奥田庵

ミニ小説を書きます。楽しんでいただけたら幸いです。
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庵=浮世離れした人や僧侶などが閑居する、質素な佇まいの小屋のこと。

●奥田庵  「おくだあん」と読みます。 小説を書いています。 短い小説を載せています。普段は、見えないところでもう少し長いお話を書いております。でも、二年とかし…

見かけても声をかけない相手。

たぶん二週間だけ一緒に働いたことがある人。 名前も、しっかりと思い出せない。 三年ぐらい前。短期の仕事で、清掃作業。 その時に、一緒に働いていた人。 最近、よく見…

気持ちを断ち切っても、思い出すぐらいはあるさ。

「絶交した奴のSNS見ちゃたんだよ」 と、由幸が言った。 「でさあ、一瞬コメント残しそうになって、嫌な気持ちになったんだよな」 「コメント残したの?」 「いや、残さな…

一瞬。

一瞬だけ、世界が微妙に変化している。 そのことに気づくのには、注意深さが必要なのである。 まさに、数秒前に、一瞬だけ「未来」にいることすらあるのだ。 けど、大体は…

世間に誤解されてるのを知っていても、そんなにうまく振舞えるものでもないだろう。

祖母は嫌われていた。 近所で変わり者扱いをされていた。 道端をうろうろと歩いては、野良猫を見つけて、エサをあげようとする。 「ミィーちゃん、ミィーちゃん」 と、声を…

そういう時間。

孝介は、最近隙間時間に本を読み始めた。 色々と嫌なものを排除していき、現時点ではと本に行きついた。 お役立ちとか、ビジネス本とかではなくて、小説。 それも短い海外…