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浅香唯さんと僕たちの物語。

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「浅香唯」さんと、文字を打つと僕のテンションが上がります。僕たちの生活に、浅香唯。
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#毎日note

続「浅香唯のドリームビリーバー 」番組ステッカーを夢見る日常。

続「浅香唯のドリームビリーバー 」番組ステッカーを夢見る日常。

【今までのあらすじ】

ラジオに初めて送ったメッセージが浅香唯さんに読まれ、ペンネーム「奥田庵」となった僕は、全ての活動ネームを奥田庵に変えた。
その後、楽しくラジオを聴いていた六月。新たに「番組ステッカー制度」が開始される。番組でメッセージが読まれた人の中から一名にだけ浅香唯さんがペンネーム、もしくは本名など、「書いてもらいたい名前」をステッカーに記入してくれるという企画。僕は、「奥田庵」になる

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リンク。

リンク。

暑い。
疲れすぎて、スマホを見ても「浅香唯」と検索するのでやっと。
ということで、「浅香唯」しか検索していない。

最後の一息。
「浅香唯」と、検索して、僕は命を終えるかもしれない。

暑い。

ライザップ。
浅香唯。

疲れすぎて、「浅香唯」しか聴いていない。
というか、「浅香唯」を聴くとなんとか、保てる。

何を言ってるんだとお思いだろうが、僕の中では結構、「深い」のです。
さっぱり分からんで

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元気で。

元気で。

桜が散る。

さて、と思う。
世の中が混乱しているときに、
マスクをして、イヤホンをして、浅香唯の「GO! GO! 90'S」
をスマホでリピート再生で聴きながら、バスに乗り、電車に乗り、
会社に行き、仕事をして、帰宅する。

勿論帰りも、マスクをして、イヤホンをして、
浅香唯の「GO! GO! 90'S」をリピート再生で聴きながら、
電車に乗り、バスに乗る。

一度、イヤホンを外して、
コンビニ

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愛の元気主義。

愛の元気主義。

実はあれが最後の旅行だった。
唐突の家族旅行。
母も、姉も、僕も誰も旅行なんて行きたいと思っていなかった。
「いいから、きっと楽しめるから」

半ば強引に、父親に誘われ四人での家族旅行。
箱根。
電車に揺られ、駅から送迎のワゴン車に乗り、旅館へ。
「これ全部父さんが予約したの?」
と、僕が訊ねると、
「ネットサーフィンしてたら、止まらなくなってさ、予約しちゃったよ」
宿も物凄く高級なわけではなかっ

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宇宙船で一人でいると、色々とどうでも良かったんだなぁと気づく。

宇宙船で一人でいると、色々とどうでも良かったんだなぁと気づく。

宇宙船の中で一人でいると、「存在」なんてものが、不確かであるような気がしてくる。
宇宙は音がしない。何かしらが無音のまま漂っているのだ。
そこに、息をしている自分がいて、なんだか、ああ、生きているっていうのは、なんでもない話でもあるのだなぁと、思う。

とりあえず、無音が気持ち悪くなったので唯一聴くことが出来る浅香唯のベストアルバム「CRYSTALS 〜25th Anniversary Best〜

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愛の元気主義。【時間が流れても心に残る。そして浅香唯の偉大さについて】/小説動画

目まぐるしく変化していく世の中で、ちょっと立ち止まる時間。
物語を通して、ときにくだらなさにクスっと笑い、呆れ、そして切なくなったり、じんわりとしてもらえれば幸いです。
忙しさの中で置き去りにされた心や感情に、向き合う時間になってくれれば。

ここで見た物語が、あなたの視点や心の糧や癒しになれば、この上なく僕は嬉しい。

◆本編使用音楽「甘茶の音楽工房」

今回の小説版がこちら
https://n
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「浅香唯のドリームビリーバー 」番組ステッカーを夢見る日常。

「浅香唯のドリームビリーバー 」番組ステッカーを夢見る日常。

ネットが普及して、書いたものはすぐに発表できるし、写真も、動画もすぐ撮影できる。
それを加工したり、編集したりも、お金がかかることではなくなっていった。好きなものを好きなように作り出すこと自体は、ステータスから切り離されていく。
サブスクで、いくらでも映画やアニメが見られるし、YouTubeの動画充実は、本当に凄い。時間があればずっと遊んでられる。

