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6月のエッセイと中学時代の友達

6月のエッセイと中学時代の友達

窓から入ってくる風が心地よい。

6月のエッセイがアップされましたので、よければぜひ。
私は所属するエージェント『ボイルドエッグズ』のサイトでエッセイを月1のペースで載せているのだが、毎回エージェントから出されお題にゆるく応えた内容にしている。

今回のお題は『観ないで観る!』。
ドラマや映画や劇では思いつかず、未読の世界文学『失われた時を求めて』を読まないで読む、にしたのだが、これがなかなか苦戦

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『ホテルメドゥーサ』本日より書店に並びます

『ホテルメドゥーサ』本日より書店に並びます

クリスマスイブという佳き日に、角川文庫より『ホテルメドゥーサ』が各書店に並びはじめます。

こちら、単行本では『くらげホテル』というタイトルだったが、文庫にするにあたり、今の雰囲気に合わせて改題した。

背表紙の文面をご紹介しましょう。

『フィンランドの森に佇む素朴なホテルには、“異次元へのドア”があるという噂がある。ここで出会った日本人4人は、人生をやり直したいと切実に願っていた。殺人を犯して

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10月のエッセイと小さな運動会

10月のエッセイと小さな運動会

今年もあと3ヶ月もないって知ってました? 毎年この時期になって焦るのだけれど、今年はいつもと時間の流れがおかしくて混乱する。流れが速いのか遅いのかもわからない、パラレルワールドみたいに、少しずれた次元を生きているような感覚すらある。

学校の行事がことごとくなくなった今年だったが、縮小した運動会的なものは開かれた。1年生の次男にとって、入学式以来の大きな、つまり初めての学校行事だった。スケジュール

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母が亡くなって3年が経って

母が亡くなって3年が経って

今日、母の命日です。
8月17日、パイナップルの日と覚えてます。

このコロナ禍なので、単身で京阪に帰省。
母の4回忌?(去年3回忌をするべきだったのに2年目だからと忘れてしまい! 今年なんとか埋め合わせ…)と祖父の27回忌を執り行っていただきます。
今ガラガラの新幹線。

3年前の朝。

子供2人を連れて、京都のサ高住(サービス付き高齢向けマンション)で終末期を過ごしていた母の元へと走りました。

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