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『生きてるだけでえらい』と言う言葉は現実逃避を正当化しているだけなんじゃないの?
Love letterでこんな質問を頂きました。せっかくなので、noteのネタにしようと思います。
【ご質問】
うまく言語化は出来ないのですが、「生きてるだけでえらい」という言葉があまり好きではありません。薄っぺらいし現実から目を背けるのを正当化してるように思えます。
いわんこさんはこの言葉はどう思いますか?
【ぼくの回答】
こんにちは。面白い質問をありがとうございます。せっかくな
うつ病で会社を休むことになった人に「オススメの本を教えてください」と言われたので全力で本を勧めてみた
タイトル通りなんですが、先日、ぼくのLove letterにこんな質問が届きました。
質問主さんへうつ病で会社を休むことになったということで、ほんとうにお疲れ様です。お大事になさってください。
ぼくもうつ病で会社を半年以上休んだことがあるのでわかるのですが、最初の1か月はベッドから起き上がるのもしんどかったのを覚えています。UBERのアプリをインストールすることすらできず、友人に頼んでご飯を届
『ルックバック』の修正について思ったことを書き殴ってみた
藤本タツキ先生の『ルックバック』の表現が修正された問題について、思うところを書き殴ってみる。
『ルックバック』を未読の方は以下から読んでほしい。まごうことなく傑作である。以下の文章は『ルックバック』本編に目を通してから読んでほしい。
Twitterで『ルックバック 修正』と検索をかけてみると、まあ賛否両論といった感じである。すさまじい数のツイートが流れてくるし、いちいち紹介しているとキリがない
『ハンス・ヨナス 未来への責任』:現代に生きる我々は未来世代に対してどのように責任を負うべきか?
ハンス・ヨナスという哲学者が最近ちょっとしたマイブームだ。
ハンス・ヨナスは20世紀のユダヤ人哲学者だ。
同世代を生きたユダヤ人哲学者ハンナ・アーレントと同様に、欧米では有名な思想家だけど、日本ではそこまで知名度は高くない。
じっさい、ぼくも戸谷先生の『ハンス・ヨナスを読む』を手に取るまでは彼の存在は知らなかった。
そこから『漂泊のアーレント 戦場のヨナス』と最近出た『ハンス・ヨナス 未来へ
共通善は人々を動かすことができるか。『実力も運のうち』読書メモ
(以下の文章は、友人との読書会後に友人の読書会レジメを参照しつつ書いたものです。)
サンデルの『実力も運のうち 能力主義は正義か?』を読んだ。
本書におけるサンデルの主張は、これまでの著作同様「人々は共通善を取り戻すべきだ」ということになるのだが、今作は能力主義とその問題点に焦点を当てている。
彼の主張をものすごいザックリ要約すると、以下の通りになる。
【サンデルの主張要約】・能力主義社会に
『自分の視点を持つためには何が必要だと思いますか??』という質問に回答しました
【質問箱に届いた質問】自分の視点を持つためには何が必要だと思いますか??
【ぼくの回答】こんにちは。質問ありがとうございます。
さて、「自分の視点を持つためには何が必要だと思いますか??」というご質問ですが、ぼくにこれを答える権利があるのかはよくわかりません。理由は簡単で「自分の視点を持っています」と断言するには、ぼくに少し自信がないからです。とはいえ、せっかくご質問いただいたので回答します。
都会でいい感じで暮らす本をだれか書いてくれ→ありました
ありました。
タイトル通りなんですが、以前こんなnoteを書きました。
東京でマネーゲームに踊らされることなく逆張りで資本主義を否定するわけでもなくいい感じで暮らす思想の実践を描いた本が読みたい。
こんな本ねーだろと。あったとしても、どうせミニマリズムに生きようとか、あるいは薄っぺらい自己啓発の類でしかないんだろうと。
そんなぼくに届いたツイートがこちらです。
ハンチョウ。
「ハンチョ
読書メモ「しないことリスト」
さっき更新した雑記で「なんかいい感じで都内で生きていける本ねえかな」と書いたわけですが、そういえばと思ってphaさんの本を引っ張り出した。
phaさんの「しないことリスト」である。
phaさんについて簡単に書いておくと、京大卒のニート。シェアハウスを主催したりしているものの、基本的には「働かない」スタンスを貫いている人だ。
そんなphaさんが「現代社会をゆるくサバイブするためのリスト」を作っ
都会でいい感じで暮らす本をだれか書いてくれ
年末年始は家に引きこもって暇だったので、何冊か本を読み直したんだけど、うーんって感じ。
読んだ本のジャンルはその全てが世捨て人に関する本で、「いかにこの資本主義社会から脱するか」をテーマにした本だけど、ちょっと納得がいかない。
「資本主義はよくない」「だから洞窟で暮らすことにしました」「人間関係もすっきりさせました」みたいな本は、ぼくが---というか大体の人が---真似するにはどう考えても無理で