あとは、「楽しみ」みたいなものをもっともっと深

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心もシャッフル。

心もシャッフル。

二回目の運転免許試験に落ちた。
実技の、バックで脱輪した。

その帰り道。
車がスンスンと、通り過ぎていく道路の横でトボトボ歩く自分が、なんだか、どうしようもなく落ちこぼれに思えて、苦しかった。

歩道橋の真ん中で、道路を走る車を眺めながら、イヤホンをしてスマホで「浅香唯」をシャッフル再生し、一人の世界に埋没した。

また受けないといけないのかな。
いや、もう受けたくないな。
でも、受からないと運

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あと二回。

あと二回。

あと二回。

ラジオ大阪「浅香唯のドリームビリーバー 〜幸せの色 2020〜」があと二回で終了すると知った夜。

空っぽ。

この歳になるまで、色々な最終回や、卒業、退職や、引っ越し、愛犬とのお別れ、とか、「最後」を経験する機会はもちろん多々あったのだけれど、ここ最近では、唯一の楽しみだっただけに、

空っぽ。

そして、こういう寂しさは久しぶりだなと。

本当に楽しみにしていたんだなぁ。
そして

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霊能者から口臭。

霊能者から口臭。

霊能者と名乗っているのだけれど、全然、オバケとか信じていない。
オバQは好きだった。鬼太郎も好きだった。
ぐらい。
水木しげるの妖怪大辞典と、ワイドユーの心霊写真の謎を暴くコーナー、矢追純一のUFO特集なんかをみて育った。
ぐらい。の、知識。

お遊びで、路上で「手相と霊視」で商売したら何気に小銭が稼げて、チョクチョク、やるようになった。
「朝六時に起きるようにすれば、近いうちに良いことが舞い込み

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もう何も考えられない。

もう何も考えられない。

仕事が終わり、スタスタと帰宅中。
スマホを眺めながら駅に向かって歩いていると、前から歩いてきた結構なおじさんが、通り過ぎ間際に、
「バカっ!」
と、大声。

びくっ。として、顔を上げて振り返ると、既にスタスタと先の方へと歩いている。

こわっ。
って、むかっ。

と、同時に、悲しい気分。

悲しみと怒りは、ほぼ同じものってよく言うけれど。
なんなんだろ。
バカ?
バカと大声をすれ違いざまに、言いた

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夢を見失う。

夢を見失う。

バスが来ない。
寒い。
慎太郎は、スマホでイヤホンから流れる浅香唯の「Believe Again」をリピート再生しながら、自分に今「夢」がないことについて考えていた。

慎太郎は一週間前に、唐突に悩みが消えた。
悩みの七割が「過去の後悔」。あとの三割が「未来への不安」だと肉屋の大将から聞かされ、
「だから過去のことを忘れてしまえば悩みの七割は消えるってことさ」
と、唐揚げと豚バラ肉を三百グラム買わ

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膝を見たって恋は見えない。

膝を見たって恋は見えない。

帰宅道。
冷え込む。速足。

スタスタと駅に近づく。
イヤホンから聴こえる浅香唯の曲シャッフルが「ボーイフレンドをつくろう」。
と、駅前で数人、居酒屋やメイドカフェのチラシ配りがチラホラ。メイドが寒さに耐えつつ、ニコニコと男性の人見知りを刺激しているときに、少し距離を置いて、和服にほっかむり、ボワボワのジャンパーを着せられて、生気なくチラシを差し出す、居酒屋バイトらしきお姉ちゃん。
チラッと顔を見

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お告げかしら。

お告げかしら。

こんな夢を見た。

彼女が突然怒り出し、
「ミニ四駆と、こんにゃくと、吉野家の牛丼の並みと、炭酸水と、浅香唯のMELODY FAIRを今すぐここへもってきて!」
と、大声で叫ぶ。

僕は、慌てて、そこら中を駆け回り、あちこちから揃えていくが、なぜか、一番簡単そうな、こんにゃくが見つからない。

こんにゃくが、ダイエットとウィルス撃退に役立つと、テレビで騒がれ始めたのと、こんにゃく製造者の大規模スト

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